「何度も頑張ったし何度も努力したけど、仕事ができるようにならない」
「自分なりに一生懸命やっているつもりだけど、いつも怒られてしまう」
仕事をしていて、このような経験はないでしょうか?私も昔は上司や社外の人によく怒られていました。
メモをとっても忘れてしまうし、仕事前にイメージトレーニングを繰り返しても抜けがあるし、手も遅い・・・。
自分では色々努力しているつもりですが、結果は変わらず。しまいには周囲の人間に呆れられ、会社に行くのが怖くなったこともありました。
一時は落ち込んで諦めていましたが、このままではいけないと、「仕事ができる人」をとにかく見続けることにしました。
仕事内容をメモるのではなく、仕事ができる人の考え方や行動、仕草、態度などを徹底的にメモり、それをインプットしたのです。
また自分と同じような「仕事ができない人」も見続けました。すると「仕事ができる人同士」には共通点が、「仕事ができない人同士」にも共通点があったのです。
言うなれば、それぞれ「思考と行動の癖」があることに気づいたのです。
これを見つけてから、私は少しずつ悪い癖を改善していき、ようやく仕事のコツを掴むことができるようになりました。まだまだ未熟ではありますが、現在では社内でも「仕事ができる人」という印象を持たれるようになり、褒められることの方が多くなりました。
今記事では、昔の私のような人の為に「仕事が出来ない人に共通する思考・行動の癖」「仕事ができる人と何が違うのか」「仕事出来ないから出来るに変える改善法」を解説致します。
少しでも仕事に自信を持てるよう参考になれば幸いです。
仕事が出来ないで起こる問題
まず始めに頭に入れておいてほしいのが、仕事ができないことで起こりうる問題です。
仕事ができないと「上司から怒られたり」「会社に迷惑をかけてしまう」ことを想像すると思いますが、実はそれだけではありません。それが続くと結果的にはあなたのプライベートの部分までも脅かしてしまうのです。
例えば仕事で同僚や会社、場合によっては契約先の会社に迷惑をかけてしまったとしましょう。もちろん周囲をイライラさせ上司を怒らせることにも繋がります。
一回のミスであれば構いませんが、そのまま迷惑をかけ続けると、徐々に会社からの信用もなくなっていきます。そうなると仕事に行くのも辛くなり、休日でさえ不安が付きまとってプライベートさえも楽しめなくなるのです。
最終的には転職を繰り返したり、働くのが怖いまま動けなくなる可能性もあります。仕事が出来るようにならなければ、いつまでたっても安心で快適な生活を送ることが出来ないのです。
でも安心して下さい。
冒頭でもお話したように、「仕事ができる人」にも「仕事ができない人」にも、共通点がいくつもあるのです。
できない人の共通点を極力なくし、できる人の共通点を真似することで、パーフェクトとは言わずとも、周りが認めてくれる存在にはなれるのです。
以下では、仕事ができない人の共通点をご紹介させていただきます。これは癖のようなもので、知らず知らずにそれをやっていたり、体に染みついているものです。
まずはその癖を意識し、極力なくすことに着目しましょう。
仕事ができない方に共通すること
仕事ができない人の共通点1、学習能力がなく同じ過ちを繰り返す
2、注意力がない
3、話をしっかり聞けていない、自己流でやっている
4、要領が悪い、一度に色んなことをやろうとする
5、すぐに気を抜いてしまう
6、手が遅い
7、基礎ができていない
8、明確な正解ビジョンが見えていない
9、受身でやっている
10、真面目すぎる、アピールできない
11、準備不足
12、そもそも向いていない
1、学習能力がない
迷惑の大小は違えど失敗は誰もがするものです。優秀な同僚や、てきぱき作業をこなしている上司にも、過去にはたくさんの失敗を経験しています。
しかし仕事ができないと怒られることは今ではほとんどありません。
仕事ができない人との大きな違いは、一度やった失敗を繰り返さない点です。何故繰り返さないのか?それは自己反省と反復を繰り返しているからでしょう。
もしあなたが同じ失敗を何度も繰り返してしまうのなら、この「自己反省」と「反復」が圧倒的に足りていない可能性があるのです。
自分では反省しているつもりかもしれません。自分の失敗に嫌になって毎回泣いてしまう方もいるでしょう。ただその涙は本当に前向きなものなのでしょうか?怒られたり、失敗したことに対する後悔だけの涙になっていませんか?
