職歴がない場合
人材紹介コンサルタントの私の元に、20代後半から30代前半の方が「職歴がない」と相談にお見えになります。
ニートだった方やアルバイトをずっとしていた方、芸術系や芸能系のお仕事をめざしていらっしゃった方、また留学に行っていた方、博士課程まで進まれていた方など理由は様々です。
みなさんおっしゃることは、今後しっかりした仕事に就きたいのに、この年齢で職歴がないのでどうすればいいかという相談。
そういった方で就職を目指されていらっしゃる方に、私は3つの方法をお勧めしています。
1、 正社員を狙うなら、業績が伸び大量採用を行っている会社を狙う事
まず採用数が多い会社の方がハードルは低いので、内定に至りやすいという事です。
ただし気を付けていただきたいのが、大量採用を行っているという事は離職率がある程度高い可能性があるという事。
ですので、今後5年後10年後、自分がどのようなキャリアを築いていきたいのかよく考えて就職してください。
例えば今後営業でやっていきたいのであれば、自分自身が少しでも興味を持てる企業で、営業に関しての基礎知識を習得。その後1-2年程度で他社に転職することも見越して就職活動を行うなど、環境や離職率に振り回されない自分づくりをしてください。
2、 派遣からスタートという方法もあります
また派遣で経験を積むという方法もあります。
派遣の中には紹介予定派遣(紹介予定派遣とは?直接雇用でミスマッチ回避)というものもありますので、まずは派遣でスタートし、働きが認められそのままその会社で正社員になるという方法もあります。
ただこの紹介予定派遣、実際に正社員になれるのは3割程度と、100%ではないことをよく理解されてください。
それでも紹介予定派遣をお勧めしたいのは、自分自身も会社の雰囲気をつかんだうえで、正社員になるかどうか選べる点。いわばお試し期間です。
やっぱり会社は面接だけではわからないですよね。会社の雰囲気が分からなくて心配な方には是非お勧めします。派遣での就労として留意する点としては、自分が将来どのような仕事につきたいのかを考えて行動してほしいという事です。
と申しますのも、派遣社員として短期派遣を繰り返すとあっという間に経験社数が多くなり、正社員への転職が難しくなります。
ずっと派遣社員として雇用を希望するのであれば平気ですが、いざ正社員へ応募した際に経験社数が多いという事で、採用企業から書類審査で不採用となる事が増えます。
先日お会いした方も32歳で社歴が14社。こうなるといざ正社員をめざし転職活動をした際に、書類審査が本当に通らなくなります。その方が書類審査で通過させた企業はいわゆるブラック企業ばかりで、話を聞いている私もとても心配になりました。
派遣の場合は、自分が身につけたいスキルが身につくのか、また派遣期間がどれくらいなのかよく考えて就労してください。
派遣に登録したら、営業の方にはお仕事を引き受けるようあの手この手でプッシュされるかもしれませんが、自分の人生よく考えてください。
3、 雇用形態にこだわりすぎない
もしご自分で興味を持った企業・職種の募集があり、募集が正社員ではないという部分で迷っていらっしゃるのであれば、アルバイト・契約社員であってもまず就職されることをお勧めします。
なぜかというと、アルバイト・契約社員から正社員への雇用形態変更を認めている会社も多くあるからです。
ぜひ面接の時に確認をしてみてください。やる気がある人だと良い印象をもたれる企業も多いですよ。
職歴がないは傷がない 履歴書と職務経歴書
職歴がないと嘆く方もたくさんいらっしゃいますが、それはまだ職歴に傷がついていないという事。
社歴が何十社にもなりますと、転職活動は困難を極めます。
職歴がない人こそ、資格やアルバイト経験・やる気などを最大限にアピールして転職活動を有利に進めてください。
また、フリーター・ニート向けの就職(転職)サイトで、求人情報を収集したり履歴書・職務経歴書の書き方を学べば正社員採用の可能性も上がります。併せてご覧ください。
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