本記事は「面接で極度に緊張して頭が真っ白になる。本音を包んだ嘘の志望動機を述べるのは正しいのか」という27歳男性(無職・転職活動中)からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
録音チェックで話し方を客観視する練習法、緊張を最初にさらけ出す挨拶のテクニック、履歴書のコピーと手帳の箇条書きをカンペにする方法、嘘のない志望動機を自己分析から組み立てる考え方を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
ご相談内容:面接の緊張と志望動機の嘘について(27歳男性)
質問
27歳の男(無職です)。前職は上司のパワハラや残業代がでない等の理由で仕事に耐えられず勢いに任せて退職してしまいました。
現在転職活動中でして、書類選考は通るのですが一番の悩みの種である面接がとても苦手です。
元々話すのが苦手な性格で、面接を受けても激しい緊張のせいで頭が真っ白になり、伝えたい事がめちゃくちゃになってしまいます。
実例を挙げると、志望動機を面接官に訊かれた際、予め考えておいた志望動機とは関係のない会社の魅力を羅列して延々と言ってしまいました。
そこからは負の連鎖でして頭の中が真っ白どころか【無】になってしまい、面接官の言ってることが耳に入ってこなかったり、なんとか言葉をだそうと思っても声が裏返ったりしてしまいました。
そこで今回、面接で緊張しないコツや話し方の技術などをご教示願いたいと思います。
それともう一点、複数の転職支援サイトで面接時の質問に対する良い回答例を参考にしているのですが、きれいごとが並べてあるだけのように思えて不安に感じます。
例えば本当の志望動機が会社の事業内容には関心はないが単純に給料が良いからといった動機でもそれは包んで本意とは関係の無い嘘の理由を述べることは果たして正しいのでしょうか?
嘘をつきたくない性格なのでとても困惑しています。是非、ご教示の程よろしくお願い致します。
人事・転職アドバイザーの回答

練習と録音チェックあるのみ。志望動機は自己分析で嘘なく作れる
人事
転職活動時の面接対策に関するお悩みですね。
面接が苦手とのことですが、こればかりは練習あるのみです。幾ら素晴らしい意見を持っていても、相手に伝わらなければ何の意味もありません。
採用プロセスに関わった経験上、逆に話し方や人前で表現することが上手な人は、内容が80%の内容でも相手が抱く印象はかなりの好印象です。
最もおすすめの方法は、一人で面接の受け答えの練習をするというものです。そしてできれば録音してチェックしてみてください。
自身の話すスピードや会話内容等が客観的に判断できますよ。
何度も何度も志望動機や自己PRを練習することで、自然と文章を暗記できるので、本番でもすらすらと止まることなく話すことができます。
すらすら話せるようになることで自信も付きますので、本番でも不安や緊張が軽減されると思いますよ。
また嘘をつきたくない、きれいごとを言いたくないとのことですが、失礼を承知で伺いますが、貴方が抱く志望理由は全て本音では言えないものなのでしょうか。
貴方は働くうえで、○○を実現したいですとか、○○という強みを活かしたいという願望はないということでしょうか。
業務内容は二の次で、給与や待遇さえ良ければ何でもOKというように伺えるのですが、そうなのでしょうか。
もしそうであれば、企業は事業内容には全く興味のない貴方よりも、きちんと企業そのものに興味や願望がある人を採用するのは当然かと思います。
なぜなら企業は、後者の方が意欲も企業への貢献度も高いと考えるからです。
書類選考や面接で必ず志望動機を企業が尋ねるのは、その人を採用することで企業側にメリットがあるか否かを判断するためです。
企業にこれっぽっちも興味のない人を採用しても、企業側も採用された側も将来的にアンマッチに気付き、お互いメリットを享受することは不可能でしょう。
働くうえで行いたいこと、実現したいことは貴方にもあるはずですので、もう少し自己分析をなさっては如何でしょうか。
自身の願望が固まれば、嘘の全くないきちんとした志望理由ができるはずですよ。
失礼な発言失礼致しました。転職活動、頑張ってください。

緊張は最初にさらけ出していい。カンペは手帳に箇条書きで
転職アドバイザー
あがり症のため、面接のハウツーなどがあればという事ですね。
極度のあがり症の方には3つの事をアドバイスしています。
1つ目、面接で面接官に挨拶をした際に「こんにちはXXです、私にとって御社が第一志望の会社になり、今日はとても緊張しています。お聞き苦しい点多々あると思いますが、よろしくお願いします。」と言ってください。
最初から自分の苦手なところをさらけ出すのです。
企業側も「うちの会社を第一志望として考えてくれているのだから、少しぐらいどもっても目をつむろう」など少しは思ってくれると思います。
2つ目、面接の際には自分の履歴書・職歴書をコピー用に1部用意します。
それを見ながら面接の場で話すと整合性が取れます。
3つ目、面接時手帳に企業側の話してくれた内容や担当者の方の名前のメモを取ると思うのですが、その手帳のどこか1ページに志望動機を箇条書きで3つほど書き、それをカンペ代わりに志望理由を話すのです。
長い文章では一語一句読んでしまうので、ポイントは箇条書きに書くという事、それを見て話す練習をして下さい。
また志望動機はこのような軸で考えると楽になります。
1.どうして志望業界がある業界を受けたいのか
2.どうしてその業界の中の御社なのか
3、ライバル会社と比較してどうして御社なのか
と考えながら志望理由は固めてください。
誰しも嘘をつきたくないとは思いますが、仮にこれが企業面接ではなく、片思いの女の子とのやっと漕ぎ着けたデートであればどうでしょうか?
少しでも自分を良く見せたいと思いませんか?企業との面接もある意味お見合いです。
たとえば大学中退を卒業などと言ってしまっては詐欺行為ですが、少しはご自身を良く見せるためには嘘も方便ですよ。
面接練習の壁打ち相手や想定質問の準備は、転職エージェントに頼ることもできます。
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緊張で頭が真っ白に。本音を包んだ志望動機は正しいのでしょうか
K・S 27歳男性