皆さんは、会社訪問し、面接を受ける際の作法やマナーについて意識したことはありますか?
面接試験の中身も重要ですが、会社訪問時の作法やマナーも、とても重要なんです。
私も人事担当として採用試験をした際に、受験者の面接以外の行為が悪く、不合格の判断をした事があります。
しかし難しく考える必要はありません。
マナーとは言い換えれば、当たり前のことが当たり前にできるかということ。作法とも言えるでしょう。
個性や考え方には正解がないので、面接官や企業との相性によって「その場では不正解」となることもありますが、作法は正解があるので学びさえすれば誰でもできることなのです。
誰でも正解を出せるテストで減点をとるのは非常に勿体無いので、当たり前の作法をしっかり学び、他の求職者に差をつけましょう。
この記事では、メーカー系工場の人事担当の立場から、好ましい『会社訪問・受付時』『控え室』『会場入室』『面接時』『会場退室』の作法・マナーについて解説します。
面接での作法・マナーは気を付けていれば、会社に良い印象を与えるチャンスでもあります。是非、最後まで記事をご覧いただき、就職活動にお役立て下さい。
会社訪問、受付までの作法・マナー
『会社の敷地に入ったら、すでに面接は始まっている』
これをまず肝に命じて下さい。
会社の敷地に入ってからの自分の行動、言動は、全て採用担当に見られていると意識する事が大切です。
私が採用試験をする際は、受付や案内した担当から、受験者の行動や言動で気になることがあれば聞いています。
面接以外だからこそ受験者の素の姿が見えてきますので、合否の判断材料の一つにしています。
受付前にチェックすること 身だしなみ・スマホのOFF・必要書類の確認
服装の指定がない場合は、必ず『スーツ』を着て下さい。
平服でとの指定があった場合も、普段の私服ではなく、襟付きシャツ、スーツなどを着ると良いでしょう。ビジネスでの平服は、スーツ、襟付きシャツです。
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受付前には身だしなみ、携帯電話のオフ、必要書類の確認などをチェックしましょう。
ネクタイがゆがんでいないか、シャツの襟は曲がっていないか、目ヤニは付いていないか等、駅やコンビニのトイレでもう一度見直してください。
身だしなみは、“相手が見て、きちんとした格好”なのです。不安な場合は周囲の知り合いに確認しましょう。第一印象で好印象をもってもらえるよう、爽やかな自分を演出しましょう。
面接は予定時間の5分〜10分前訪問が理想
遅刻はもちろん厳禁ですが、早すぎる訪問も会社の準備が整っていない場合があるので、ここは受験者の気配りです。
企業は時間を持て余している訳ではなく、本来の業務の隙間時間を狙って面接を行っているということを頭に入れておきましょう。
面接は予定時間の5分から10分前に訪れるのが最もベストなタイミングです。
コートは脱いで2つ折りにして持つ。折りたたみ傘は無難
コートを着ている場合は、会社に入る前に脱いでおきます。脱いだコートは2つ折にして片手で持つようにしましょう。
また雨が降っていて、会社に傘立てがない場合はしっかり水分を拭きとってから入るようにしましょう。
傘立てがない場合も想定して、折りたたみ傘にするのも無難な方法です。
『持ち物』は、派手めなものを避けて下さい。
中小企業・小規模な会社面接時の受付マナー
大きい会社や、応募者の多い会社なら玄関の目立つ所で受付を行っているので、迷うことなく受付をすませられるでしょう。
しかし小さい会社や応募者の少ない会社の場合、受付が分からなかったり、誰に声をかければよいか分からないことも多いです。
特に小規模な会社での中途採用の場合、1日にあなた1人しか面接をしないということもよくあり、受付を設けていないケースがあります。
その際はインターホンを鳴らすか、従業員の方に声をかけるとよいでしょう。
インターホンを鳴らす際もマナーは大切です。何度も連打することないようにしましょう。
