本記事は「キャリアカウンセラーになりたくて人材系企業を受けているが、営業への抵抗を正直に伝えると選考に落ちる。営業職は避けて通れないのか」という22歳女性(就活生)からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
数年間の営業経験がキャリアカウンセラーへの近道になるという視点、企業の課題を解決するという営業の本当の中身、多くの職種を扱う人材会社を選ぶという会社選びの軸を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
ご相談内容:キャリアカウンセラーになるための営業経験について(22歳女性・就活生)
質問
22歳女です。今年で大学卒業、現在就職活動真っ只中です。
キャリアカウンセラーの仕事がしたいと思い、人材系の会社を中心に応募していますが、一向に内定をいただけません。
理由の一つに営業職への抵抗があると思っています。
面接が進み、人事の方にキャリアカウンセラーになりたいという希望をお伝えした際「まずは営業から始めることになるけど、どう?」と2、3度聞かれました。
私自身営業のようなお仕事は不向きだと思っていますし、無理矢理「がんばります!」と言って選考通過してもあとあと大変なことになると思い素直にその旨をお伝えすると、その場では和やかに終了するのですが結局選考を通過することはできませんでした。
理由はこれだけではないと思いますが、ここで「がんばります」と言っていたら結果も違っていたのかなと思います。
ですが言ったからにはやらないといけないと思うと憂鬱になります。
キャリアカウンセラーへの道は諦めたくなく、そうするとやはり営業職は避けては通れない道なのでしょうか?
それとも他に改善すべきところがあるのでしょうか?
ちなみにエントリーはその他の業種含め50社ほど、面接に進んだのは22社です。これから面接を控えている企業が3社ほどあります。
転職アドバイザー・人事の回答

営業は課題解決の仕事。数年の営業経験はむしろ近道
転職アドバイザー
質問者さんのように、「営業職」という職種に抵抗感を覚える方は少なくありません。
やはり、金融商品や事務用品を売り込む際の飛び込み営業のイメージが頭の中に漠然とあり、学生時代に同様の経験がない人にとっては、ハードルが高く、自分にできるのかが不安になってしまうものです。
ただし、まず誤解を恐れずにお伝えすると、少し「営業職」という職種を視座を変えて眺めてみてはいかがでしょうか?
営業は企業の課題を発見し、それを解決する手伝いをする仕事です。
キャリアカウンセラーといえども、企業のニーズ、ほしい人材像を把握しなくては、適切なカウンセリングをできるはずがありません。
また、志願者と企業がミスマッチな状態で内定に至ったとしても、お互いが不幸になるのです。
質問者さんは、一人でも多くの人に希望するキャリアを築いてほしいのだと思います。
しかし、自身の経験不足や知識不足によって、入社後に志願者が不幸になるのは望んでいないと思います。
ですから、立派なキャリアカウンセラーになるために、数年間の営業経験は意外と近道であるという考え方もできると思います。
もう1点。キャリアカウンセラー職に絞ってしまうと、やはり採用する企業は尻込みしてしまいます。
ですから、入社後の数年間で何をできるかを考えるよりも、大きな視点で会社そのものの理念やキャリアパスを見てみるとよいと思います。

営業を自分の言葉で語れるカウンセラーは強い。会社選びは職種の幅で
人事
キャリアカウンセラーという明確な目標を持って就職活動に取り組まれているということは大変すばらしいことです。
ただ、私の経験から言わせていただくと就業経験がない状態でキャリアカウンセラーという仕事をするのは非常に難しいというのが現実です。
キャリアカウンセラーという職業はさまざまな方達の就職・転職という人生にも関わる大事な決断のお手伝いをすることが仕事です。
やはり、自分の就業経験は知識や気持ちの面など仕事を探している人の状況を理解することにも役に立ちます。
その点からも人材系の会社でまずは営業を経験するというのは決して悪いことではありません。
営業という職種を経験することによって「営業とは」ということを自分の言葉で伝えることができるようになります。
これは、本などで勉強するだけでは得られない貴重なものです。
そして、その貴重な経験をキャリアカウンセラーとして求職者に伝えることができれば、より良いキャリアカウンセラーになることができます。
この営業をする上での会社選びのアドバイスとしては、人材系の会社の中でもできるだけ多くの職種について取り扱いがある会社を選ぶことです。
人材系の会社で営業をしているとさまざまな会社の経営者層の方や人事の担当者と接する機会があるので、さまざまな職種に対しての知識を得ることができるだけでなく、その人材を採用しようとしている企業の話を聞くことができます。
これらの経験は、さまざまな状況において必要とされるキャリアカウンセラーへとあなたを成長させてくれると思いますので前向きに取り組んでください。
あなたならどんなキャリアカウンセラーに相談したいですか?自分で明確なイメージを持ってぜひがんばってください。
人事・転職アドバイザー・職安相談員への質問・相談
どんな些細なことでも「企業の採用担当者」「転職アドバイザー」「職安相談員」が答えてくれるので、気軽に利用されて下さい。
名前(イニシャル可)、メールアドレス(回答のお知らせをする為)のみで質問可能です。




営業は不向きと正直に伝えると落ちます。営業職は避けて通れませんか
A・T 22歳女性