本記事は「人間関係が原因で退職した。面接で退職理由を聞かれるのが辛く、別の理由も見透かされている気がする」という31歳女性(元販売職)からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
「環境改善に動いた末の退職」なら むしろ良い印象になるという採用側の本音、協調性がないと思われない説明の組み立て、前職を語らず未来を向いた転職動機に変換する話法、どちらの戦い方を選ぶかの基準を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
ご相談内容:人間関係での退職と面接の印象について(31歳女性)
質問
31歳女です。現在は就職活動中です。前職は、販売のお仕事をしていましたが、人間関係がうまくいかず自信を失くしてしまいました。
女性ばかりの職場だった為、あるリーダーに目を付けられ他の社員にも悪口を言いふらされたのです。
近くで悪口を言われたりして、あまり気づかないふりをしていましたが、毎日精神的にも辛くなりました。
職場の本部の上司にはこの状況について相談をしましたが、「頑張って」としか言われませんでした。
周りの人からの陰口に耐え切れず、退職しました。
そんなこともあり、人間不信になってしまい、新しい職場に転職する時に面接官から「前の職場を辞められた理由は?」と聞かれることが辛いのです。
人間関係と言ってしまうと、私の性格に問題があると思われて選考に通らなさそうですので、別の理由を用意しています。
しかし、顔色から面接官には怪しいと思われてしまうのか、少し疑いのあるような目で見られます。
正直、働きたいと思って応募しているのに、しつこく面接官に前の職場を辞めた理由について聞かれると、話したくもないことだし、思い出すことも嫌なので、面接自体が嫌になります。
やはり面接官は人間関係で辞めた人は、不採用にするのでしょうか?
人事・転職アドバイザーの回答

環境改善に動いた末の退職なら、むしろ良い印象になります
人事
人間関係で辞めた人は、すべて不採用というわけではありませんが企業としても長く勤めて欲しいという思いがありますので人間関係は良好なコミュニケーションがとれる人を求めています。
また、あなたから見れば面接官がしつこく退職理由を聞いてくるということにつらい記憶もあり抵抗感があるかもしれませんが、採用担当者の立場からいえばせっかく採用したのにすぐに辞められてしまうと困るという思いがあるので、長く勤めてくれそうかを判断するために退職理由は重要なものになります。
人間関係が原因で退職したとしても、あなたは上司にも相談をして環境が改善されるように行動しています。
その結果、どうしても続けることが難しかったということをきちんと説明すれば理解してもらえると思います。
実際に私はあなたと同じように職場での人間関係が原因で退職した人を採用したことがあります。
その際に重要なことは、周りに対して協調性を持っていない人だと思われないように説明することです。
職場環境を改善するために努力した結果の退職であれば、できるだけの努力をしたということに対してはむしろ良い印象を持ちます。
どうしても別の理由を話すことがうまくいかないのであれば、前述のことをふまえて人間関係が原因だということを話してもいいと思います。
人間関係のトラブルの場合は、多くの方が誰にも相談できずに退職という選択をしているケースが見受けられます。
そのような中で、あなたは上司に相談することで環境改善に努めたわけですからその行動力を活かして転職活動に励んでください。きっと良い結果につながると思います。

前職を語らず、未来を向いた転職動機に変換しましょう
転職アドバイザー
転職活動の面接において、もっとも大変なのは、退職した理由を面接官に納得してもらうことです。
質問者さんのように、人間関係でやめた場合は、最悪解雇されてしまったようなケースでは、本当のことを伝えてしまうとなかなか採用されなくなってしまいます。
ご質問にストレートに答えるならばずばりYESです。
人間関係というある意味仕事の本質とは関係のないことで退職してしまう人は前向きな転職動機ではありません。
これでは、いくら能力が高いといっても採用するほうも二の足を踏んでしまうことでしょう。
では、どのようにすれば良いかというと、あまり前職のことを口に出さないことです。
風通しの良い職場で働きたいこと、志望先の会社で何よりも働きたいことを転職動機とするのです。
人間関係に問題があることを伝えるのではなく、未来を向いて転職していることをアピールするのです。
この言い方は決して嘘をついているわけではないのだと思います。
ですから、面接官に怪しいと思われる可能性も高くはないと思います。
是非、本音の部分は少し控えて、自分が有能で将来性のある人物であることを相手に伝えるようにしてみることをお勧めします。
エージェント経由なら退職理由の伝え方も面接前に添削してもらえます。後悔しない転職エージェント・転職サイトの選び方で使い分けを整理しています。
人事・転職アドバイザー・職安相談員への質問・相談
どんな些細なことでも「企業の採用担当者」「転職アドバイザー」「職安相談員」が答えてくれるので、気軽に利用されて下さい。
名前(イニシャル可)、メールアドレス(回答のお知らせをする為)のみで質問可能です。




人間関係で辞めた人は、面接で不採用にされるのでしょうか
H・K 31歳女性