あなたは今、働くのが怖いとお考えでしょうか?
私も以前までは就職活動にそのような感情を抱いていました。大学卒業後、30歳まで無職だった私が就職活動を決心した際、最初に感じたのが怖いという気持ちです。
「仕事は誰でもしんどいし辛いもの」
「楽しんでやってる人なんてほとんどいない」
「最初は誰でも億劫」
このような台詞はよく聞きますが、そう頭では分かっていても怖いものは怖いのです。
それは私が人見知りであり、人よりもコミュニケーション能力が低いことも関係しているかもしれません。一時期は近所のスーパーや駅に行くのさえ怖くなっていた程でした。
しかしこんな私でも就職活動を成功させ働くことができています。今回はそんな私の体験を踏まえながら、「仕事をするのが怖い原因」「たった1つの克服法」についてお話させていただきます。
新卒で就活が憂鬱な方、前職でパワハラを受けトラウマとなっている方、アルバイトでさえ仕事ができないのに正社員の仕事なんてできる筈がないと考えている方、今まで働いた事がないニートや引きこもりの方が前に向けるよう少しでも参考になれば幸いです。
就職活動をせずに生きる方法
まずは克服法の前に、就職活動をせずに生きる方法についてお話させていただきます。
ほとんどの方はいつか就職しなければなりません。これは避けられないものです。
ただ何通りかだけ避ける方法もあります。
就職しない方法
- 起業をする
- 家がお金持ち
- 誰かに養ってもらう・扶養に入る
- 家業を継ぐ
- 一芸や技術で稼ぐ
- 自給自足する
上記のいずれかが可能な方は就職活動をする必要はないでしょう。
起業は失敗する可能性が高いし、扶養に入っても離婚したら無職になります。それなりにデメリットはありますが、就職が怖いならそういう道もあります。
ただこれらに該当しない方は、いつかは絶対に就職しなければなりません。そこはもう諦めるしかないでしょう。
あいにく私は上記リストに当てはまらなかったので、就職活動する道を選びました。
私のような方は、ここから先をご覧ください。
仕事に就くのが怖い大半は人間関係
ではまず「何故働くのが怖いのか」、その原因について考えていきましょう。
働くのが怖いと言いますが、その怖い感情の中身は「仕事」ではなく「人」が怖い例がほとんどです。
仕事ができないから怖い方も、起業して自分で仕事をするなら怖くない筈です。怒る人は誰もいないのですから。
(働くのが初めてで、仕事自体に不安を抱えている方は仕事したことない・働いたことがない人の手引きを、仕事の能力に不安がある方は「頑張っても仕事ができない辛い」のは、能力不足でなく癖を参考にされて下さい。)
つまり働くのが怖い理由は「仕事が出来るか不安」「自分には不釣合いではないか?」等、自分自身に対し自信がない事もありますが、全て人と関わるのが怖かったり、上司からの圧迫だったり、人に怒られるのが怖いといった人間関係の面が怖いと言い換えれます。
私自身今までの経験を振り返っても、拘束時間が長くハードな仕事でも、自身のスキルが足りない仕事でも、職場の雰囲気さえ良ければストレスなく楽しく働けました。
逆に、周りとコミュニケーションがとれていなかったり、上司が常に高圧的な態度の環境では、作業自体が楽でも苦痛に感じました。
幸い私は普段は弱気であるものの、理不尽なものに対しては強気な性格であった為、いつでも辞めてやるぞくらいの気持ちで挑み、その職場でなんだかんだ3年働きました。気付くと仕事場がそこそこ楽しくもなっていました。
「最初は誰でも辛いもの」という意味を実感した時でもありました。
人間関係が怖くなる原因
では、なぜ人間関係が怖く感じるようになったのか?人間関係にそれ程ストレスを感じない人達とは何が違うのか?
