前回までのあらすじ
中学卒業後から音楽に明け暮れ、プロのミュージシャンになるためバンド活動を行う。28歳で夢を諦め就職活動を行う。ハローワークを利用し面接を受けるも不採用が続く。アルバイトをしながら就活を行う。
職歴なし体験談比較 木下・井上
今回は井上の「就職活動2ヶ月目〜3ヶ月目」です。
「就職活動における運転免許証の必要性」についてもお話させていただきます。
運転免許取得
前回、就職活動がうまくいかず起業を考えるも、すぐに自分には才能がないと諦めた井上。
再びハローワークでの就職活動に戻ります。
そしてハローワークに通い続けたくさんの求人票を見ている内に、あることに気づきました。
「事務職」や「クリエイティブ職」などに比べ、「営業職」や「運送業」の求人量は圧倒的に多かったのです。
POINT確かに営業職や運送業は就職しやすい職業・業界と言われています。
「有効求職数=その職業に対し応募する人の数」に対し、「有効求人数=その職業の求人の数」が上回っているので、未経験からでも入りやすい仕事であり、井上の直感も間違いではないのです。
また配送業は一人での仕事時間が長い為、精神的に楽な仕事とも言われており、人と関わるのが苦手な方には良いでしょう。
転職サイトでも頻繁に求人がかかっており、年齢制限も35歳までとしている企業が多いので、20代や30代前半なら未経験でもまだまだ応募要項を満たしています。
人と仕事をするのが好きだった井上は、
と、自身の希望職種をここで始めて決定したのでした。
しかし同時に、営業の募集要項には「要免許」と書かれた求人が多い事にも気付きました。
就職における運転免許証の必要性と職種
POINT就職において運転免許証は必ずしも必要なのでしょうか。
実は企業は免許に大きな重点を置いていません。
事務職であったりIT職であったりと必要ではない職種も多いのです。
また大都市に会社がある場合、電車やバスなど公共の乗り物を使って業務を進める方が、車を利用するよりも効率が良いので、使用しない会社も多いです。
但し営業やドライバーなど、社外に出る必要性がある職種においては、免許を取得しておかなければなりません。
また事務職や経理など内勤を主としている職種でも、銀行に行く場合や取引先に顔を出す場合など状況に応じて車の運転を任される事もあります。
田舎に会社がある場合は必須ですし、会社への通勤にも車を使うのが現実的でしょう。
ですので、運転免許証は外勤ならほぼ必須、内勤なら時々使用するかもしれないので、持っておくと便利、但しそれで採用を左右することはあまりないが正解です。
入社してから取得することも可能なので、それ程こだわる必要はないでしょう。
ATとMT
POINTまたAT限定とMTでは、AT限定が不利という事もよく言われていますが、実際MTの運転を迫られる機会は少ないです。
昔なら必ずMTは必要という企業もありましたが、今はそこまで多くありません。
営業車もオートマが多くなっていますし、トラックを使うような運送業でさえ何台かはATのトラックを用意している企業が多いので、重要性はほとんどないでしょう。
但し必ずしも当てはまる訳ではありませんので、希望する企業がすでに決まっている場合確認してみましょう。
アルバイトをしながら運転免許取得
井上は営業職の仕事に就く為には運転免許が必要と考え、親友人から借金をし教習所に通います。
職歴もなく資格もないため、せめて運転免許だけでもという気持ちもありました。
就職活動3ヶ月目。焦りは募るもののどう動くのが正しいか分からず迷走してしまいます。
バイトと就活をしながら免許取得となると、どれだけ早くても1ヶ月~2ヶ月はかかります。
前述したように取得しておいて損はないです。ただ営業職で新入社員が免許を取得していない場合、研修中に取得するケースだってあります。
半年や1年後に就職するのを見据えての免許取得なら教習所に通うべきですが、明日にでも就職したい場合、免許が必要でない企業を探し、時間に余裕があれば取得する程度でよいでしょう。
車を一切使用しない営業もあります。
木下・井上の就活比較
ほぼ同条件で、同時期に就職活動を始めた木下と井上。
井上の就職活動3ヶ月目は、希望職種を営業職に固め教習場に通い出しました。
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。3ヶ月間転職サイトを利用し面接を受けるも、不採用の結果が続く。
中学卒業後から音楽に明け暮れ、プロのミュージシャンになるためバンド活動を行う。28歳で夢を諦め就職活動を行う。アルバイトをしながら就活を行う。教習場に通う。
職歴なし体験談比較 木下・井上
職歴なしの就職活動の進め方