もし学習能力をつけたいのなら、同じ過ちは二度と繰り返さないという意気込みでなければなりません。それだけ頭で反復しても失敗してしまうのなら仕方ありません。
まずは同じ過ちはしないという心意気が大切です。
2、注意力がない
注意力がないのも仕事ができない人に共通するものです。
自分では気を張っているつもりでも、何処か抜けていて毎回失敗をしてしまう方です。これは詰めの甘さ、つまりチェックポイントが人より少ないのが原因です。
例えば友人に「今度の木曜日にご飯を食べに行くから、美味しいパスタの店を教えてほしい」と言われたとしましょう。あなたは価格帯や立地条件、美味しさ等あらゆるポイントを加味したパスタ屋情報をお友達に提供します。
しかし仕事ができない人の場合、肝心な定休日を調べていない可能性が高いのです。いくら安く美味しい店でも木曜日が空いてなければ意味がありません。
この場合あなたは仕事に対しとても熱心で、丁寧な仕事をしていますが、一番必要なことを忘れてしまっています。こういう方は注意力がない代表的な人です。
逆に仕事ができる人は重要なポイントだけをチェックし、他のことは手を抜いている方も多いです。仕事ができる人はもれなく要領を追求するからです。
もしあなたが重要ポイントを最初にチェックした上で、いつも通りの丁寧な仕事を提供すれば、他の人よりも評価される可能性は高いです。まずは詰めの甘さを改め、チェックポイントを増やすようにしましょう。
3、話をしっかり聞けていない・自己流でやっている
話をしっかり聞けない人も仕事ができない人に共通する点です。言われた通りにやれば上手くいくのに自己流でやってしまう方、何度言われても上の空の方が当てはまります。
ご自身では否定されるかもしれませんが、このような方は何処かで自分に自信を持っている方です。仕事ができないと考えている一方、やる気になれば出来ると思っています。
それが相手の話を真剣に聞けないに繋がります。まずは自分の驕りを捨て、真剣に耳を傾けることが大切です。
4、要領が悪い・一度に色んなことをやろうとする
要領が悪いのも仕事ができない人に共通しています。
時間をかけ丁寧にやれば、とてもクオリティの高い仕事をこなしますが、とにかく要領が悪く、今やる必要がないことに拘ったり、重要度が低い仕事を選択してしまう方です。
また一度に色んなことを抱えてしまい、全てこなさそうとしてパニックになってしまう方も含まれます。これは優先順位が分かっていないことが原因の一つです。
まず1週間後には何をしていないといけないのか。では、今日は何をするべきなのか、午前中はどのように仕事を進めればいいのか、そのように逆算して優先順位の高い順に仕事をこなしましょう。
一度に人間が出来ることなんて限られているのですから、1個1個確実に片付けていくようにしましょう。
5、すぐに気を抜いてしまう
集中力を維持することが苦手で一つ終えると気を抜いてしまう方も仕事が出来ない人に共通します。気を抜いている状態だと、即座に反応ができなくなります。
また一度エンジンを休めてしまったことで暖めるまでに時間がかかり、結果仕事に遅れをきたすのです。
一日中気を張るのはさすがに大変ですが、いつでも対応できるように仕事中の間はアイドリング状態でいるようにしましょう。
6、手が遅い
仕事ができない方の共通点として「手が遅い」も挙げられます。先程と重複しますが、このような方々は丁寧な仕事をすればとても良い働きをします。
しかし1つ1つにかける時間がとても長く、仕事量をこなせず、無駄な残業の日々で、会社側にも迷惑をかけてしまうのです。
ゆっくり出来る仕事やアーティスティックな仕事ならばそれでも問題ありませんが、大抵の仕事には期限があり、その時間内に出来るだけ高い点数の仕事をしなければなりません。
これは日々の考え方や行動も関わってくる問題です。
面倒なことを後回しにする癖はありませんか?友達に頼まれたことをいつまでたってもやっていなかったり、メールの返事を後回しにしたりしていませんか?
