「転職したいけれど、期間ってどれくらいかかるものなんだろう…」
「転職が長引いていて、どうしたいかわからなくなってきた」
「慎重に決めたいけど早く転職したい。短期間でどうにかできないか」
その中でも「どれくらいで転職が決まるのか」を気にする方は非常に多いです。
転職の平均期間は3ヶ月〜半年
「希望条件が細かい」「希望職種の募集が少ない」などで長引くこともありますが、半年程度で決める方が大半です。
中途での採用は募集内容が明確であることが多いため、選考期間は非常にスピーディー。
また、募集理由が欠員補充など急ぎのケースも多く、内定が決まった時点で早く入社してほしいという企業が大半です。
そのため、転職活動をスタートすると迷う時間はあまりありません。
書類選考から内定まで1〜2ヶ月、内定から入社までの期間に1〜2ヶ月
応募企業の選考回数や募集人数にも左右されるので一概には言えませんが、日程調整等うまくいけば、全て1ヶ月で決めることも可能です。
先程申し上げた通り、基本的には企業も早く決めたいと思っています。
特に「急募」と書かれた求人は採用を急いでいるので、できるだけ早く決めたい方は、そういった求人を優先して受けてみるのもいいでしょう。
条件があえばもっと短期間で決まることもあります。
30代・40代は転職活動の期間が長期化する可能性も
左右されるとしたら、年齢です。
年齢については、若い方に比べると年齢が高い方の方が長期化する傾向にあると感じます。
経験や環境から本人の転職条件が多いことも理由の一つですが、企業側からしても年齢によって求める能力、そして期待度が変わります。
20代であれば、たとえ未経験でもこれから育つことを期待して採用されるケースがあります。
しかし40代を同様の理由で採用するケースは稀でしょう。ほとんどは豊富な経験を期待したいところです。
勿論、年齢問わず未経験を採用する場合もあります。
最近は新規事業やIoTに対応するため、あえて違う業種を経験した方を採用する企業も増えています。未経験だけど応募したい…という方はそういう求人を探して応募してみることをおすすめします。
基本的には年齢が高くなるにつれて厳しくなるということを念頭に置いておきましょう。
「想定した転職期間」と「実際の転職期間」アンケート
アンケートを実施しました。
アンケート内容
- 想定していた転職期間は?
- 実際にかかった転職期間は?
- 「想定していた期間」「実際にかかった期間」が違う理由は?
転職活動の期間が予定より長期化した人は89%
①半年
②1年
③転職先を決めてから退職を計画していたが、内定を貰えなかったり、貰えても辞退してしまったりと期間がかかってしまった。
また現職で体調を崩し職種など方向性も見直した結果、転職に必要なスキルを学ぼうと職業訓練校に通いながら転職活動したことに、思いの他かかってしまった。職業訓練校で身に付けたスキルを元に求人を探したが、それに伴う求人が少なかった。
また、家から通いやすい職場など条件を限定して探していたが、条件に合う求人がありませんでした。条件の見直しを行い広範囲で探すことで、やっと1年かけて転職できました。転職活動する前に転職先に求める条件、自分の軸をしっかり決めれば期間の差を無くす事ができると思いました。
希望条件が多かったので時間がかかった
35歳女性
①6ヶ月
②3年
③35歳を過ぎると面接どころか書類選考で落とされるので、自分の力ではどうにもならなかったです。スキルがあるわけでもなく、家庭の事情で勤務時間の希望が通らないと働けないなど、こちらの条件が多かったのも原因かもしれません。想定していた期間を過ぎる頃には退職しており、「引きこもり」と言われる立場になっていたので、それだけで門前払いでした。
退職理由が悪く採用されなかった
23歳女性
①3ヶ月
②半年
③まだ若く未婚だった為、すぐに採用が決まり働けるだろうと思っていましたが、同じ業種で6社、違う業種で3社受けましたが不採用。退職理由が、ボーナスに対しての不満からだったことを、素直に面接で答えたことがマイナス印象だったと思います。 資格は持っていましたが、これと言ったアピールポイントもなく強みに欠けていたかもしれません。
延長してほしいと言われ退職できなかった
24歳女性
①3ヶ月
②5ヶ月
③退職を決めてから、次の内定をもらうまでは1ヶ月半程度でした。しかし退職することを事前に伝えていたにもかかわらず、前の上司が契約期間の延長を求めてきて、お世話になった手前断ることもできず契約延長を受け入れてしまいました。次の職場からは「業務の引継ぎを行いたいので採用後なるべくすぐに来てほしい」と連絡を受けていましたが、結局次の人が決まるまで退職できず。強い気持ちをもって、「退職しますので延長はしません!」と言い切ってしまえたならば、もう少し早い時期に次の職場に入社できていたかなと思います。
転職活動の期間が予定より短期化した人は11%
強い意思を持った結果早く転職できた
32歳男性
①半年
②2ヶ月弱
③2度転職活動をしましたが、1回目は何となく転職したいなという気持ちで動いており、目的もなくぼんやりとした状態。相手にもそれが伝わったのか全く採用される感じもなく、一端活動をやめました。
2回目は「絶対転職する!!」という強い気持ちを持ち、どんなところで働きたいという明確な意思を持ち挑みました。1回目に何社も面接をした経験もあるため慣れていたのもあり、結局1社しか受けずに採用。想定以上に早く終わったと思います。
たくさん応募した結果
34歳男性
①半年
②3ヶ月
