本記事は「出産を機に退職し再就職を考えているが、残業ができず緊急時に抜ける必要もある。面接でどう伝えればマイナスにならないか」という28歳女性からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
面接訪問時に職場の実際の雰囲気を見抜く観察ポイント、「迷惑を掛けるかもしれない」と言ってはいけない理由、責任感を前面に出すPRの組み立て、ママさん歓迎の派遣や育休・時短実績の確認という選択肢を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
ご相談内容:出産後の再就職と制約のある働き方について(28歳女性)
質問
28歳女性、主婦です。大学卒業後は営業として4年半働いていましたが、結婚を機に退職しました。
その後主人の転勤先で再就職しましたが、昨年子供ができ退職しました。
理由は、職場への通勤距離が遠すぎること、周囲に親族が誰もおらず育児との両立がかなり難しいと思ったこと、更に子供がいる人への理解が乏しい職場であり復帰してからも周囲の助けが得られないだろうと思い退職してしまいました。
もうしばらくしたら、また再就職を考えていますが、制度面や採用担当者は子供がいる女性に理解があったとしても、配属先の方々がそうなのかは実際に就職しなければわからない部分だと思います。
企業説明会や面接時に、それとなく配属先の方々の雰囲気を確かめるためには、どのような質問の仕方をしたら良いでしょうか。
また、主人の転勤先であるため親族や友人が誰もおりません。緊急時に職場を抜けたり、残業が出来なかったりと、制約のある働き方になってしまうとおもいます。
このような場合でも、企業にあまりマイナスにとられないように、うまく自分の現状を伝える、上手な伝え方を教えて頂きたいと思います。
人事・転職アドバイザーの回答

「迷惑を掛けると思う」はNG。責任を果たす姿勢のPRが大切
人事
子育てをしながら働く為に、転職先の職場の雰囲気を上手く知る方法や、自身の状況を企業側に上手に伝える方法が知りたいとのことですね。
先ず職場の雰囲気に関してですが、面接等で企業を訪問する際に実際の社員の行動を見てみるのが一番かと。
面接でいくら採用担当者に職場の雰囲気を訪ねてもプラス面しか言われないでしょう。
友人は面接で企業訪問した際に、職場を見回して職場や社員の雰囲気をチェックして転職後のアンマッチを防いでいましたよ。
ランチタイムに会社から出てくる社員を観察するのも良いかもしれませんね。
そして企業によっては採用面接の際、実際に配属先として候補の挙がっている部署の社員が面接官となることもありますので、それを利用するのも良いと思います。
私の前職の職場はそうでした。
配属先の上司と教育担当者が面接官となって質疑応答をしていましたので、それを利用して自身の現状を伝えたうえで相談してみると良いでしょう。
仮に貴方の求める職場の雰囲気と、企業側の求めるものが不一致だった場合は不合格となるでしょうから、貴方としても転職後のミスマッチに悩まされることも無いと思いますよ。
斯様なパターンの不合格は別に凹むことはないでしょう。
そして自身の状況を上手に伝える方法ですが、“あくまで職場ではワーカーとしての立場を突き通す”というスタンスで臨めば問題ないと思います。
育児と両立して仕事を行う以上、それなりに貴方を雇用する中では色々な問題が出てくることは企業側も理解しています。
従い、必要以上に“迷惑を掛けることが多いと思う”なんてことを言うのは悪い印象を与えるだけです。
休む気満々だなと取られる可能性も高いからです。
“与えられた責任を果たすべく尽力します”という強い責任感をPRすることが大切でしょう。
斯様な姿勢で仕事に臨める人であれば、転職後何かあっても職場の皆さんは貴方を快くサポートしてくれると思いますよ。
転職活動をするからには、母という立場は極力捨てて臨む勢いで頑張ってください。

ママさん歓迎の派遣も選択肢。時短でも成果を出せる人が前提
転職アドバイザー
仕事と育児のバランスがとれる仕事を探したいとの事ですね。
緊急時に退社する必要がある、また残業ができないなどの制約がある場合、正社員での再就職よりも、「ママさん歓迎」など書かれている派遣社員の方が両立はしやすいように感じます。
このような会社ですと、仕事と子育ての両立の大変さなどは理解してくれた上で採用をしてくれていると思いますので、比較的両立はしやすいと感じます。
もしご自身が正社員としての再就職を希望されているのであれば、企業側に実際に育休・時短などをされている方の実績などを聞かれるのが一番良いことと感じます。
働くママの転職活動でありがちなのが「残業ができない」「仕事と育児の両立がしやすい」からという理由が強すぎるあまり、企業の志望動機が「仕事と育児の両立ができると感じたから」などとなってしまう事が多いです。
企業側からすると、「弊社の業務内容に興味があるから受けてくれた」と思うからこそ面接の場を設けたのであり、あまり求職者からの要求ばかり伝えられては、内定までのハードルが高くなります。
採用が決まった際に、実際に職場見学や働くママの在職者の数など聞かれてみてはいかがでしょうか。
企業側からすると、「時短」や「残業ができない」などの事情はおおむね理解できると感じますが、企業側が「時短」や「残業をさせない」などのケースを容認するのは、「時短という少ない時間の中で、通常の正社員と同じパフォーマンスができ、成果が達成できること」や「残業しなくても、通常の社員と同じパフォーマンス・成果」が達成できる人という事です。
時短や残業ができないからといって仕事を減らす会社はほとんどありません。そのようなことを理解した上で転職に当たられてください。
子持ちであること自体が採用でどう見られるかが気になる方は、子持ちの主婦は就職で不利かという相談への回答も参考にしてください。
人事・転職アドバイザー・職安相談員への質問・相談
どんな些細なことでも「企業の採用担当者」「転職アドバイザー」「職安相談員」が答えてくれるので、気軽に利用されて下さい。
名前(イニシャル可)、メールアドレス(回答のお知らせをする為)のみで質問可能です。




残業ができず緊急時は抜ける必要も。マイナスにならない伝え方は
S・Y 28歳女性