一回頭を使って考えたのに、疲れるという理由や面倒という理由で後回しにすると、後でまた1から考えなければなりません。結果2倍以上の時間がかかってしまうのです。
1度考え出したり、やり始めたらまずは最後までやり切るようにして下さい。その積み重ねが徐々に仕事にも影響を与えるのです。
7、基礎ができていない、能力不足
そもそも仕事ができないのではなく基礎が出来ていない可能性もあります。基礎がなければ応用することも出来ません。
例えば事務職でWordやExcelを使って仕事をする場合、そもそも操作方法がしっかり分かっていなければ時間は倍かかってしまいます。
分からないことが出る度に調べるので、進捗がとても遅いのです。まずは基礎力を固めることから考えましょう。
8、明確な正解ビジョンが見えていない
どうすればその仕事は成功なのか、何が失敗なのか、そんな自分の中での正解ビジョンが見えていない方も仕事ができない人に共通するものです。
正解が見えていないので、何処に向かって走っていいのかも分からず、走りながら方向性が変わっていくタイプです。こうなると確固たるものがないので、正解がブレてしまいます。
与えられた仕事で何を求められているのかが分からないことも原因ですが、まずはビジョンをしっかり組み立て走ることを心がけましょう。
9、受身でやっている
仕事ができない人に最も多いのが受身で仕事をやっている方です。
命令されて動く、与えられた仕事だけをこなす、マニュアル通りにしか動けない。これは仕事に対しネガティブな感情を持っているせいかもしれません。
仕事は言われた通りに動いてお金をもらうものだと思っていませんか?仕事はお金の為にするものですが、自己実現の場でもあります。
待つだけではなく向かうことで、人生を2倍にも3倍にも楽しめます。
どうしても受身癖が治らないという方は、今勤めている会社は自分が立ち上げたのだと思って働いてください。自分がしっかり動かなければ会社が傾くかもしれない、そんな不安を持つことで責任感も生まれ、受身癖がなくなる筈です。
10、真面目すぎる。アピールできない
自分では一生懸命仕事をしているし、それなりにこなしている筈なのに、周囲から仕事ができない扱いをされる方。そんな方は真面目すぎなのかもしれません。周囲に比べてアピール力が足りていないのです。
例えばあなたが上司にコーヒーをつぎ机まで持っていくとします。もし上司がこちらに気付かず喋っていたらどうしますか?
きっと真面目なあなたはこっそり机に置き、自分がコーヒーを注いだことは言わずに席へ戻ると思います。
しかし仕事が出来る人は「コーヒー注ぎました!」とか「どうぞ!」と言ってしまうのです。これがアピール力の違いです。
一見媚びへつらっているように見えるかもしれませんが、これは気が利くことをアピールしたいだけではないのです。
あえて言うことにより、そこで上司との会話が生まれます。「ありがとう」と言う上司もいれば、「こんなことで給料は上がらんぞ」とツッコミを入れてくる上司もいるでしょう。
コミュニケーションもとれた上に、気が利く者と思われる付加価値もついてくるのです。この例はたかが飲み物の話ですが、仕事ではアピールできる者とできない者の差は大きいです。
11、準備不足
準備が足りていないことが原因で仕事が出来ない方もおられます。
本来仕事をこなす十分なポテンシャルを持っているのに、準備を怠ってしまう方です。
スケジュールの段取りが下手で準備にいつも間に合わない方は、日にちから逆算して考えるようにしましょう。
12、そもそも向いていない、能力がない
最後にその仕事に向いていないという可能性もあります。
これは転職するなど自分の場所をもう1度探す必要があるでしょう。
但しこれはあまり多くない事例です。というのも採用する側は見込みがあるから採用しているのです。あなたがこの仕事に向いていないのであれば、そもそも入社することも出来ません。
適応出来る能力があり、何処かに期待されている筈です。
楽しめなかったり、辛くて仕方がないのなら転職を視野に入れるのも1つですが、頑張ることで可能性が広がるのであれば、そのまま続けた方が良いでしょう。
仕事ができる人、できない人の違い
では次に、仕事ができる人の思考や行動をご紹介させていただきます。
仕事ができない方は、左側の考え方や行動から右側の考え方行動に変えるようにしてみましょう。
仕事ができる人できない人の違い「否定する」→「肯定する」
「全て自分でやる」→「人に任せる」
