質問
26歳男です。
私は営業職として働いていましたが、契約満了のため退職してしまいました。その後知人の紹介で、家族で経営している小さな工場へと転職しました。ダクト工事の社員です。
営業職に懲りてしまい、そのことを知った上での紹介でした。ダクト工事の知識など何もない状態からのスタートでしたので、初めは道具の名前を覚えることで精一杯でした。
ただ入ってだんだんと経ってくると、私に対する風当たりが変に強くなっていくのを感じ始めました。そこの会社というのは、社長・社長の弟・社長の息子の3人が作業員として働いているのですが、その息子さんが問題なのです。
仕事中と休憩時間で切り替える他の社員さんとは違い、移動中の私の運転や朝妙に機嫌が悪かったりと、私は仕事以外でもそういった部分にやられてしまいました。
自分の親や叔父が社員なので、作業中にもよく言い合いをしていました。しかし、私が発言しようものならば、「言い訳をするな」の一点張りです。
私はそんなつまらない理不尽さのために、このままこの会社に居続けることはないと思い、約1年で退職をしました。
しかし、この若さで1つの会社で頑張れていないという事実から、これからの転職活動に不安です。好きなことを見つけ、頑張れる仕事をしたいと思ってはいるのですが、簡単には見つかりません。
焦りや不安もありますが、今後どのように過ごしていけばよいのでしょうか。
転職コンサルタント・人事・職業訓練講師の回答
動きながら考えてみましょう
コンサルタント
いくつか課題があるかと思いますが、まずは「どんな仕事を選ぶべきか」を模索する必要があります。模索の仕方はこれから以下に記載したいと思いますが、まずお願いしたいことは「動きながら考えてください」ということです。
私の経験だとこのような悩みを抱える方に関しては、ずっとうじうじ考え続けてしまう、という傾向にあります。
考えるより動いたほうが考え方をブラッシュアップできます。下手な鉄砲でかまいません。面接に受かってからでもかまいません。まずは動いてください。
その上で、考えるスタートは以下の整理からではないかと思います。
1社目;営業職
なぜやめたか、なぜこりた→?
数字でしょうか、飛び込み営業がいやだからでしょうか
2社目:ダクト工事
なぜやめたか→人間関係がいや
仕事とだけをとらえるならばどうだった?
これだけでやりたくない仕事が明確になります。
おそらく、私の感覚だと、前の仕事は大変だったけど嫌いではなかったのではないかと思っています。
そう考えると、設備管理とかフィールドエンジニアとか機械、工具などを用いる仕事などがもしかしたら、合う、といった仮定もできあります。
実際面接にいけば、「これだ」も「違う」もできて、新たな修正事項が見つかり、やりたい仕事が徐々に明確化する。そしてフットワークも軽くなる、といった循環が生まれます。
失敗は失敗でしょうがないです。でも、修正がききます。すべて失敗を受け入れてくれるわけではありませんががんばっている人間を受け入れる土壌もあるはずです。考えて足を動かしてください。これこそが仕事の基本だと思いますよ。
職歴の整理、就活の軸の設定等を冷静に行ってみてください
人事
前職での勤務経験等から、次の転職先に迷われているとのことですね。
前職での勤続年数がどのようであれ、転職活動をする際には必ず職歴を正直に話すしかありません。前々職である営業職のことも含めてです。
ただし、転職活動の際は、なぜ辞めたのかという点を明確にすることが大切です。
○○というきちんとした理由があったから辞めたのだな、仕方がなかったのだなと企業側に納得して貰えるような論理的な説明が必要となるわけです。辞めざるを得なかった点、本当は続けたかった点をきちんと説明することが大切です。
また次の転職先ですが、漠然とでも、仕事内容やワークスタイルに対して何か希望はありませんか?
例えば、ダクト工事のような作業をするような仕事がしたいのか、それとも事務系の仕事がしたいのか。また平日勤務・土日祝休みの仕事がしたいのか、シフト制の仕事がしたいのか。
漠然とでも、希望はあるはずです。
仕事は生活の大半を占めることになりますので、先ずは、きちんと自身の希望を整理し、軸を決めるようにすることをおすすめします。
自身の就活の軸を決めないうちに、転職先を決定してしまうと、また途中で壁にぶつかり、短期間でやめてしまう可能性は高くなってしまいます。
様々なご苦労があったかと思いますが、先ずは職歴の整理、就活の軸の設定等を冷静に行ってみてください。
それが高確率で成功できる方法ですし、何よりも素早く就職先を見つけられるチャンスです。頑張ってくださいね。
就労支援機関の利用
職業訓練講師、若年者就職指導
家族経営の職場での人間関係は、上司や部下、先輩や後輩では割り切れない複雑さがあり、他人が立ち入りにくいことがあります。そのような理不尽な状況に巻き込まれ、仕事を辞めざるを得なくなったことは大変残念なことです。
このようなことで、アピールできない職歴が増えていくことに不安を感じるのはもっともなことです。それが再就職を考えるうえでの焦りとなり、安易な選択につながることでミスマッチの要因にもなるのです。
仕事には様々な職種があり、未経験者にも門戸が開かれているものが多くあります。しかし、誰にも得意や不得意、向きや不向きなものがあります。それが仕事への適応の速さと、やりがいの有無につながるのだと思います。
そこで、次の転職活動ではまず自分の適性を知り、それに合わせた仕事、いわゆる「適職」を知ることから始めてはいかがでしょうか。一人で悩まず、就労支援機関の利用をお勧めします。
たとえば、おおむね45歳以下であれば各地にある「わかものハローワーク」や「わかもの支援窓口」を利用することができます。
ここでは、支援ナビゲーターとともに職業適性検査などの自己分析や、セミナーへの参加や求職プラン作りなど、さまざまな支援を無料で受けることができます。一度利用してみたらいかがでしょうか。
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何の仕事をすればよいかわかりません
M・H 26歳男性