従業員の方に声をかける時は、以下のように失礼のないように伝えて下さい。
新卒の場合は、受付の方・社員の方に大学名と名前をしっかり名乗ってください。
既卒の方や転職の方は名前だけで構いません。
面接に遅刻する場合
基本的に、何があったとしても面接試験に遅刻することは厳禁です。
会社は面接の時間に合わせて準備していますので、5分、10分の遅刻であったとしても大きな迷惑をかけます。
その上で、遅刻してしまう場合の例文です。遅刻すると分かった時点ですぐに連絡して下さい。
まず、電話で会社に連絡し、担当への取次を依頼します。
「お世話になります。本日◯時◯分から面接を予定頂いている◯◯と申します。」
「ご担当の◯◯部の◯◯様にお取次頂けないでしょうか」
担当に繋がったら『面接の予定時間と名前』『遅れる理由』『到着予定』『時間変更』を伝えて下さい。
「お世話になります。本日◯時◯分から面接を予定頂いている◯◯と申します」
「◯◯(トラブルの内容)があり、到着が◯◯分ほど遅れてしまいます」
「大変申し訳ございません、面接の時間を◯◯分に変更頂けないでしょうか」
時間変更を会社が受け入れてくれたら、『お礼』をお伝え下さい。
※遅刻する理由によっては、面接試験自体が取り消しになる可能性があります。
受付での挨拶
受付での挨拶は、“面接に来たこと“”自分の名前“”採用担当の名前“を伝えましょう。
「本日11時からの面接で伺いました○○と申します。
○○さん(名前が分からない場合は「採用担当者の方」)にお取り次ぎ願えますでしょうか?」
会社には沢山来客があります、例文の内容を伝える事で、受付はスムーズに案内できます。
『面接での態度』は、会社にいる人全てが面接官であると意識して下さい。そうすると行動・言動が変わります。
基本的に丁寧な言葉遣い、行動を心がけて下さい。
控え室へ案内されたら、取り次ぎしていただいた方にきちんとお礼を伝えるのも忘れないようにしましょう。
面接官と対面するまで 入室前のマナー
名前が呼ばれるまで控え室で準備しましょう。
控え室は休憩所ではありません、スマホなどを触ったりしないようにして下さい。
また、椅子に浅く腰をかけておき、面接への案内や、会社の人が来たら、すぐに立てるようにして下さい。
他の社員に見られていることもあるので、しっかり落ち着いた態度で待機して下さい。
面接官より先に面接室に入る場合
中途採用の場合は、入室前に面接官と対面したり、あなたが面接室で待機し、後から面接官が来るケースもあります。
どちらの場合も、以下の入室挨拶マナーを守れば問題ありません。
先に入室する場合は、従業員の方の指示に従って座って下さい。指定がなければ基本下座に座ります。
上座・下座は「入口から近い席が下座」「入口から遠い席が上座」です。
長いソファーと一人掛けの椅子の場合、「ソファーが上座」「一人掛けの椅子が下座」となるので注意しましょう。
下座の椅子の横に立ち、「お掛けになって下さい」の声がかかってから「失礼いたします」と言って座るようにしましょう。
面接官がこられたら立って挨拶して下さい。
挨拶は「本日面接を受験させて頂く、◯◯と申します。本日は宜しくお願い致します」と伝えて下さい。

入室時のマナー
step
1ノックは3回
ドアのノックは3回です。
「どうぞ」と声がしたら「失礼します」と挨拶してドアを開け一礼。
返事がない場合はもう一度ノックをします。
それでも返事がなければ「失礼します」と言って入室して下さい。
step
2ドアは扉に向きなおして閉める
ドアをを閉める際は後ろ手で閉めてはいけません。
扉の方に向きなおしてから静かに閉めるようにしましょう。
step
3お辞儀は30度を目安に
面接官にお辞儀をします。お辞儀は約30度を目安にして下さい。
step
4「失礼します」と言って椅子へ向かう
もう一度「失礼します」と言ってから椅子の横に立ちましょう。
step
5椅子の横に立ち、大学名と名前を名乗ります
椅子の左横、もしくは後ろに立ち挨拶をしましょう
