本記事は「過重労働で自律神経失調症になり退職した。転職活動で病歴を正直に伝えるべきか」という40歳男性(事務職・求職中半年)からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
回復しているなら応募書類に書く必要はないという結論、退職理由を毅然と伝える具体的な言い回し、嘘をつかずに厳しい就業環境を説明する組み立て方、派遣・契約社員から復帰する現実的な選択肢を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
ご相談内容:自律神経失調症で退職した経緯を転職先に伝えるべきかについて(40歳男性)
質問
40歳男です。
以前は、事務系の仕事をしていましたが、体調不良で退職し、現在は求職中の身です。前職では、残業が月平均で100時間を超えており、過労のために心身とも疲弊し、自律神経失調症にまでなっていましました。
休職後も体調が戻らず、最終的に退職となりました。現在は症状も改善し、体調も良くなってきました。ただ、年齢的なものや体調面の問題があるのか、求人に応募してもなかなか採用されません。
転職活動をして早半年が経つのですが、アルバイトでも不採用になってしまっている状況です。
これまでは、履歴書などに過去の体調不良のことを正確に記入して提出していましたが、あまり正直過ぎるのも良くないのでしょうか?万が一就職が決まったとして、再び体調を崩してしまった場合、事前に伝えておかなかったことで問題が発生してしまうのも不安です。
面接まで進むと、必ず前職の退職理由を聞かれると思うのですが、マイナス要素が多い時は、あまり正直に言わない方が良いのでしょうか?
個人的には、ごまかしは見破られてしまうと思っており、ありのままの自分を出した方が良いとは思っているのですが、それではいつまで経っても採用をもらえないような気がします。
応募書類や面接の時に、体調不良のことを言うべきか、それとも別な理由を考えるべきか、ご指導いただければと思います。
転職アドバイザー・人事の回答

回復しているなら書類に書く必要はありません。退職理由は毅然と
転職アドバイザー
体調不良というのは、あまりにも漠然としていて、もしそのまま転職の応募時に会社に伝えると、会社も入社後の不安が残るだけで積極的に採用しようという気には、まずなりません。
また、以前の自律神経失調も今では回復し、多少の残業を含め通常の仕事の範囲なら十分こなせるのなら、わざわざ書く必要はありませんし、積極的にいうこともありません。
前職の退職理由を聞かれたら、「どんな状況でも仕事となれば、責任を持って最後までやり抜くのが私の主義です。」と、まず、自分は責任感が強い人間であることを最初に毅然といいます。
そして、「しかし、前職は残業が恒常的に月間100時間以上発生し、帰宅時間、家庭状況、そして自分の体力を含め勤務を継続するにはリスクが大きすぎると判断し、退職を決意しました。」とキッパリいうことです。
超勤がいつも月間100時間を超えることは、普通の会社の感覚なら異常と言うのはわかってもらえるはずです。
40歳という年齢は、転職するには多少のハンデがありますが、まだまだ働き盛りの年齢です。
ご自分で「年齢のこともあるのか・・・」と言われていることが、弱気になっている証拠です。そのままの精神状態で転職面接を受けると、弱気さや体力のことを見透かされるのは目に見えています。
前職を辞めた以上、転職は再チャレンジです。過去のことは忘れ、体力作りに精を出すことから再スタートしましょう!

嘘はNG。厳しい就業環境を説明した上で、活かせる経験を伝えましょう
人事
履歴書や職務経歴書などの応募書類には、これまでの経験を記載すれば問題ないと思います。
嘘をつくことはよくないので、面接などで退職理由を聞かれたら前職の厳しい就業環境をきちんと説明した上で退職理由を伝えてください。また、仕事には責任感をもって真面目に取り組んでいたということも伝えるようにしましょう。
そして、ただ厳しい就業環境だったということを批判するだけではなく、その中で自分自身が仕事を通じて工夫していたことや学んだことなどのこれからの仕事に活かすことのできる経験などを伝えることができるようにしましょう。
希望としては正社員だと思いますが、もし、難しいようであれば派遣社員や契約社員といった形でまずは、仕事に復帰するということを優先して新たに経験を重ねて正社員を目指すということも一つの方法かもしれません。
その際には、派遣会社などに登録をしてサポートを受けながら転職活動を進めることをお勧めします。また、ハローワークなどでも転職活動をサポートしてくれるサービスがありますので、活用できるものはすべて有効活用しましょう。
そして、せっかく良くなった体調面がまた悪くならないように、自分に合った仕事選びをしてください。仕事を選んでいたらなかなか転職できないと思うかもしれませんが、また前職のように体調を崩してしまわないように注意することは必ず意識してください。
体調さえ良ければ仕事をすることはできますが、体調を崩してしまうと仕事をしたくてもできなくなってしまいます。現在の自分に合った仕事をじっくり探してください。
回答にあった「サポートを受けながらの再出発」を考えるなら、後悔しない転職エージェント・転職サイトの選び方で全年齢で使えるサービスを整理しているので、体調と相談しながら参考にしてください。
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体調不良で退職したことを、応募書類や面接で言うべきでしょうか
A・A 40歳男性