今1歩の勇気が出ずに、いつまでたってもニートから抜け出せない・・・。
職歴がない状態での就活方法が分からない・・・。
書類審査や面接を通過できない・・・。
当時30歳職歴なしだった私は、このような悩みを持っていました。何年も前に進むことができず、どん底の状態です。
しかし今では正社員職に就き、社内でそこそこの地位を確立しています。結婚をして子供を授かり、家族をもつこともできました。
それが幸せかどうかは人それぞれですが、私自身とても満足しています。
今回はそんな私の経験を踏まえ「ニートから脱出する方法」を書かせていただきます。
もし同じような悩みを持っている方がいたら、少しでも参考にしていただけたら幸いです。
私にも脱出できたのですから、あなたなら必ずできます。
この記事の内容
始めに「ニートの定義」「ニートになる理由」「タイプ別・ニート脱出法」を解説。
次に、「まだニート脱出の勇気がでない、意思が固まっていない」方に向けて、以下の3つを紹介。
・「みんながニートから抜け出す!と決意したきっかけ」
・「今までの自分を変える方法」
・「私のニート体験・就職活動体験」
最後に、病院・就職支援先で教わり体験から学んだ「ニートが段階を踏んで社会復帰する方法」をご案内します。
ニートとは?定義
まずは、この記事でのニートの定義について簡単に触れておきましょう。
そもそもニートとは、就学・就業・職業訓練など、いずれも行っていない状態をさしたもので、日本では15歳~34歳までの若年無業者をさします。学生や主婦などは含まれません。
ニートの全体数は2002年に増加して以降ほぼ横ばいですが、35歳~40歳の「中高年・高齢ニート」、学歴が高く一度は大企業に入社したものの、離職後ニートになってしまう「高学歴ニート」など、その範囲は多岐にわたります。
この就活サイトをご覧になってる方は、すでに就業の意思をお持ちの方がほとんどだと思います。
ですので、この記事では「就活の有無を問わず、就職の意思はあるが一定期間無職の15歳〜35歳までの方」をニートとし、話を進めていきましょう。
一切社会経験がない職歴なしの方も、アルバイト経験のみあるフリーターの方も、一度正社員として働いた経験はあるが離職期間が長い方もニートに含みます。
ニートの理由原因
ニートから脱出する為には、まずあなたがどのような理由でニートになっているのかを把握しなければなりません。
総務省が発表している『就業構造基本調査』では、ニートが求職活動をしない理由、就業を希望しない理由として9点を挙げています。
また、過去にニートだった方や現在ニートの方にアンケートを行い、合わせると下記13点がピックアップされます。
- 仕事を探したが見つからなかった為
- 就活をしたことはあるが採用されなかった為
- 希望する仕事がありそうにない為
- ボランティア活動に従事している為
- ミュージシャンやタレントなど夢があった為
- 進学や資格取得の勉強をしている為
- 出産、育児の為
- 介護、看護の為
- 病気や怪我の為
- 急いで仕事に就く必要がない為
- 働きたくない為
- 知能、能力に自信がない為
- 働くのが怖い為
あなたはどれに当てはまるでしょうか?
これらのニートは以下の4種類のタイプに分類されます。
タイプが分かれば、解決方法は少しずつ見えてきます。
ニートからの脱出方法 あなたはどのタイプ?
「仕事を探したが見つからなかった方」
「就活したが採用されなかった方」
これらの方は「情報不足タイプ」に当てはまります。
すでに就職の意思はあり、就活に対し積極性もあるので、ニートから脱出するのも難しくありません。ただ就活のやり方を知らない、もしくは下手なだけで、情報収取さえすれば、すぐに就職できる方も多いです。
まずはフリーター向けの就職サイトで仕事を探してみましょう。利用すれば既卒の求人は、ほぼ網羅できます。
書類先行が通過できないという方には、書類選考なし面接確約の転職サイトなどもあるので、上手く活用しましょう。
そもそも面接や書類選考が通過できないのも、「アピールの方法」を知らない情報不足が原因のケースがほとんどです。
履歴書や職務経歴書を一から書くのは面倒だからと言って、文章を少し変えただけで使い回したりしていませんか?何も思いつかないからと言って、適当な志望動機になっていませんか?
