一生仕事をしていく女性
近年では女性の社会進出が目立ち、政府も企業も女性の雇用に関して積極的で、様々なサポート体制を整えるようになりました。しかしながら、結婚・出産・育児がどうしても女性のライフプランには付き物であるため、なかなか一生働き続けるのは現実問題として厳しい部分もあります。
しかし一生女性が仕事をするためには実は3つのポイントがあるのです。それは“経験や知識を武器にする”、“あらゆるチャンスを逃さない”、“良い意味でプライドを捨てる”の3つなのです。
経験や知識を武器に転職・再就職を試みる
先ずはじめに申し上げておくと、一生女性が仕事をするということは何も一生同じ職場で働き続けることを指すわけではありません。残念ながら結婚をすれば夫の仕事の都合で退職を余儀なくされるケースは多いですし、出産や育児の状況によっては今までと同様に働くことが困難となることが多いからです。
私自身、務めていた商社を夫の転勤をきっかけに去りました。万人が万人、一生同じ職場で働き続けることは難しいのです。ゆえに女性はライフプランに応じて転職や再就職を試みることになるのです。そしてその際は、資格の取得に走るのではなく“経験や知識を武器にする”就職活動を行うことが大切になるでしょう。
と言いますのも就職活動をする際、必ずしも資格が最も有利な武器ではないからです。私の前職である商社の営業職なんて特にそうですが、TOEICや簿記の知識が幾らあっても人とのコミュニケーション能力が劣っていれば仮に就職ができてもすぐに“仕事できない”レッテルを貼られていたからです。
したがい全てにおいて資格資格とむきになるのは間違っているのです。勿論世の中には資格保持がマストの職種も多々存在するため、そのような職種に就くのであれば話は別です。
しかし資格必須の職種に就かないのであれば、経験や知識を前面に押し出してPRした方が良いのです。実際、転職採用担当者の多くがこれまでの経験や知識の内容を重視し、面接でもそれらについて話を聞きたいと挙げています。したがい過去の経験や知識が重視されるケースが多いため、資格資格と急ぐのは危険なのです。
視野を広げてあらゆるチャンスを逃さない
転職や再就職をする女性にとって、やはり先ず就職先として注目する企業は自身が元々携わっていた分野の企業かと思います。経験や知識を活かせますし、採用側としても安心して採用できるでしょう。しかしながら業務内容に興味が持てても、実際働くとなると条件が不一致となることもあるため、なかなか希望通りの職種に就けないことも多いかと思います。
そんな時私が声を大にして言いたいのは、“あらゆるチャンスを逃さない”ということです。視野が狭くては折角のチャンスも台無しです。自身に舞い込んできたチャンスであれば、仮に興味がなくてもあらゆる角度から精査することをお勧めします。現在私はライターをやっていますが、もともとは商社の出身です。物書きとは離れた職種でしたが、自身の商社での経験等々を活かせる点から挑戦してみたのです。視野を狭めず見回すことでチャンスは沢山転がっているのです。
良い意味でプライドを捨てられる人こそ一生働き続けられる
上記の“あらゆるチャンスを逃さない”にも言えますが、自身のプライドや固定観念を上手に捨てていかないと一生仕事をすることは不可能です。余計なプライドや固執した考えが邪魔をして、チャンスを無駄にしてしまうからです。
元々バリバリ総合職として国内外を飛び回っていたからこの仕事は無理。この仕事は私のプライドが許さない。そんな感情からなかなか仕事が決まらない人も多いと思います。ワークライフバランスの観点では満点だが仕事内容は不満であるならば、それこそ自身の経験や知識で新たな事業分野を作り出すくらいの勢いで挑んでみるのはどうでしょう。目の前の情報や凝り固まったプライドだけを意識するよりも、ずっと楽な気持ちで仕事もプライベートも送れるはずでしょう。
まとめ
このように一生女性が仕事をするために必要なポイントとは、“経験や知識を武器にする”、“あらゆるチャンスを逃さない”、“良い意味でプライドを捨てる”の3つなのです。むやみやたらに資格取得を意識した就職活動を送らず、また舞い込んでくるあらゆる情報に耳を傾け、臨機応変に考え方を変えられる人こそ、一生仕事をすることができる女性なのです。
まだまだ女性の社会進出のためのサポート体制は完璧ではないですし、結婚・出産・育児がある限りは壁になることも多いです。しかしそれでもこれら3つを意識すれば、きっと一生働き続けることができるでしょう。