職歴なし 28歳からの就職活動
今回は28歳から就活を始め正社員となられた加藤さん(仮名)に体験談を書いていただきました。
プロフィールと就活を始めるまで
大学在学中に摂食障害になり治療のために就職時期が人よりもかなり遅れてしまいました。30を目前にした就活に当初は不安ばかりでしたが、とにかく前に進むしかないと思い、がんばって就活を続けました。
そのときの経験を紹介します。
30代、女性です。大学は関西の大学に行きました。就職が遅れたのは病気の治療のためです。病気から回復し、普通の生活を取り戻すまでに五年かかりました。
治療中はただ病気を治すということに専念していたため周囲を顧みる余裕はなかったのですが、元気になってからふと周囲を見回したとき、自分と同じ年の人たちがすでに社会に出てキャリアを築き始めているという事実に初めて気づきました。
正直、このときは焦りましたし、不安な気持ちに押しつぶされそうになりましたが、「追いつこうなんて思っちゃだめ、一歩ずつ前に進むことだ」と自分に言い聞かせて就活を始めました。
就活を始めたときのこと
最初から正社員やフルタイムで働くのは無理だと思ったので、とりあえずバイトから始めました。バイトは求人サイトを見て応募しました。ショッピングセンターの雑貨ショップです。
面接のとき、主婦のパートと間違えられ「自分はもうそんな年齢なのか」と軽いショックを受けてしまったのですがなんとか気分を切り替えることができました。
面接に合格し、週に三回のバイトで社会復帰を果たしました。
就活中のこと
当初はバイトに行くだけで精一杯だったのですが、三か月ほど経ちバイトに慣れたところで、本格的な就職活動を始めました。主にハローワークを利用しました。
困ったのは履歴書の書き方です。職歴欄は空白ですし、学歴では大学で休学していたので、大学の入学から卒業までの期間が異様に長かったためです。
資格や免許欄も何も書けませんでした。すかすかの履歴書を見て、思わずため息が出たほどです。職歴がなく空白期間も長かったので、雇ってくれるところがあるだろうかと不安でした。
ハローワークの職員さんのアドバイスや助けを得て、求人を見つけては応募しました。同時に少しでも履歴書を埋めたいと思い、自動車学校に通い始めました。
ハローワークの方に免許証は必須だと言われたからです。
三か月の間に全部で10社以上に応募しましたが全部書類選考で落とされました。やっぱりだめかと落ち込んでいたときに、バイトしていた店から正社員の誘いを受けました。
天の助けだと思い、すぐにその誘いを受けました。
アドバイス
私にとって就活は社会復帰でもありました。なので、就活を始めるまでや就職が決まるまでの間は不安との戦いでした。
私にとってよかったことは、最初から正社員という遠い目標にチャレンジせずにバイトという小さな目標から始められたことだと思います。
なので、今就活を始めたいけど不安で二の足を踏んでいるという方には、ぜひ自分のできそうなことから始めてほしいと思います。
職歴なしは経験を積むことが大切
職歴なし28歳からアルバイトを始め、そのまま正社員となられた加藤さんでした。
28歳で職歴なしでも正社員への直接就職は可能ですが、アルバイトや派遣を通して経験を積んでから正社員へとスキルアップした方が早道の場合もあります。
この辺りは選ぶ職種にもよるので一概には言えません。職歴がない方もまずはフリーター・ニート向けの就職サイトで正社員への道を考えましょう。
もしなかなか採用が決まらないようであれば、職歴なしの派遣仕事などスキルアップして正社員への道を考えるとよいでしょう。