自己アピールや志望動機は、企業側にとって一番知りたい部分であり、最も重要視している部分。また今までの空白期間をいかにプラスに見せれるかが正社員就職への鍵を握っています。
職歴なし・フリーターの職務経歴書の書き方でアピール方法を知り、丁寧に書類作成しましょう。
「希望する仕事がありそうにない方」
「進学や資格取得の勉強をしている方」
「ボランティア活動に従事している方」
「クリエイティブ職を目指していた方(タレント・ミュージシャンなど)」
「進学や資格取得の勉強をしている方」
これらの方は「理想家タイプ」に当てはまります。
やりたい仕事=理想が明確にあったが、なんらかの理由でそれがなくなってしまい、宙ぶらりんの状態です。
ただし、働くことに対しては前向きな姿勢の方も多いので、後はやりたいことを見つけるだけです。
まずはやりたい仕事がない、わからない場合の簡単対処法で自己分析してみましょう。
何も見つけられないという方や、自分で考えるのが苦手という方はフリーター用転職エージェントに相談しましょう。
転職エージェントは「職業適正相談」「求人紹介」「書類添削・面接対策」「企業へのプッシュ」などを全て無料で行ってくれます。
「出産、育児をしている方」
「介護、看護をしている方」
「病気や怪我をしている方」
これらの方は「心配事タイプ」に当てはまります。
このタイプの方は、これらの心配事を解決するのが先決です。
もし心の病気で働けないのなら、就活よりも病気を治すことが第一です。精神科や心療内科へ行き、カウンセリングを受けましょう。そのまま就職支援をしてくれる機関も多くあります。
介護が必要なら、時間に融通がきく正社員の仕事を見つけるか、比較的自由が利くが経験も積めるアルバイトを選ぶとよいでしょう。
そのようなバイトを選択しておけば、いざ正社員就職する時に実践や経験をアピールできるので即戦力となり、空白期間が不利になりにくいです。
とにかく、今無理をして就職し、後々問題が起こるようでは意味がないので、まずは心配事を減らすことから始めましょう。
「急いで仕事に就く必要がない方」
「働きたくない方」
「知能、能力に自信がない方」
「働くのが怖い方」
これらの方は「回避タイプ」に当てはまります。
「仕事に就く必要がない方」や「働きたくない方」は、そもそもニートを脱出したい意志がないので、そのままでも構いません。
ただこの記事をご覧になっているということは、少なからず「働かないといけない」という考えが頭の片隅にはある筈です。
まずは、就活のやる気が起きない。なぜ働く必要があるのかを考えてみるとよいでしょう。
「他者とのコミュニケーションに自信がない、能力に自信がない方」や「働くのが怖い、ひきこもっている方」は、過去の出来事やトラウマが原因で、自尊心が低い状態です。
心理学では「全て自分の責任と感じ自分を責めることを」自罰型と呼んだりもします。
このような方はまずは自己評価を高めたり、成功体験を積む必要があります。「働くのが怖い。恐怖を克服するために出来るたった1つのこと」を参考にしてください。
またここから先は、「ニート脱出の為の意思の持ち方」や「体験談」「段階を踏んで社会復帰する方法」等もお話するので、是非試してみて下さい。
あなたは上記のどのタイプに当てはまるでしょうか?「回避タイプのニート」でしょうか?それとも「理想家タイプのニート」でしょうか?
