本記事は「大学卒業後8年間、医療系の資格職として働いてきたが、広告業界の営業職へ未経験で転職したい」という30歳女性からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
ポテンシャル採用が20代までという中途採用の現実、広告営業に入る前に埋めておくべきビジネスマナーとPCスキル、結婚・出産の希望と未経験転職を同時に考えるときの順序を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
ご相談内容:医療職から広告営業への未経験転職について(30歳女性)
質問
私は大学卒業後8年間、病院で医療系の資格のある仕事をしてきました。
しかし、企業で働くOLの煌びやかさに憧れてしまい転職したいと思っています。
パソコンでの作業はあまり得意ではなく、WordとExcelはなんとか基本を使える程度です。
また、名刺交換等の仕事上のマナーを知り得ておらず、教えてもらわないとほぼ何もできないと思います。
年齢も年齢なのでこの先結婚し、子供を産むことも希望しています。
そこで、転職するのは20代までで30歳になってからだと全く違う分野への転職は厳しいと聞きますが本当でしょうか?
今は広告業界の営業職への転職を考えています。経験なしだと転職が難しい業種や転職がしやすい業種などあるのでしょうか?
また転職するために準備しておくような、スキルアップのためのことが何かありましたら教えてください。
ちなみに、資格は医療職の専門資格以外には特に何も持っていなくて、英検、TOEICは受けたこともありません。
もし必要があるなら勉強する気は十分にあります。もし面接で結婚希望など答えない方が良ければ答えないつもりでいます。よろしくお願いいします。
転職アドバイザー・人事の回答

30代の未経験採用は狭き門。準備してから動く
転職アドバイザー
まず、企業で働くOLの仕事も華やかに見えて、決して煌びやかな仕事ではありません。
広告営業職を例に挙げると、会社にもよると思いますが、電話で毎日何十件とアポどりをしたり、自社のサービスを使ってもらえないかなどの飛び込み営業などもあります。
またお客様の法人のクレーム対応や接待で夜遅くまで対応したりとかなり泥臭い部分はあると思います。
残業も終電までするような企業や、頻繁に徹夜や土日出勤の企業もあります。
もし華やかであるという理由だけで広告営業を考えているのであれば、おそらく転職はやめられた方がいいでしょう。
またご自身もおっしゃっている通り、ポテンシャル採用があるのは20代まで、30代になると経験者採用が大半なので、未経験での採用はどの業界職種であっても狭き門であることはご承知おきください。
広告営業を目指されるのにあたり、必要な資格はないと思いますが、ビジネスマナーやPCスキルは必ず必要になってくるかと思いますので、ご自身でスクールなどに通われるなどして身に着けられてください。
外資系の広告代理店であれば、TOEICは最低ラインとしては800点を目指されてください。

憧れだけで動くと後悔する。資格職を手放す重さを考える
人事
医療業界から広告業界の営業職へ転職したいとのことですね。
先ず非常に厳しいことを申し上げますが、企業は中途採用に対しては即戦力を求めています。
名刺交換の知識も無い、PC能力も乏しい、そして何より医療系の知識や経験しかないと聞けば、企業側は貴方を採用することに非常にリスクを感じ、なかなか採用の判は押せないでしょう。
特に広告業界という特殊な世界へ営業職として飛び込むとなると、先ずTOEIC云々の前に広告業界における経験・知識、若しくは営業職としての経験・知識を求めてくるはずです。
人気業界であるだけにそもそも狭き門ですが、貴方にとっては更にハードルの高い所だと自覚ください。
失礼申し上げましたが、それだけ今貴方は難しいところへ飛び込もうと考えられているのです。
勿論諦めろだなんて言いませんが、目指すのであれば人並み以上の努力が必要です。
煌びやかなイメージに惹かれたなんていう理由では先ず通りません。
医療業界から何故広告業界へ転職するのか。
今までの医療業界における経験・知識は、広告業界の営業職としてはどのように活かすことができるのか。
これが重要なポイントです。前職と転職先とを上手に結び付け、相手が納得いくような説明ができなければなりません。
これは広告系に関わらず、全ての業界に対する転職に当て嵌まります。
OLに対して煌びやかなイメージがあるとのことですが、それはランチタイムやアフターファイブの姿だけで判断してはいませんか?
職場では決して煌びやかではありませんし、それこそ鬼のような形相で仕事に挑んでいる人は多いですよ。
残業も当然あります。営業職種であればランチやアフターファイブを楽しむことなんてできませんよ。
そこそこ仕事は楽しみたいということであれば、何も広告業界の営業職でなくても良いはず。
派遣社員として定時きっかりにあがれる仕事を探した方が、きらきらしたOLを実現できるかと。
厳しいことを多々申し上げましたが、イメージだけで転職を決断されるのは危険です。
先ずは貴方自身が実現したいことを明確にし、そのうえで企業選び、職種選びをされた方が良いですよ。
年齢的にも転職するのであれば今すぐ情報収集に動くのが一番です。頑張ってくださいね。
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30歳から医療の資格職を離れて、未経験の広告営業に転職できるでしょうか
A・T 30歳女性