同じ回数の企業を受けても、多く内定を勝ち取れる人、なかなか面接を通過できない人と差が表れます。
多くの人は面接に対して真剣に望んでいることと思いますが、なぜこのような差が生じるのでしょうか。
今回は「面接を通過できる人」「通過できない人」の差に着目し、面接を通過する上で重要なポイントを紹介したいと思います。
就職活動において面接に受からない理由
就職活動において面接を通過できない理由は、企業と受験者のマッチングが成立しないことが挙げられます。
採用活動を行っている会社は、人を採用することに対しては積極的ですので、企業が求める人物像であれば面接は通過できるはずです。
逆に、企業が求める人材でないと判断された場合、或いは受験者がどんな人物であるかが良く理解されなかった場合は容赦なく不採用とされるのです
面接を通過できない人の特徴、共通項
- そもそも企業とマッチングしていない
- 自分がどういう人間か面接官に分かってもらえていない
面接を通過できない人の特徴とし、大きく2点が挙げられます。
まず一つ目は、そもそも受けた企業と自分の性格がマッチングしていないことです。
当然、採用する会社が求める人材でなければ、面接を通過することはできません。
よって、会社が求める人物像をよく理解し、求める人物像に自分が当てはまっていることを積極的に、かつ論理的にアピールする必要があります。
二つ目は、自分がどういう人間であるかを面接官に分かってもらえていないことが挙げられます。
面接官は受験者の性格、特徴を理解したうえで採用するか否かの判断を下しますが、まず自分がどういう人間であるかを確実にアピールできないと、なかなか面接の通過には至りません。
自分がどういった特徴のある人であるかを面接官に分かってもらうには、自分をひたすら良く見せるよりも、自分の長所、短所を明確にし、良いところ、悪いところを含め、自身の特徴を伝えるべきです。
内定を勝ち取ることができる人の特徴、共通項
- 企業とマッチングしている
- マッチングしていることを適切にアピールできている
- 自分の言葉でアピールできている
多くの内定を勝ち取れる人の特徴として、上記2つで挙げた「マッチング」と「アピール」ができていることに加え、オリジナリティーのある質疑応答をできている傾向があります。
面接官が出す質問はある程度形式化されているものが多く、多くの企業において似たような質問がされます。
ですので、面接官も多くの就活生から似たような返答がされています。
そこで重要となることは、他の就活生と差別化ができる返答をできるようにすることです。
ありふれた答えや、上辺の言葉で面接官の質問に答えるのではなく、しっかりと自身の特徴を、自分の言葉でアピールできる人が、内定を勝ち取ることができる例が多いです。
「相手に伝える>内容」を意識する
面接を通過するためには、以上のことを踏まえたうえで、面接官と円滑なコミュニケーションをとることが非常に必要です。
自分をうまくアピールする言葉を使って説明しても、面接官との会話が成り立っていないと、全く評価してもらえません。
質疑応答でどんな内容を喋るかも大切ですが、同様に、聞かれたことに対して正確に、わかりやすく伝える必要があります。
用意した返答や自分が考えた返答がどんなに素晴らしいものでも、相手に伝わらなくては素晴らしさも半減です。
逆に、自分の返答している内容が多少良くないものでも、しっかり伝えることができれば、面接官に自分を理解してもらえます。
話す内容も勿論大切ですが、まずは相手の心に自分の思いを伝えることを意識しましょう。
面接を通過するために事前にできること
ではここからは、面接の事前に対策できることについてお話させていただきます。
「身だしなみ」
身だしなみでは清潔感や誠実さを持っていること、TPOをわきまえることができることをアピールできます。
スーツやシャツはしわ等が無く、きれいに仕立てたものを着ていき、靴はしっかりと磨き、きれいにしたものを身に着けていくべきです。
また、あまりに奇抜な髪形や、匂いのきつい香水等の使用は控えるべきでしょう。
簡単な意識で変えられる身だしなみですが、しっかりとした身だしなみで臨み、面接官に本気度をアピールできるようにしましょう。
就職面接の服装 男性編、就職活動の服装 女性編も併せてご覧ください。
「志望動機」
志望動機は、簡潔に、嘘偽りなく書くことが必要です。
就活生が企業を選ぶ基準はいくつかあると思いますが、その会社を受けると決めた理由を、自分の言葉で書くことが必要です。
ネット上や就活関連記事には「面接に通る志望動機の例」を謳った記事が多く存在します。
しかし、面接官はそのような典型的な志望動機は聞き飽きており、他の就活生との差別化ができません。
面接に通過する志望動機は、自分の言葉で、他の企業ではなく、その企業に行きたい理由を自分なりの言葉で書き上げる必要があります。
転職の志望動機が思いつかない、書けない時の導き出し方、職歴なしの志望動機も併せてご覧ください。
「自己PRのポイント」
自己PRでは、自分の良さ、素晴らしさをアピールすることも重要なのですが、それ以上に重要なことは、自分の特徴を理解してもらうことです。
よって、自分の短所や弱みも含めたうえで、どんな長所や強みを持ってカバーしてきたのかをアピールすることがベストです。
さらに、その自分の特徴を使って、自分が今までにどんな苦難や課題を乗り越えてきたのかを主張できるとなお良い自己PRとなるでしょう。
「事前準備」
面接の準備として、最低限、受ける企業の情報は知っておくべきです。
受験する企業の情報をよく知っているという人は、入りたい意思が強い人であると認識されます。
さらに、企業の情報を基に、自己PRや、長所をアピールすることができますので、受ける企業を知ることは必須と言えます。
「新卒」「既卒」「転職」のそれぞれでは面接で求められる事項が異なります。
新卒ではフレッシュさを求められるでしょう。学生生活をどのように過ごし、どのような人格を形成してきたかを重視されます。
ですので、新卒生の面接では、自分のスキル等を売りにするよりも、自分がどんな特徴を持つ人間であるかをPRすることが大切になります。
既卒も新卒とほぼ同じですが、卒業後の期間があるため、この期間でどのように考え、その企業を受けるに至ったのかをしっかりと説明するべきです。
転職では、以前の就職先でどのようなスキルを身に着け、そのスキルを新たな会社でどう使っていくことができるのかを説明できるかどうかが重要になります。
面接を通過する人、通過しない人の特徴より、面接を通過するために必要なポイントを紹介しました。
内定を勝ち取るためには様々なポイントがありますが、その根本にあることは意外と単純です。
自分の良さをアピールするだけでなく、自分が持つ特徴が正しく面接官に伝えることが重要です。
就職活動は就活生と企業のマッチングの場ですので、まず自分の特徴を面接官に理解してもらうことが必須です。
自分を理解してもらい、企業が求める人材であれば、その先には内定の獲得が期待できるでしょう。
一方、自分をしっかり理解したうえで企業に採用してもらえなかった場合は、その企業は自分に合わない企業であったことを受け入れ、気にすることなく次の面接に臨むべきです。