「もし絶対に転職できるのなら、他の会社も一度は覗いてみたい」
仕事をしている方にインタビューをすると、多くの方はそのようにお答えになります。
隣の芝生は青いという言葉もある通り、他の仕事が羨ましく見えることは多いのです。
しかしもし本当に転職を考えるのなら必ず知っておかなければならないことがあります。
中途採用は基本キャリア採用と銘打ち経験者を募集しています。
しかし一言に経験者といっても、それが同業種での経験者なのか、同職種での経験者なのかによっても大きく変わるのです。
今回は「転職活動の4つのパターン、同業種・同職種・異業種・他職種」についてお話しさせていただきます。
転職の4パターン同業種・同職種・異業種・他職種と意味
転職をする際、「同業種・同職種」「同業種・他職種」「異業種・同職種」「異業種・他職種」の4つのパターンがあります。
「同業種」は同じ業界への転職のことを指します。
電気メーカーを例にとると、現在SONYで働いており、東芝に転職する場合を同業種と言います。同業他社への転職とも言います。
「同職種」は個人で担当していた職種と同じ職種へ転職することを指します。
SONYで働いていたとしても営業職なのか、事務職なのか、技術職なのかは個人によって違います。営業職で働いていれば、例え電気メーカー以外の業界へ転職したとしても同職種にあたります。
「同業種・同職種」は同じ業界かつ同じ職種に転職する場合。先程の例で言うならSONYの営業職から東芝の営業職への転職です。
「同業種・他職種」は同じ業界かつ他の職種への転職。SONYの営業職から東芝の技術職への転職です。
「異業種・同職種」は他の業界ではあるが職種は同じ場合。SONYの営業職から、TOYOTAの営業職へ転職すること。
「異業種・他職種」は業界も職種も違う場合です。SONYの営業職から、TOYOTAの技術職への転職する場合などです。
転職パターンには上記の4つがあるのです。
「異業種」「他業種」の違い
ちなみに「異業種」「他業種」「異職種」「他職種」など「異」を「他」と言ったり、「同職種への転職」を「経験職種への転職」と言ったり様々な表現がありますが、これらは全て同じ意味です。
ではこの4パターン、転職難易度はどれが一番容易でどれが最も厳しいのでしょうか。
最も転職しやすい同業種・同職種への転職
転職難易度が最も低いのが「同職種・同職種への転職」です。
営業から営業への同職種であり、尚且つ電気メーカーから電気メーカへの同業種の転職ですから、業務内容の大半を理解しており、基本的なスキルは全て備わっている人材と企業は判断します。
後は企業の特色や社風に合わせれば、現社員と同等、もしくはそれ以上のパフォーマンスを期待できるので企業からは重宝されます。
転職例としては最も転職しやすいタイプと言えます。
もちろん転職したからといって今より給料が良くなったり、必ずしも待遇が良くなるという訳ではありません。また同業他社、つまりライバル会社への転職ですから現会社とのトラブルにならないよう注意が必要です。
最も転職が難しい異業種・他職種への転職
逆に、異業種であり他職種への転職は最もハードルが高いです。
いくら前職での仕事ぶりや成果、仕事に対する真摯な態度をアピールしても、転職先の企業には全く関係のない話なので期待値が下がるのです。
年齢が若ければ、ポテンシャルを期待して採用することもありますが、そこそこ年齢を重ねており、他業務の考え方が染み着いている方の場合、修正するのも時間がかかるので採用しにくいのです。
今までの経験を上手くアピール出来れば少なからずプラスにも変える事も出来ますが、場合によっては仕事に対する考え方がズレていると捉えられる事にもなりかねません。厳しい転職活動になるのが現状です。
異業種への転職より他職種への転職の方がスムーズ
同業種・同職種に次いで、2番目に転職しやすいのが異業種・同職種の場合です。
業界は違えど、基本的に必要なスキルや考え方はどの業界でも同じ。
営業職であれば、いかに相手とのコミュニケーションを潤滑にし、相手を乗せ、自社の商品に興味を持ってもらえるか。これは相手が会社であっても個人であっても変わりません。
同職種は今まで養った経験をそのまま次の職場に移行する事が出来るので、比較的転職しやすいのです。
もちろん職種が同じであっても扱う商品は変わるので勉強はしなければなりません。自社の商品の良い点や悪い点を理解する為には興味を持つ必要もあるでしょう。
全てにおいて経験者という意味ではありませんので、面接内容によっては不採用になる事も多々あります。
面接では前職の退社理由と志望動機が重要なポイントです。前職場の悪口や非難などネガティブな内容は基本NGですし、尚且つ志望動機にポジティブな理由が求められます。
同業種・他職種への転職が2番目にハードルが高い
同業種ではあるが職種が違う場合、転職難易度としてはそれなりに高く、「異業種・同職種」に比べ採用率は下がってしまいます。
商品の知識はあっても、業務内容が異なるのですから、即戦力としての雇用が難しくなる為です。
但し同職種として雇用すれば最大のパフォーマンスを期待できるのですから、面接で打診されることもあります。場合によっては一旦あなたの希望職種で雇用され、数ヶ月後異動を命じられることもあります。
とにかく採用してほしいなら問題ないですが、同職種への転職は絶対に避けたい場合、予め面接で強く意思を伝えておく必要があるでしょう。
転職の難易度
- 最も転職しやすい「同業種・同職種」
- 2番目に転職しやすい「異業種・同職種」
- 3番めに転職しやすい「同業種・他職種」
- 最も転職しにくい「異業種・他職種」
他職種・異業種への転職は履歴書・職務経歴書・面接次第
30代以上の場合、全くの未経験である「異業種・他職種」への転職は、一部の業界を除いて厳しい面があります。(営業職、販売職、介護職など未経験からでも就職しやすい職業・業界はあります)
ただし「同業種・他職種」や「同職種・異業種」であれば十分に転職は可能であり、履歴書や職務経歴書の書き方や、面接での自己PR次第とも言えます。
今までの経験を存分にアピールし、内定を勝ち取りましょう。
自分で考えるのが苦手な方やアピールのコツを知りたい方は転職エージェントを利用するとよいでしょう。エージェントなら全て無料で求人紹介から、書類添削、面接対策まで教わることができるので、採用率も格段に上がります。
大手のエージェントなら、どの会社を選んでも手厚いサービスを受けられるので有効活用しましょう。
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