前回までのあらすじ
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。転職サイトを利用し初の内定。しかし自ら辞退してしまう。
職歴なし体験談比較 木下・井上
今回は木下の「就職活動4ヶ月目〜5ヶ月目」の続きです。
また「職歴なしの月収」についてもお話させていただきます。
面接
前回、内定を受けたものの将来性を心配し辞退した木下。再び就職活動を続ける事になります。
この頃は内定を蹴ってしまった後悔もありヤケクソの無敵状態で、どれだけ断られようとも心折れる事なく応募を繰りかえしていました。
そして今度は和菓子屋の販売兼通販サイトの管理、お弁当屋の調理兼配達の会社に書類が通り、面接までお呼ばれする事が決まります。
どちらも20年以上続いている会社であり、歴史も長い会社でしたので将来性においてもそれ程心配はありませんでした。
しかし結果的には2社ともお断りされる形となります。
なにが理由だっかは定かでありませんが、他府県の会社でしたので自宅との距離や交通費がネックになったのかもしれません。
零細企業
何度も失敗しているので、もうそれ程大きなショックはありませんでした。更に就職活動を続けます。
またこの頃になると、どのような企業なら面接に呼ばれるかが、ある程度分かるようにもなってきました。
もちろん企業次第ですので決まりがある訳ではありませんが、従業員の数が少ない中小・零細企業と、募集を繰り返している企業からは面接に確実に呼ばれていたのです。
募集を繰りしている企業といえばブラック率が高めなのでスルー推奨ですが、中小零細企業は狙い目でした。
人数が少ないという事は、創立が浅いかそれほど潤っていない、または一人に対する仕事が多い等考えられ、不安は否めませんが、その中にも稀に良い求人があるので逃さないようにしていたのです。
POINT零細企業のメリットは大企業に比べ入社しやすい事はもちろんですが、人数が少ないため密になって仕事が出来る事、仕事がそのまま評価され、場合によっては昇級も早く、大企業で働くよりも給与が上がる可能性がある事でしょう。
もちろん大企業は福利厚生がしっかりしていますし、倒産する可能性も零細に比べると低くなりますが、零細企業なら自分の頑張り次第で会社を動かせる事ができます。
零細企業への就職のデメリットと注意点も併せてご覧ください。
木下は会社の全体像を眺め、一つ一つの作業を把握しながら仕事が出来る環境に魅力を感じ、この時期多めに零細企業に応募していました。
お宝求人とブラック企業
また今までは目についた仕事全てに応募していましたが、この時期から再び現実的な範囲で、ある程度月収や希望条件のことも考えだしました。
転職サイトやハローワークで求人を探した時、職歴なし30歳での月収範囲は14万~22万辺りが多く見られます。休日が70日~120辺りまで。
たまに休日が70日前後で月収が14万円などという、おかしな求人も見かけますが全て無視していました。
大体、休日105日前後で月収18万円の(手取りではありません)零細企業に狙いを定めて応募すると、面接まで行く事は可能でした。
つまりこの辺りが 現実的かつ自身の希望条件とマッチする求人であると分かったのです。
稀に「125日・月収24万」の企業に面接に行く事もありました。残業は一日2時間で残業込みの月収でしたが、昇給賞与福利厚生もあったので経歴から考えると、これらはお宝求人と呼べます。
前回、自身の希望条件が決まっておらず、内定を受けるべきか蹴るべきかと迷ってしまった反省を生かし、「これはお宝求人=自身の最高希望条件」、「これは現実的求人=最低希望条件」と分け、面接を受けるように変えていったのです。
職歴なし月収20万円の壁
POINT求人サイトやハローワークなどの求人を見ると、どの企業も「年齢を考慮して月収を決める」と記入されています。
ただ職歴がない場合は新卒と同じ給与でスタートが一般的です。
また新卒と同じスタートと考えた場合、一般的には月収18万円前後が妥協点であり、月収20万円の壁を越えるのは少々難しいといえるでしょう。
勿論出勤日数が増えればそれだけ給料も上がるので、この限りではありません。これ以上に良い求人があれば自分の経歴なんか考えて躊躇せずに、どんどん応募する方が良いです。
職歴なし向けの転職サイトに掲載されている転職サイトで気になる求人には片っ端から応募することも大切ですし、数は打つ程可能性はあがります。
ただし注意は2点。もし採用された時に、続けられるくらい興味はある仕事である事。零細企業に応募する際は会社の将来性等も考慮するようには注意しましょう。
木下・井上の就活比較
ほぼ同条件で、同時期に就職活動を始めた木下と井上。
今月は自身の就職市場価値を知り、現実的な就職活動ができるようになり、1歩前進することができました。
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。転職サイトを利用しながら就職活動を進める。
中学卒業後から音楽に明け暮れ、プロのミュージシャンになるためバンド活動を行う。28歳で夢を諦め就職活動を行う。アルバイトをしながらハローワークで就活を行う。
職歴なし体験談比較 木下・井上
職歴なしの就職活動の進め方