本記事は「34歳・一般事務10年から未経験の営業職へ。書類選考がまったく通らない」という女性からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
「未経験可」の求人が実際は20代向けであるという実態、まず検討すべき社内の職掌転換という選択肢、事務10年の経験を営業の「即戦力」に翻訳する書き方、30代の挑戦転職で企業に見せるべきものを、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
ご相談内容:34歳・未経験職種への転職と書類選考について(34歳女性)
質問
34歳女、現在は一般事務職です。
私は大学卒業後、ある大手企業の一般事務として10年以上働いてまいりました。
大学時代は経営学を学んでいました。しかし実際会社の中で与えられる仕事は、学生時代に想像していたものとまったく別のものでした。
自分の性質にあってない仕事のためか、精神的にもかなりきつく、ストレスだらけの毎日でした。
今後は自分の適性を踏まえたうえで、営業職に転職したいと考え転職活動を始めたのですが、なかなか書類すら通らず、履歴書や職務経歴書の記載方法に悩んでおります。
「営業未経験者歓迎」という求人広告を見つけてはいくつかの会社に応募するものの、書類選考の段階で不採用となってしまい、面接までなかなかたどり着きません。
今まで経験したことのない職種や業種に応募する場合は、どのように書類を書いたら良いのでしょうか。
また、私の場合30歳を超えているので年齢的にも転職が難しいと思うのですが、このような場合はどんなことに気を付けたらよろしいのでしょうか。
35歳限界説もあるようですが、実際の転職市場の状況はいかがなのでしょうか、詳細をうかがえたら大変助かります。
ご教授賜りたくよろしくお願いします。
人事・転職アドバイザーの回答

30代未経験は「挑戦的な就活」。企業側の本音を知ってください
人事
営業職として転職をしたいということですね。
現職場では職掌転換は不可能なのでしょうか。大手であれば現在は職掌転換制度も整っており、積極的に企業も行っているのでは?
現在の業務内容にのみ不満で、職場には不満がないのであれば職掌転換制度を利用するのが一番良いのではと思っています。
勤続10年であればそれなりに職場でも意見が通しやすいと思いますし、何よりも大手という点で給与・待遇・将来性等々からも安泰ですしね。
現職場内での職掌転換が難しいということであれば、残念ながらハードルは非常に高いと思います。
いくら未経験可となってはいても、それは対象は20代オンリーと考えた方が現実的です。
30代の未経験者を雇い、そこから育てるとなると、一人前として活躍できるのは数年後。
30代後半や40代になって漸く一人前では、企業も困りますよね。世間一般で言えばその年代であれば課長職等の管理職に就いているのが殆どです。
非常に厳しいことを申し上げますが、企業サイドの見解としては、30代の未経験者を雇うのは非常にリスキー。
これが実態なのです。したがい、貴方は今非常に挑戦的な就活を行っているとお考え下さい。
営業職として転職するのであれば、残念ながら大学時代の知識は既に10年以上も前の古い知識ですのであまり武器にはなりません。
武器になるのは今まで職場で培ってきた経験や知識です。一般職で培ってきた経験や知識で、営業職として活かせるものは何か、それを先ず整理してみてください。
一般職の業務を通して得た簿記関連の知識、事務処理能力を活かして営業業務を効率的に実現することは可能ですか?
そしてそれらを具体的に説明し、企業側に“この人は営業未経験だが即戦力として使えそうだ”と思わせられそうですか?
数々の失礼な発言、大変失礼致しました。
しかし自分を雇うことで企業側にはメリットがあるということがPR出来なければ非常に難しいと思います。
今転職しなければ更に環境は厳しくなりますので、是非頑張ってください。

新規と既存、どちらの営業か。やる気とコミットの見せ方が鍵
転職アドバイザー
未経験で営業にチャレンジされたいとの事ですね。
営業職に関してご説明をさせていただくと、営業に関しては2つの手法があります。
電話でアポイントを取ったり、飛び込み営業をしたりなど新しい取引先を開拓していくもの、またお付き合いのある顧客との取引をしていく既存営業の2つがあります。
どちらの方がご自身のイメージに近いでしょうか。それを踏まえた上で応募されることをお勧めします。
営業の仕事に関してさらに説明をさせていただくと、売り上げを達成することがミッションです。
外資などのシビアな会社の場合、売り上げ目標に到達しない場合、解雇となる場合もあります。
営業のシビアさを理解した上で、それでも営業職を希望されているのであれば、売り上げを達成する意気込みがあるなどのやる気を見せることが一番大事だと思います。
書類も、たとえばなにか成果を出したなどを職歴書に盛り込むと、アピールになると思います。
残念ながら30歳を過ぎての転職は、ポテンシャル採用の可能性は低いですが、採用企業側にとって「この人を採用すると売り上げに貢献してくれる」などのメリットを感じられた場合採用に至るケースもあるようですので、やる気、売り上げにコミットするなどの意識の高さをアピールされてください。
全年齢で使えるエージェント・サイトの整理は後悔しない転職エージェント・転職サイトの選び方を参考にしてください。
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未経験歓迎の求人に応募しても、書類選考の段階で不採用になります
K・U 34歳女性