前回までのあらすじ
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。転職サイトを利用して応募するも書類選考がなかなか通らずにジレンマを感じる。
職歴なし体験談比較 木下・井上
今回は木下の「就職活動1ヶ月目〜2ヶ月目」です。
また「履歴書で嘘を書くこと」「面接で嘘をつくこと」についてもお話させていただきます。
職種・業種未経験の就職
転職サイトの求人を検討リストに保存すると、なぜか翌日その企業から「是非応募ください」とオファーを受け、応募するとお断りメールが届く。
前回そんな足踏み状態の就活を繰り返していた木下でしたが、その悪循環は今月に入っても続きます。
普通一週間で、そのオファーが自動送信であることに気づきそうなものですが、わずかばかりの可能性にかけひたすら応募していたのです。
オファーを受けた内、30社程の企業に応募しました。
すると3件書類選考が通り、面接の機会を与えてくれる企業が現れます。正直それらの企業は、自身の希望条件から見るとワースト3の企業です。
ただ職歴なしの状態で、かれこれ2ヶ月目に入ろうとしていました。迷ってる余裕もなく、すぐに日時を設定し面接へと向かいます。
POINT木下が書類選考が通ったのは、どの企業も「未経験歓迎」の求人でした。
20代の場合、職歴がなくてもポテンシャルや能力で雇われることもありますが、30代に入ると大抵の企業では即戦力を重視します。
つまり過去に同じ業種や職種で働いていた経験者を企業は求めているのです。
ただし業界によっては30代でも未経験可能としている企業もあります。
それらは慢性的な人手不足の業界が多く、必然的に「人の出入りが激しい企業」「人が嫌がる仕事」の可能性が高いので、世間一般で言われているブラック企業率が高いのです。
勿論、中には人気はないが労働条件はまともな穴場的求人もあります。(未経験可の職種。就職しやすい職業・業界)
面接でのスキルやキャリアの虚偽
木下が面接を受けに行った企業を1社例に挙げると、以下の労働条件でした。
「朝7時半出社の夜7時退社」
「土曜出勤、日曜祝日休み」
「月給18万円」
拘束時間や仕事量の割に給料は安く、ブラック企業の可能性も勘ぐっていましたが、3社中2社は極々一般的な労働条件であり、働いている方々の挨拶も気持ちよく、まともな会社でした。
職歴なしを相手にしてくれる会社はブラックばかりと思い込んでいましたが、そうではない会社もあることにこの時気付かされたのです。
大企業に就職するのは無謀ですが、小さい会社なら相手にしてくれるのだと自信にも繋がりました。小さい会社は実績が少ないので、人材確保に頭を抱えている会社が多いからでしょう。
働くまでに埋めれる範囲なら嘘もばれない
しかし面接自体は好感触だったものの、最終的には専門的な知識が足りず不採用になってしまいました。
面接での話を聞いている限り、特別レベルの高いスキルという訳ではありません。
内定から入社までの期間、独学で一生懸命勉強すれば適応できる程度のレベルだったので、「出来ます!」と嘘をついていたら内定していたのでは?と木下は後悔します。
POINTもちろん全くの嘘は問題外です。
例えば経験していない仕事や学歴を偽装しても、源泉徴収票や大学への確認が入ればバレてしまいます。
一切業務が出来ないのに出来ると言えば、内定が決まったとしても入社後迷惑をかけますし、最悪大問題に発展し試用期間で解雇や内定取り消しの恐れもあります。(履歴書の経歴詐称は内定取り消しも)
しかし自身の気持ちの話や小さいエピソード、また今回のように入社日までに勉強し対応できる範囲のスキルならば、仮に嘘であろうと自信をもって「出来ます」と答えるのも時に有効です。
嘘も方便であり、嘘を事実に変えてしまえば問題はないのです。
※出来ると言うことにより、面接時質問を掘り下げられて困ることもあるので注意が必要です。
職歴なしの方はキャリアもスキルもない為、自信を失いがちです。そのせいか自身の持っているポテンシャルさえも、自分で否定してしまいます。
冒頭でも述べたように、30歳を過ぎると企業側もキャリア採用を大きく重視しポテンシャル採用を控えます。
その上社会経験が一切ない者となると雇う理由はほぼなくなります。
そこに上乗せして「できるか自信がありません」なんて言う人を企業は雇いたいと思うでしょうか?
木下はそんなことを考えながら帰路につきました。
未経験の場合、それが自分に出来そうな範囲なら、物怖じせず自信を持つ事も大切と感じた今回の面接でした。
木下・井上の就活比較
ほぼ同条件で、同時期に就職活動を始めた木下と井上。
二人とも面接には呼ばれますが、結果が思うようについていきません。
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。約2ヶ月間、転職サイトを利用し面接を受けるも不採用の結果が続く。
中学卒業後から音楽に明け暮れ、プロのミュージシャンになるためバンド活動を行う。28歳で夢を諦め就職活動を行う。ハローワークを利用して面接を受けるも不採用となる。
職歴なし体験談比較 木下・井上
職歴なしの就職活動の進め方