本記事は「調理補助を希望して入ったのに人手不足で幅広い業務を任され、年間休日も少ない職場を続けるべきか」という31歳女性からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
5年続いた仕事を手放す前に確認しておくべき判断材料、取得した資格の活かし方、自分に合っていたのは「調理」なのか「別の要素」なのかを切り分ける考え方を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
ご相談内容:調理補助の業務範囲と勤務体制について(31歳女性)
質問
31歳女性です。
現在の勤め先は来年の春で5年目になり、今まで2回(全て違う業種に)転職していて3社目にして一番長く務められた業種でした。具体的な業務内容は病院内での患者さん用のお食事の提供で、調理及び調理補助(仕込み・調理・盛りつけなど)です。
私は正直、要領の良い方ではなくあまりメインとして動くような仕事はしたくなかったため、最初に希望した業務も簡単な盛り付けや簡単な調理補助でした。
しかし、人の入れ代わりが激しく(酷い時で月に2人辞めた事もあります)常に人手不足なせいか、様々な業務を満足に教えてもらえない状況の中で、マスターしなければならず、休みも年間90日程度と少なく・有給もあって無い様なもの・ボーナスも無い(フルタイムでさらに正社員でありながら)といった状況のせいか、かなりのストレスでした。
そこで目標としていた資格も取得できた事で、また転職しようと考えていますが業務内容自体は性分に合っていたので、また調理系の職種に尽きたいと思っています。
ただ、今回の様な勤務体制ではやっていける自身がありません。調理系の業務とは他にもこういった状況が多いのでしょうか?
転職アドバイザー・人事の回答

5年勤めた実績は強み。辞める前に条件を整理する
転職アドバイザー
希望されている調理系の仕事は、往々にして勤務体制がタイトなのが一般的です。
会社規模の小さいところが多く、なかなか勤務体制の整備が遅れている場合が多いです。現在のお勤めの病院でもそんな状況なので、これが一般のレストランや料理店となると、繁忙時間、繁忙時期により、待ったなしの状況がやってきますので、勤務体制は一層厳しくなります。
ただ、本当に好きな仕事ならそんなことも苦痛にならないのですが、質問者さんは“私は正直、要領の良い方ではなくあまりメインとして動くような仕事はしたくなかった・・・”とあるのが気になります。
つまり、サブ的な調理補助の仕事は、仕事自体、自分の思い通りにならないので余計にストレスがかかるかもしれませんね。
目標の資格が取得できたとのことですが、もし調理師系の資格で将来の独立も考えておられるなら、下積みの勉強期間として頑張るのもひとつですし、もっと勉強になるところへの転職するのも方法です。
しかし、資格が調理師系とは違う資格なら、話は別です。
単に労働条件の改善や勤務体制のいいところを望んでおられるなら、全く違う仕事を探すことも考えられたらと思います。いずれにしろ、現在のご自身の気持ちがあやふやな感じがします。

資格を活かしつつ、何が自分に合っていたかを言語化する
人事
調理系の仕事は、業界全体として休みが多いとは言えませんし、給料などの条件面も決していいとは言えません。ただ、すべてがそういう状況というわけではありません。
まずは、自分がいったい何を重視して働くのかということを明確にしましょう。休みなのか、給料なのかそれともやりがいなのかということをしっかりと考えてください。
すべての業種や職種において、条件が完璧に整った仕事はまずないと思います。人にはそれぞれの価値観があるので、何が自分にとってゆずれないポイントなのかということをふまえて、そのポイントが満たされる職場を探しましょう。
また、目標にしていた資格を取得されたということなので、その資格を活かしつつ自分の希望に合う仕事を探すことを考えましょう。
もし、自分で求人広告などで仕事を探すことが難しいようであれば、人材紹介会社などを活用して自分の希望に合う仕事を探すというのも一つの方法です。
また、調理系の業務内容が自分に合っていたということですが、何が自分にあっていたのでしょうか。調理系の仕事以外で自分に合う業務は他にないのでしょうか。
転職という1つの節目なので、もう一度自分の考えを整理して後悔のないように転職活動に取り組んでください。
求人の探し方から迷っている場合は、就職サービスの選び方から確認してみてください。就職・転職サービスの選び方もあわせてご覧ください。
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希望した調理補助以外の業務も任され、休日も少ない職場を辞めるべきか迷っています
T・A 31歳女性