「何も考えていない」→「将来設計目標がある」
「返事が遅い」→「返事が早い」
「持ち帰って考える」→「その場で答えを出す」
「気分で取り掛かる」→「優先順位を明確にしている」
「自分の考えから抜け出せない」→「人の話を聞き、自分のものにする」
「今から逃げる」→「今を大事にする」
「情報収集に必死」→「インプットよりアウトプット」
「考えてばかりいる」→「行動力がある」
「否定する」→「肯定する」
仕事ができる人の多くは、否定的に物事を考えません。なんとかして実現できないか、成功するためにはどう動けばいいか肯定で物事を考えているのです。
しかし仕事ができない人は「出来る筈がない」「無理」と始めから否定的に考えます。まずは肯定的に考える癖をつけましょう。
人の意見や考えに対してもそうです。まずはその人の考えを肯定することから始めましょう。もし否定する場合は、代替え案を出すようにしましょう。
「全て自分でやる」→「人に任せる」
自分一人でできる仕事の範囲には限界があります。
仕事ができる人は他の人にできることは、誰かに任せたりお願いをします。自分一人で抱え込むのではなく、頼れる部分は誰かにお願いするのも仕事をする上でのポイントです。
「返事が遅い」→「返事が早い」
返事が早いのも仕事ができる人の特徴です。
メールを送ってもいつまで経っても返事がない方はいませんか?プライベートや遊びならばまだ良いですが、出席確認や仕事など重要な返事はすぐにするのが基本です。
これは仕事の時だけ急にできるものではありません。普段から癖をつけていく必要があるでしょう。
「持ち帰って考える」→「その場で答えを出す」
会議で考えが煮詰まるといつも持ち帰りにしてしまう方はいませんか?これも仕事ができない人の特徴です。
緊張した会議ではリラックスも出来ず、頭が働かないのは分かりますが、持ち帰ることにより1つの仕事にかける時間が倍になってしまいます。
また持ち帰って良い案が思いついたとしても1人よがりの可能性は大きいでしょう。仕事が出来る人は、いい意味でさぼり方も上手いので、自分に宿題を出さないようその場で終わらせようとします。
「情報収集に必死」→「インプットよりアウトプット」
とにかくアウトプットに拘る方は仕事が出来る人の特徴です。できない方は自信のなさから、情報収集に必死になったりノウハウを学んだりとインプットに走ります。
勿論それは良いことですし、そのままアウトプットに繋がるのであれば問題ありませんが、仕事ができない人の多くがインプットした時点で満足してしまうのです。
その点仕事ができる人はアウトプットしなければ何の意味もないことを分かっているので、徹底してこだわっています。
「考えてばかりいる」→「行動力がある」
先ほどのアウトプットの話と似ていますが、仕事ができる人は行動力もあります。思い立ったらすぐに行動、動かなければ何もしていないのと同じと分かっているのです。
もしあなたが創作関係の仕事であったり、新しいサービスを作る仕事であれば、この行動力は更に重要です。
このような職業の方々はアウトプットしてもまだ意味はありません。自分の目の前に作品が出来上がるだけで、誰の目にも触れることがないからです。
例えばあなたが斬新なアプリを作ったとしても、それを世間に広めなければ全く意味はないのです。あなたが満足するだけに終わってしまいます。
頭を振り絞って考えてばかりいる人は良い商品をアウトプットすることまでは出来るでしょう。ただ世間にアピールする行動力も必要です。
質が落ちる商品でも世間へアピールすることで、優れた商品より売れているというケースは五万とあります。仕事が出来る人はとにかく動くことの大切さを知っているのです。
仕事が出来る人を真似る 仕事を楽しむ
仕事の世界は盗むことから始まります。
あなたが尊敬する、仕事ができる人をじっくり観察しましょう。そしてその人の仕事に対する考え方や、行動、生活などを真似して完全コピーを目指して下さい。
その人を盗み終わる頃には、あなたが理想とする仕事ができる人に近づいている筈です。
1人の全てを真似するなんて変に思われないか心配な方は3人同時にコピーしてみましょう。3人の良い所だけを盗んだオリジナルのあなたが出来上がる筈です。
なにより仕事ができる全ての人に共通することは「楽しんでいる」ことです。好きこそ物の上手なれという言葉は的確であり、これに勝るものはないのです。
まずは少しでもいいので仕事を楽しむことを考えましょう。