その原因は大きく分けて3つあります。
再就職が怖いのはトラウマが原因
過去に一度働くことを経験しており、再就職するのが怖いという方。こういった方々は失敗体験がそうさせています。
本人の仕事のミスによる失敗体験か、周囲が悪環境での失敗体験かは分かりかねますが、トラウマが体の中に入り込み仕事に対して悪いイメージが出来上がっているのです。
実際私の友人も会社の上司や同僚から暴言を吐かれたり無視をされ、仕事に対して嫌なイメージが出来てしまった者もいます。
無職やニートのように空白期間が長い者が働くことを怖がるのはイメージが原因
職歴がない方々が仕事を怖いと感じる原因は、仕事に対する嫌なイメージが想像の中で出来上がっているからです。
私もそうでしたが、正社員として一度も働いたことがないのですから、働くのが怖いのは勝手なイメージにすぎません。
アルバイト経験か学生時代の人間関係を経て、「人と関わるのが怖い、怒られるのが怖い→仕事は人と関わる→仕事は怖い」と想像で作り上げてしまっているのです。
こちらも一度イメージを作り上げてしまうと、消し去るのに時間がかかります。
病気やうつが原因で働くのが怖い
心の病気が原因で働くのが怖い方もおられます。
上記2つが発展してそのようになることが多いですが、この場合の根本解決は休むことです。病気の時は、自己否定や自己嫌悪も強く、自分のせいにしがちですが、まずは病気を少しでも治すことを考えましょう。
状態がひどいようであれば、心療内科や精神科でカウンセリングを受けるのも一つです。
私が近所のスーパーや駅に行くのが怖かった時期は、ここに該当していたので、実際1年間程通いました。
私がやった仕事恐怖症克服法
以上の3つが働くのが怖い原因です。
仕事が恐怖だった私は、何か克服する方法はないかと考え色々実践しました。
コミュニケーション能力が低かったので買い物時に店員さんと必ず話すようにしたり、健康的な生活を送る為に運動をしたり、わざと人前で恥ずかしい思いをして心臓を鍛えたりたくさん実践しました。
しかし多少の効果はあったものの一時的なもので、根本的解決にはなりませんでした。性格はそんなに簡単に変わるものではありません。
私が最終的に出した結論は1つしかありませんでした。
それは、無理に性格を変える必要はない、ただ少しだけでもいいから就活を前に進めることです。結局この方法以外、仕事をするのが怖いという呪縛から逃れる方法はなかったのです。
だから私は就職活動に飛びこむことにしました。
そして実際正社員として就職し、仕事を始めたことで成功体験を積み、仕事をするのが怖いというイメージを頭から消し去っていったのです。
働くのが怖い、ならどうすればいい?「仕事」で「仕事」が怖いをなくす
再就職の方が持つトラウマも、空白期間が長い方が持つイメージも同じで、一度作られてしまった失敗体験は成功体験でしか塗り替えることはできません。
いくら頭で考えたり性格を変えようと努力しても、それをしないことには消え去らないのです。
車の運転をしていて、一度路上が怖いと感じてしまった場合、いくら教習所内で練習を積んでも、どれだけ性格を変えても、その恐怖は消え去りません。もう一回路上を走り「思ってたより怖くない」という体験をするしかないのです。
無職生活は暇な時間が多く、また家にいる事も多いですから余計な事を考えてしまいます。自分で勝手に作り出した嫌なイメージだけが積み重なり、仕事に対しどんどん億劫になります。
それを続けていると酷い場合は鬱になったり精神的に問題を抱え病気になってしまいます。
ですから極力暇を作らず悪いイメージを生み出さないようにする事が大切です。そして一刻も早く、思ってたより怖くないという体験をすることです。
冒頭でもお話しした通り、いつかは就職活動しなければなりません。だったら少しでも早い方が良いのです。
少しだけでもよい
残念ながら就職活動の場合、成功体験を積めるかどうかは運が左右する部分もあります。
路上で100%事故が起こらないよう前もって準備することができないように、100%自分に合った良い職場を見つける方法もないからです。
企業の内部事情を聞いたり情報を集めることで、事故が多い道や見通しの良い場所などを予め知り、事故の確率を下げるのは可能です。
ただそれでも、あなたに100%合った会社かどうかまでは、入社してみないと分かりません。
でも醜い会社も多いですが、それ以上にまともな会社も多いです。嫌な人も多いですがいい人も多いです。動いてみると作り出した悪いイメージよりはマシかもしれません。
少なくとも私の場合、心配していた不安は一切なく、勇気を出して働いてよかったと思っています。
もちろんイメージよりもっと悪い場合もあるのですが、こればっかりは動いてみないと分からないのです。
でもいつでも辞めれると思えば少しは楽だと思いませんか?
「だるい」や「キツイ」等の理由で正社員仕事を辞めるようでは仕事に対する構え方として問題ありですが、明らかに職場がおかしいと思う時や追いつめられてる時はその考えは有効です。
悪い経験をすればもっと働くことは怖くなりますが、良い経験をすれば次に動くは容易です。
悪い経験になると思ったらすぐに断ち切って良いイメージを築きあげればいいのです。この会社とは縁がなかったと考え、すぐに辞めるくらいでよいと思います。
試用期間中に辞めれば履歴書に傷がつくこともありません。ですから気軽に前に進んでみましょう。
もしそれでも過去の経験から働くのが怖いと感じる方は、まず派遣やバイトで慣らすのも1つの方法です。
短期間でも怖いと感じるかもしれませんが、それなら週に1回だけなら可能かもしれません。人とあまり接しない仕事なら可能かもしれません。
最近では配達クルーの仕事も人気です。
配達クルーはほとんど人と接することなく、好きな時間に好きなだけ働けるので自由度も高いです。
もしもっと頑張れる方は正社員を目指し就職活動をしましょう。
いきなり積極的な就活が無理という方は、まずは求人サイトに登録してみるだけでもいいです。
リクナビネクストに登録して希望条件を記入し、気になる求人が掲載されたらメールが届くようにする。
職務経歴書(アルバイトでも可)を記入しておき、スカウトメールが届いたら面接に行くか辞退するか考える。辞退なら返事をする必要もありません。
そのように気軽にできる就活をしながら、生活面や精神面を整えることから始めてもいいです。
もしもっと積極的に就活ができそうなら、リクナビネクストと合わせて、indeedで自分で検索してみたり、ハローワークに行くのもいいです。
1歩進めば新しい悩みは絶対に現れるものですが、現時点で怖いものは消えてしまいます。新しい悩みはもしかすると今怖く感じているものより圧倒的に楽かもしれません。
少しだけ進んでみましょう。
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