③20代の頃一度転職しましたが、転職したいと思ってから実際に転職できるまで1年かかりました。1社応募しては書類選考を待ち、面接に行っては選考を待ちと無駄が多かったこと、一度不採用を受けると消極的になってしまったのが長期化の原因だと思います。
今回の転職では、数打てば当たるではないですが、自分の希望条件の優先順位をはっきりさせ、それに沿った企業を転職サイトで探し一斉に応募しました。
それでも半年くらいはかかるかなと思っていましたが、結果は1ヶ月で採用、現職へ退職を告げ、2ヶ月後に転職できました。
転職期間が長引いてしまう原因
それは以下のような原因があるからです。
転職期間が長引く原因
- 希望条件が狭すぎる
- 転職の軸がしっかりしていなかった
- 引き止めにあい時間がかかった
- 1社ずつ応募。または応募回数が少ない
短期間で終わらせる為のコツ
「引き止め」に関しては、こちらではどうしようもできない問題ですが、他の3つに気をつけることで、転職期間をできるだけ短期間で終わらせることができます
転職を短期間で終わらせるコツ1 「高すぎる理想はやめ優先順位をつける」
転職で叶えたいことは確かにたくさんあるでしょう。しかし、あれもこれも叶う企業はありません。希望条件が多すぎると、応募できる企業がほとんどないという状況に陥ります。
応募できる企業が少なければ、それだけチャンスも少ないということです。当然決まりにくく、長引くことも予想できるでしょう。
そもそもすべての希望が叶うか、選考段階で見極めることは極めて困難です。求人内容が理想通りと思っても、話を聞いたら思っていたのと違った…ということも多々あります。
会社や社員の雰囲気は求人票だけではわかりません。実際に企業に足を運ぶことでわかることもたくさんあるのです。
ですから、すべてを叶えようとこだわるのはやめましょう。
絶対に譲れない軸だけ大切にして、他はある程度優先順位をつけて妥協することも必要です。
まずは絞りすぎないことです。少しでも気になる企業は、時間が許す限り受けてみましょう。
転職を短期間で終わらせるコツ2 「転職の軸を持つ」
例えば、応募する度に志望職種や希望条件が変わったり、やりたいことが都度変わったりする方です。
転職活動において一番大切なのは、「軸をしっかり持つ」ということです。これは絶対です。
軸がしっかりしていれば、自分が企業の何を見なくてはいけないのかがわかり、迷うことは少なくなります。
「自分が次の企業で何を叶えたいのか」をしっかりと明確にし、ブレない軸をもって活動しましょう。
転職を短期間で終わらせるコツ3 「一度に応募・積極的に応募」
10社以上応募しても全て不採用という方もおられます。1社ずつ応募して選考を待っていたら、あっという間に半年が過ぎてしまいます。
必ず一度に複数応募し、気になる求人には応募してみるよう心がけましょう。
書類選考にたくさん通ってしまうと、在職中の場合、面接時間が確保できないと心配になるかもしれませんが、そういった方は転職エージェントを利用しましょう。
求人紹介から企業との面接日の調整、内定日の決定なども全て無料で行ってくれるので、働きながら転職活動したい方にとてもおすすめです。
書類選考が通りやすい履歴書や職務経歴書の書き方、面接のアドバイスも受けれるので、是非活用されて下さい。
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転職エージェントの使い方。登録~内定までの流れを解説
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待機型転職も増えている
待機型転職の方々は、今すぐ転職したいわけではないけど、現職よりも良い条件や魅力的な仕事があれば応募しようと機会をうかがっている方です。
今の仕事に強い不満があるわけではなく積極性も強くないので、1年単位で考えている方も多いです。仕事をしながらなので、生活が確保されている方特権です。
このような場合は、転職サイトを利用しましょう。
最近では登録をすませておくだけで、企業からスカウトも受けれるので、ぜひ利用されて下さい。
評判の良い転職サイト
編集部「転職サイト」「転職エージェント」利用者に5点満点で満足度を評価してもらい、口コミ体験談を書いていただきました。 このページは、それら口コミの平均をランキングにしたものです。 ポイント 当サイト ...
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空白期間は長期化する可能性が高い
とにかく今の仕事を辞めたい、辞めたら時間がたくさん確保できるという理由で、離職してから転職活動する方も多いですが注意が必要です。
離職中はお金にも余裕がなくなります。その結果焦り、軸がブレ始め、選考もうまくいかず、全てが悪循環に陥ります。空白期間は長期化する恐れが高いのです。
またこの状態で一番危険なのが、焦りから正常な判断ができなくなることです。
ですので、できることなら在職中に転職活動をするよう心がけて下さい。もし、どうしても辞める必要があるなら、期間の目処をしっかりと立て、積極的に行動しましょう。
転職活動の期間について、イメージはつきましたか?
初めて転職する方は、本当にうまくいくのか不安なことも多いでしょう。長い転職活動で自信をなくすこともあるかもしれません。
しかし、決して焦らないでください。お伝えした通り、転職で一番大切なことは「軸をしっかり持つ」ことです。
なぜ転職したいのか?初めに転職をしようと決めた理由を絶対に忘れないでください。
それさえしっかりしていれば、迷いは少なくなり自分の選択に自信を持つことができます。
それは自分の満足のいく結果に繋がります。
条件が狭く軸が決まっていない為、長期化した
31歳男性