でも大丈夫です。
このサイトに訪れたということは「いつかは働きたい」という意思がある筈です。ニート脱出にはその意志が最も大事で、それを大きくなるよう育ててあげればいいだけなのです。
みんなが「ニートから抜け出す!」と決意したきっかけ 今までの自分を変える方法・体験談
ではここからは、「なんとしてでもニートを脱出してやる!」という意思がまだ湧いていない方や、意思を大きく育てたい方に向けて、他の方がどんなタイミングでニートを脱出しようと決心したのか、きっかけをご紹介します。
今までニートだった自分を変える為に行なった方法も書いてもらっているので、参考にして下さい。
仕事を辞めてニートが楽しかったのは最初の半年間だけ。
その後だんだん時間が過ぎるのが遅くなってきて、同じような毎日が怖くなった。
友達はみんな働いているからだんだん軽蔑されるようになったし、自分自身もこのままはダメだという焦燥感が日に日に増してきて、就職活動をするようになった。
とりあえずどこでもいいから一社受けてみようとネットで自分の希望する会社を探し出し、そのまま勢いでいきなり応募をしてみた。
応募までしてしまうと、次はいつまでに履歴書を送ってくださいという期限を設けられるのでその日までになんとか送らなきゃという気持ちや焦りが勝手に出てきて何が何でも行動するようになる。
また、もし辞退をするにも何らかのアクションを起こさないといけなくなるのでどうあがいても自分から動く、ということが必須な状況に追い込まれるので無理やりだらだらしてばかりいた自分を叩き起こしたような感じ。
そうなると嫌でも企業研究や自己分析をしながら履歴書や職務経歴書を書いて、証明写真を撮って、と動けるようになった。
悔しかった
28歳男性
何回もやばいと焦ったけど、実家住まいでご飯も食べれてたから結局次の日には忘れてる。危機感がなかったんだと思う。
近所にも噂されてたみたいだけど、別に気にもしてませんでした。
ただその後、親の事も言われていると知り、自分のせいで言われているのが悔しくて悔しくて、次の日から就活を始めた。
絶対に見返してやるって気持ちで始めたのがきっかけです。
家にいれないから、朝からスーツ着てハローワーク行って、昼からファミレスで求人情報を見てました。
この生活を終わらせたい気持ちから、積極的に応募して採用をもらいました。
とにかくスーツ着て外に出る!そうすれば就活しかやることないので、自分を変えるにはこれが一番だと思ってます。
お金がなくなった
25歳女性
貯金が少なくなってきて、もうそろそろ働かないとお金がないし、生きていけないと焦りだしたからです。
好きなものを食べたいし、好きなことをするためには働かなきゃと奮い立ち、仕事を探し始めました。
姉が「いつまでそうしてるの?」といってきたこともきっかけです。
毎日運動して、週に一度はハローワークに行って求人情報をみて、ハローワークの人と相談を行っていました。
朝は必ず8時に起きてご飯を食べ、ハローワークにいって帰ってきて昼ご飯を食べ、パソコンで求人情報を見る就活中心の生活に徹底的に変えました。
家計の為、年齢の為(筆者)
39歳男性
30歳まで夢追い人として生きていましたが、家計を理由に就職を決意しました。
しかし何十社と面接に出向くも全て不採用。結局、一切仕事ができずに2年近く経過。貯金を食いつぶして生活していました。
お金がないのも辛いですが、それ以上に辛いのが自分が置かれた環境です。
正社員として働いてる友人からは「いつまでもフラフラしている奴」、一緒に夢を追っていた友人からは「夢を諦めた中途半端な奴」とチクチクした言葉を投げかけられ、悔しい思いをしました。
これらのストレスに加え、家計のこと、両親の老後のこと、今後結婚も視野に入れるなら出産養育費など考え出すと、はっきり言ってお先真っ暗状態です。
ポジティブに考えよう、前向きに頑張ろうと思っても周期的に嫌な考えが襲ってきます。もう二度と社会復帰できないんじゃないか?幸せをつかむことはできないんじゃないか?