「本日面接を受験させていただく、◯◯と申します。本日は宜しくお願い致します」
その後再び深くお辞儀をして下さい。
面接では動作は一つ一つが基本となるので、お辞儀をしながら話すのはNGです。
しっかりと話終わったらお辞儀、お辞儀してから話すなど、メリハリをつけるよう注意して下さい。
step
6「おかけ下さい」と言われたら座る
鞄は足元に立てかけてください。床に一人立ちするものを選んでおきましょう。
椅子に座ったら背筋を伸ばし、男性は手を軽く握って左右のひざの上に。
女性は手のひらを重ねて中央に置くのがポイントです。
面接中のマナー
面接時の姿勢は背筋を伸ばして座って下さい。
男性は膝の間を少し開け、手を軽く握り左右のひざの上に置いて下さい。
女性は、ひざを揃えて足を少し斜めに、手のひらを重ねて中央に置いて下さい。
声、話し方のポイントは、相手に伝わる大きめな声で、ハキハキと話すことを意識しましょう。
普段より明るめの声を意識すると良いです。
面接中は面接官の目をしっかり見て話します。
また笑顔を忘れないように。緊張で顔が強張ってしまう方も多いので、笑顔は前もって自宅で練習しておくと、緊張時にも自然な笑顔が出せるようになります。
『面接官の質問が判らなかった時』は判らなかった事を伝えて、もう一度質問を聞いて問題ありません。
『面接官の質問に答える時』は、結論を一番最初に伝えて、説明を手短に行って下さい。
意外と重要な事で、伝えたい事が沢山ありすぎると、話が長くなり、あまり印象が良くありません。
面接官が聞いたことに対して答えるようにしてください。
名刺の受け取り方
名刺は渡してくれた人そのものと思って下さい。きちんと両手で受け取り、丁寧に扱って下さい。
絶対に名刺を折り曲げたり、その場で名刺にメモなどをしないで下さい。
退室時のマナー
step
1その場で立ち挨拶
面接が終了したら、席を立ちその場で、「本日はお忙しい中、このような機会を作っていただきありがとうございました」と面接のお礼を伝えて下さい。
step
2ドアの前で再び挨拶
その後、ドアを開ける前に面接官の方を向いて「失礼します」と一礼し扉を開けて外に出て下さい。
ここでも動作を同時にしないように気をつけて下さい。
退室後の注意点
部屋から退室した後も、会社を出るまでは気を抜かないようにしましょう。
面接が思うようにいかなかったとしても、投げやりになったり開き直ったりせず、会社を出るまでは面接をやりきるように心掛けて下さい。
携帯電話のチェックなども会社から離れてからにしましょう。
人事がマイナス印象を持つ人
最後に私が過去経験し不合格にしたり、マイナス印象を持った事を紹介します
面接の時だけ丁寧
面接ではとても丁寧で、「人の事を考えて行動している」とのことでした。
しかし、受付担当には、ポケットに手を入れたまま横柄な態度を取っていました。
面接で言っている事と、実際にやっていることが違っており、口だけであることが判りました。
面接の時名乗らず、そのまま椅子に座る
これだけで不合格にすることはありません。
しかし、印象はマイナスから始まります。
遅刻の連絡をお母さんがする
本人は言いにくかったのでしょう、しかし社会人で立派な大人です。
自分の口で責任持って説明すべきです。
寝坊して遅刻すると連絡
素直に言ってくれましたが、面接時間の調整はお断りしました。
大事な約束を寝坊で遅れるのは、会社に入ってから大事な予定の時に繰り返す可能性があります。
社会人として働くにあたり、何事にも相手がいます。
相手の立場になって考え、不快に思わせない行動が、面接での作法・マナーです。
まとめ
面接での作法・マナーは基本的なポイントを押さえておけば問題ありません。
下記の五つの項目は特に注意をしておいて下さい。
・『会社の敷地に入ったら、すでに面接は始まっている』
・『会社にいる人全てが面接官』
・『身だしなみを意識しよう(基本はスーツ)』
・『相手の立場になって考え、不快に思わせない行動をしましょう』
・『面接の時は挨拶と自己紹介を忘れない』