前回までのあらすじ
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。転職サイトを利用して応募した1件目で書類選考通過。しかし面接でうまく回答できずに撃沈。
職歴なし体験談比較 木下・井上
今回は木下の「就職活動2週間目〜1ヶ月目」です。
また「転職サイトのオファーとスカウト」「オファーのレベルと期待値」についてもお話させていただきます。
オファー・スカウトを待ち続ける日々
前回、人生初の面接に挑むも不採用となった木下。
理想的な職場だったこともあり強いショックを受け、しばらく落ち込む日々が続きます。
そして就職活動2週間目にして、早速企業へ応募することをやめてしまいました。
「せっかく就職サイトに登録したのだから、オファーやスカウトを利用したらもっと良い企業と出会えるかも!」と自身に言い訳をし、リクナビNEXTやはたらいく等の転職サイトにレジュメを詳しく書き、放置することにしたのです。
つまり攻撃的な就職活動は止め、防戦のみの就職活動に変えたのでした。
POINT各転職サイトでは、プロフィールや職歴・希望条件などを詳しく記入するレジュメが用意されています。
これらを記入しておけば、企業からオファーやスカウトメール(各転職サイトにより名称は異なる)が届くようになります。
企業はレジュメを読み、自社にふさわしいと興味を持った人材にメールを送っているので、書類選考なしで面接を受けれるなどのメリットがあります。
ただし後述しますが、オファーやスカウトにはレベルがあり、ただの広告メールの場合もあります。
企業が読むレジュメは、本名や住所などプライベートな部分までは読めないようになっているので、現会社に転職がバレたくない方やプライバシーな部分を見られたくない方も安心して利用できます。
転職サイトの匿名スカウトの仕組みと使い方
転職サイトに自分のプロフィールや希望条件を記入しておくと、企業や転職エージェントからメッセージが送られてくることがあります。 これは「スカウト」や「オファー」と呼ばれるもので、企業があな ...
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膨大なオファーが届くようになる
しばらく放置していると、各転職サイトでたくさんのオファーが届くようになりました。
一日最低でも4通、多い時では10通です。
特にリクナビNEXT・DODA・はたらいくの「オファー」「らいく!」数はかなりの量でした。
オファーは自分の環境に比例する事を知る
ただ1件1件メールを開いてみると、「販売」「営業」「飲食」「運送」「タクシー運転手」などの仕事がほとんどで、レジュメに書いていた希望職種とは全く違う業界からのオファーばかりです。
木下は「自分に合った仕事でなければ続く筈がない!」と得意の言い訳をし、全てのオファーを無視する形をとります。
そして自分が希望する求人だけを待ち続けました。
※リクナビNEXTのオファーとスカウト。
そうすると何通かに一通、理想のスカウトが届きます。希望職種であり、労働条件も文句なしの求人です。
ただ職歴なし30歳の木下にオファーする程です。
こちらの経歴をしっかり見てオファーしてきたのか?機械の自動送信じゃないか?と思える程いい加減なものもありましたし、所謂ブラックな仕事もたくさんありました。
実際この後オファーから応募しますが、翌日にお祈りの返事(不採用メール)が送られてきます。
検討リストに追加するとオファーが届く
このままではいつまで経っても就職できない。
そう考えた木下は、転職サイトで検索し少しでも興味を持った企業を検討リストに保存していきました。
とにかくたくさんの企業をピックアップし、後でまとめて吟味する方法に変えたのです。
すると驚いたのが、検討リストに入れた企業から翌日オファーが届きました。
すぐさまエントリーします。
すると企業からの返信が。
木下は就職がほぼ決まったと安堵し、明日は何して遊ぼうかと久しぶりの笑顔をこぼし就寝します。
そして起きると1通のメールが。
「え?」
「ええ?」
「そっちからオファーしたんじゃないの?」
「慎重にならなくていいんで合格させて下さい!」
そう何度も強く願いました。
オファーにはレベルがある。オファーの後に選考する場合もある
POINTこれらの例からも分かる通り、各転職サイトのオファーやスカウトにはレベルがあり、そのレベルによって採用への期待値が変わります。
詳細はオープンオファーの洗礼にゆずりますが、こちらの情報を全く見ないで自動送信されているオファーもあり、それらは応募してから書類選考を開始するのです。
(検討リストの例も自動送信型オファーのタイプで、企業の求人情報をチェックした段階で自動的にオファーが送られるように作られています)
レジュメをしっかり読んだ上で送られてくるオファーもあり、その場合は面接確約で書類選考が免除されます。
上記リクナビNEXTで例えるなら、「オープンオファー」は期待値が低いオファーの種類です。
勿論スキルがあったりキャリアを積んでいる方ならオープンオファーから面接へと進むことも可能ですし、人材不足のような会社であれば職歴なしでも採用まで進むことは可能です。
木下はオファーの仕組みにすぐには気付かず、結果このパターンを20通程繰り返しました。
そしてすべて撃沈しました。
スカウトメールが届いた時に返信は必要?例文
「スカウトメールが届いた。面接を受けてみたいけど、なんて返信したらいいんだろう?」 「少し興味あるけど、このオファー文面では分からない。もう少し詳しく教えてほしい」 「希望条件と全く違う会社からのメー ...
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木下・井上の就活比較
ほぼ同条件で、同時期に就職活動を始めた木下と井上。
木下は、就活開始1週間で書類選考突破と良いスタートを切りましたが、そこから1ヶ月間は停滞してしまいました。
応募1通目から書類選考を突破した事は、かなり運が良かったのだとようやく気づきますが、この後もしばらく書類選考との闘いは続きます。
大学在学中に映像制作を始め、プロになるため大学卒業後も就職せずに活動をする。30歳で夢を諦め就職活動を行う。転職サイトを利用して応募するも書類選考がなかなか通らずにジレンマを感じる。
中学卒業後から音楽に明け暮れ、プロのミュージシャンになるためバンド活動を行う。28歳で夢を諦め就職活動を行う。企業のHPから直接応募するも書類選考ですべて撃沈する。
職歴なし体験談比較 木下・井上
職歴なしの就職活動の進め方