前を向いているのに前に進めないこの時期は人生で一番辛かったですし、対人や働くことも怖くなり絶望的でした。
もう自分一人の力では、仕事に応募する勇気さえ出せなかったので、病院へ通いつつ、ハローワークの就職支援と転職エージェントの就職支援両方に申し込み、逃げ道をなくす方法をとりました。
自分では歩くことさえできなくなってたので、ベルトコンベアで嫌でも運ばれる方法をとったのです。これが結果的に好機となりました。
【体験談・病院・就職支援施設から学んだ】ニートから段階を踏んで社会復帰する方法
上記体験談と、私自身が病院や就職支援施設で教えていただいた内容を参考に、ここからは段階を踏んで社会復帰する方法をお話致します。
1、生活習慣
ニートを脱出したいと少なからず意思がある場合、出来る限り早くその生活悪循環から抜け出すことが必要です。特に空白期間が長い方は急ぎましょう。
いきなりたくさんのことを始めるのは無理という方は段階を経て社会復帰していきます。
月並みですが昼夜逆転している方は生活を整える事から始めましょう。私自身はそれ程効果を感じませんでしたが、人によってはかなり有効な手段です。
特に不安や悲しみ等、嫌な考えは夜に襲ってくる可能性が高いです。その気持ちのままではろくに夜も寝つけません。
悪循環を断ち切る為に夜はすぐに寝て朝活動するのが良いです。
2、健康第一 運動で体を疲れさせる
生活習慣を整えたら次に効果的なのが運動です。
職歴なしやニートの状態は、どうしても行動範囲が狭くなります。朝起きて転職サイトをチェック。たまにハローワークや人材紹介会社へ出向き、相談する。
学生の頃やバリバリ働く社会人に比べて、運動量が圧倒的に足りてません。
またニート経験が長ければ長い程、心や頭が疲れます。常に心配ごとや不安を抱えているため、体は疲れていないのに脳や心だけが疲労し、寝ても疲れがとれない状況になるのです。
運動をして頭と同等に体も疲れさせると寝つきが良くなり、心も活性化され、ネガティブな感情を少しは消すことができます。
3、負い目を感じない
日本は新卒至上主義なので再チャレンジしようとする者に厳しいのは現実です。
これは受け入れなければならない事実ではありますが、必要以上に負い目を感じたり自己嫌悪に陥っても仕方ありません。
ニートだったといっても24時間寝続けていた訳でもないでしょう。少なからず何かをやっていた筈です。テレビを見たり本を読んだり、趣味だけをやっていた場合もありますが、それでも全く問題ないです。
進路や行動によっては今後それらを武器に出来る可能性もあります。
もし何もやっていなかったとしても問題ありません。とにかく負い目を感じすぎない事が重要です。
4、無職からの脱出 状況によってはアルバイトからでも
生活や気持ちを変えても、まだ働くのが怖いという方や、行動が起こせない方は、派遣から始めたり(職歴なしニートが派遣の仕事に登録する場合)、タウンワークなどバイトから始めるのでも良いと思います。
仕事に不安があったり、人が怖かったり、コミュニケーション能力が低いと考えている方も週一くらいなら出来るかもしれません。
初めは辛いですが、それはどんなに辛く見えない人でも一緒です。初めの3ヶ月~半年くらいは皆辛いです。
私もアルバイトは数多くこなしてきましたが慣れるまでの期間は大半嫌でした。その後楽しくなったり、辛いままでもその状況に慣れてきて我慢できる範囲になります。
本当に続けるのが厳しい場合、派遣なら期間が定まっていますし、バイトなら辞めても履歴書や職務経歴書には傷がつきません。簡単に辞めるという考えはよくないですが、それくらいの気持ちを持つ方が気楽です。
初めから楽しいと感じる仕事場に当たる可能性もあるので、こればっかりは運の部分が強いですが、一歩一歩でも社会復帰出来れば良いと思います。
堅実な方法ではありますが、気持ちが追い込まれていて行動に移せない場合、それも一つの前進です。
正社員登用制度がある企業も多いので、そのまま正社員になれるケースもあります。
5、就職活動
もし年齢がそこそこいってる場合、また行動できるくらいの余裕があるなら、生活習慣改善と運動に加えて就職活動を行いましょう。
アルバイトを始めるより就職活動をすぐに行う方が効率は良いです。
個人的にはハローワークより、リクナビNEXTのようなフリーター・ニート向けの就職サイトを利用する方法がお勧めです。自分で応募する勇気が出ない方は就職Shopのような転職エージェントがお勧めです。
ですが、悪質な企業に間違って入社しなければ媒体は何でもよいと思います。
正社員もアルバイトと同じで、初めは辛くしんどいですが、慣れればある程度はマシになります。
慣れてきても度々嫌な事はありますし、定期的にしんどい事も訪れますが、負い目を感じていたり自己嫌悪だったニートの時に比べれば圧倒的にマシです。
働くことでニートの時より精神を安定させ気持ちを落ち着かせることが出来ます。
1歩1歩でいいので段階を踏んで社会復帰していきましょう。
ニートの就職活動の進め方
周りからの軽蔑と焦燥感に耐えれなくなった
26歳女性