質問
私は現在28歳で、大学卒業後から働いていました某電気メーカーにて、サービスエンジニアとして6年間働いてきました。
ですが、先月を持ちまして退職させていただき、現在就職活動中です。
辞めた理由として、職業内容や勤務形態にかなりの不満があり、また自分が何のために働いてるか分からなくなり、とにかく自分のしたい・やりがいのある仕事をしたいと思ったからです。
現在探している職種は、今までの職種とは全くの畑違いで、知識も技術もいまのところ何も分かりません。何から勉強していいかもわかりません。
私は高校・大学と工業関係を専攻してきたため、まったく別の職業につくことに不安があり、なおかつ中途採用といえば、即戦力を募集しているという勝手な思い込みもあり、辞めてしまったとはいえ思い切って就職活動に飛び込むことができません。
この際、やはり経験のある電気メーカー関係の仕事に再就職したほうがいいのか、それとも勇気を持って自分のしたいことに飛び込んでいったほうがいいのか?ということに迷っている日々です。
もし企業的には畑違いの職種から中途採用でこられたら迷惑なのか、中途採用=即戦力という認識は間違っているのか、ご教授いただきたいです。
転職コンサルタント・人事・職業訓練講師の回答
適応能力も大事です
コンサルタント
質問者さんは、社会や企業のことをきちんと分析されたうえで物事を考えていらっしゃいます。
きっと、仕事ができるタイプの方なのではないかと思っています。ご質問者さんが理解している通り、一般的には中途採用の場合は即戦力が求められます。
けれども、企業側が考える即戦力は大きく2つに分かれます。1つは「業界・職種の経験者」。これはいわゆるヘッドハンティング形式の採用に多いものです。
業界を通した人脈や卓越した知識、業界特有の法律知識などを駆使して、高いパフォーマンスを発揮することが求められます。
しかし、もう1つの即戦力は「適応能力」です。つまり、業界経験や知識がなくても、高いコミュニケーション能力や柔軟な思考力を求めています。
そして、この採用枠の多くは20代の年齢層が該当します。ですから、質問者さんのようなタイプでも問題ありません。
とはいえ、経験がなくても大丈夫かと思うかもしれません。大丈夫なんです。企業はきちんと研修を用意してくれているものです。
もちろん自身の努力も必要ですが、多くは入社後の研修やOJTでカバーできるものです。人生は一度きり。頑張ってください。
迷惑などと思う必要はありません
人事
経験のある電気メーカー関係の仕事に再就職したほうがいいのか、それとも勇気を持って自分のしたいことに飛び込んでいったほうがいいのか?
⇒私は、中途採用担当者ですがその経験から言えることは、通常の転職は30代でもできますが、まったくの未経験職種への転職はできることなら20代までにされた方がいいと考えます。
その理由は、年齢を重ねるほど中途採用では経験を重視されるからです。あなたは、まだ20代ですのでやりたいことに挑戦することは悪いことではないです。
ただし、経験を活かしての転職ではないので今後のキャリアもふまえて慎重に考えてください。
短期間で何度も職種変更などを繰り返すことのないように注意してください。書類選考の際に目的が不明瞭な転職はマイナスイメージにつながってしまいます。
もし企業的には畑違いの職種から中途採用でこられたら迷惑なのか、中途採用=即戦力という認識は間違っているのか、ご教授いただきたいです。
⇒迷惑などは考える必要はありません。経験者限定の求人でない限りは未経験であっても応募するのは自由です。
中途採用=即戦力という認識は間違っていませんが必ずしも正解というわけではありません。何一つとして経験を活かせることができないというのであれば話は別ですが。
例えば、どんな職種でもいろんな状況下でのコミュニケーションが必要になりますし、どんな職種でも少なからず求められるスキルでもあります。
あなたのサービスエンジニアの経験の中にも一見関係ないと思われることでもアピールできるポイントがあるはずですので、これまでの経験の整理をして後悔のない転職活動につなげてください
年齢的にも問題ありません。ただ「やりがい」をもう一度考えてみましょう
職業訓練講師、若年者就職指導
6年間続けられた職場を離れたということは、大きなストレスを抱えられていたかと思います。結論から申し上げると他業種への転職は年齢的にも問題ないと思います。
仕事に対する意識はきっかけがあれば変わるものです。例えば、一時しのぎと思って就いた仕事が、天職と思えるようになったりするものです。
したがって、工業系を学んだからといって、必ずしも工業分野の仕事に就かなければならないわけではありません。
しかし、あえて工業系の職種を避けているとしたら、あなたにとって「やりがい」とは何かをもう一度考えてみましょう。高校から工業を学ばれたので「ものづくり」の大切さとやりがいは身に染みているかと思います。
仕事に就くには給与や労働条件などの現実的な条件と、やりがいなどの精神的な条件があります。実際にはこの2つが納得できてこそ、自分にマッチした職業になるのだと思います。
探そうとしている仕事について知識も技術も、そこに向かう道も判らないとしたら、それは「やりがい」には程遠いのではないでしょうか。
中途採用を行う企業にとって、前職や資格、技能に拘る企業は多くないと思います。しかし、どの職種でも前向きな意欲は期待しています。これがあやふやなまま応募しても、満足する結果にはならないでしょう。
御質問のような五里霧中の状況であるなら、あなたが十代から興味を持ち続けた工業に立ち返ってはいかがでしょうか?
技能や資格など、工業には自分の能力を磨くための目標があります。例えば、必置資格のような業務に不可欠な資格もあります。
もちろん、簡単に取得できるわけではありませんが、仕事へのモチベーションを高める意味でも、資格取得を就職のきっかけとしたらいかがでしょうか。
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全くの畑違いへの転職
H・K 28歳男性