多くの大学生や就活生が、就職活動の開始と同時にバイトを辞めてしまいます。
大半が就活に専念する為という理由ですが、長期に渡る場合、バイトを続けながらでも就活をすることは可能であり、その方が結果的に良い効果をもたらしてくれることも少なくありません。
どちらが良いというわけではありませんが、今回は私の体験や考えも含めて、就職活動中のバイトの在り方について述べさせて頂きたいと思います。
バイトしながら就活は可能か
結論から申し上げますとバイトしながらの就職活動は可能です。
相互に良い関係を与えますし、特に既卒の場合は金銭面に余裕をもっておかないと、生活の苦しさから正社員就職がいい加減なものになったり、妥協が生まれてしまいます。
アルバイトをしながら就活をすることで精神的にも金銭的にも余裕が生まれ、パフォーマンスの高い就活を行うことができるのです。
ただし自分の時間を省くことやタイムマネジメントがかなり要求されます。約4か月~半年間の間は自分の時間を犠牲にする覚悟は必要と考えてください。
その期間は多少しんどい思いもするかもしれませんが、1年単位で見た時、結果的にそれ以上の経験を得ることが出来るので、リターンも大きいものなのです。
「バイトしながら就活のメリット」
- 金銭的に余裕が生まれる
- 精神的に追い詰められない
- スキルアップができる
バイトしながらの就職活動をすることの最大のメリットは、就職活動中に発生する費用による生活へのダメージを最小限に抑えることが出来ることです。
また、バイトしながら就職活動を行うことで、仕事をするということがどういうことなのか、日ごろのバイトの仕事内容や仕事の効率、姿勢を考え直す良いきっかけにもなります。
金銭面に余裕が生まれる
就職活動で必要な費用ですが、平均15万円程度です。
もちろん、自分自身がどこを就職活動の拠点にするのかで費用も変動します。仮に就職活動期間を5か月とした場合、月々30,000円上乗せの費用がダイレクトに発生します。
しかし、バイトを週2回5時間時給800円で働いた場合、月々の収入は32,000円ですので、就職活動前よりも自由に使用できるお金は減りますが、家計を赤字になることを防ぐことが出来ます。
また金銭的な余裕があることで気持ち的にも楽になりますし、他の人が参加できないような説明会や経験を得る機会を得る可能性が大きくなります。
就職活動において、場数や違った経験が出来ることは、非常にメリットになるのです。
精神面に病むことが少なくなる
私自身は就職活動で精神的に悩んだことはありませんでした。
内定が決まらないことは悔しかったですが、それで無気力になったり病んでしまうということはなかったです。
それはバイトが良い息抜きになっており、バイト仲間と談笑しながら、バイトが出来ることで、気持ち的にも楽になりました。
就職活動中、同い年の友人で話をすれば、必ず就職活動の話になります。それにより変に焦りを感じてしまう人もいると思います。
そんな時に、バイト先の後輩などと就職活動とは違う話が出来ると少し気が楽になります。同じ空気ばかりを吸っているとしんどくなりますし、後輩から案外いい考えやアドバイスをもらえる可能性もあります。
バイトが息抜きとまでは言いませんが、自身の生活のマンネリ化を防ぐ大事な手段と言えるでしょう。
スキル面の向上
就職活動に直結するスキルアップになるかは分かりませんが、先ほど申し上げた通り、仕事への姿勢を考えるようになります。
また接客業のバイトしている方は、お客様と話すことで、知らない人と話すこと、話を広げることの技術の鍛錬になるのです。
成人すると日ごろはいつも通りの友人と接することが多く、なかなか初対面で話すことは少ないです。
しかし、社会に出るとほとんどが初対面であり、就職活動中の面接も初対面で会話を進めていかなければなりません。
そんな時アルバイトで経験を積んでおくことで、コミュニケーション能力の向上に繋がり、面接でも好印象を勝ち取ることができるのです。
バイトしながら就活のデメリット
- 時間に余裕がもてない
- 体力的に多少しんどい
バイトしながらの就職活動をすることのデメリットは、どのように効率化を計っても自分の時間は削られてしまうということです。
就職活動では準備、移動時間、書類作成などで面接や説明会以外でも時間を要します。
そのためアルバイトと睡眠時間、食事と就職活動で、ほとんどの時間が構成されるという認識を持って、取り組むことになります。
遊びたいという気持ちも湧いてくるかと思いますが、その場合、事前に予定に組み込むか、その補填をどこで取り返すのかなどを考えたうえで、遊びに出かけた方が就職活動への影響を抑えることが出来ます。
また、体力的にもしんどいです。私の場合、地方から都市部へ出る交通手段は、主にバスでした。
電車や新幹線も利用したかったですが、金銭的に無理があったので、バスを選択しましたが、片道3時間以上は普通で、それを1日の間に往復することも多かったです。
また移動後にバイトを入れることもありましたが、さすがに体には負担が大きかったのも覚えています。
そのため、日ごろの体調管理は非常に重要になりますし、移動中の時間も有効に使う必要があります。
就活中にオススメのアルバイト
ではここからは就活中におすすめのアルバイトについてお話させていただきます。
就活中におすすめのアルバイトシフトが自由なバイト・・・コンビニ、スーパー、飲食店
短期が可能なバイト・・・派遣、軽作業、警備スタッフ
自宅で可能なバイト・・・在宅ワーク
高時給なバイト・・・居酒屋、家庭教師、塾講師、コールセンター
就活中におすすめのバイトは上記に挙げた、「シフトが自由」「短期可」「自宅でできる」「高時給」の4点です。
私自身は就職活動中、登録制の派遣とコンビニ店員のバイトをしていました。
登録制の派遣は自分の入りたい日時で入ることが出来るので、就職活動中には比較的しやすいと思います。
ただし、しつこく入れないか聞いてくる会社もあるので、会社選びには気を付けましょう。
また、就職活動のメインは面接や説明会への参加かと思いますが、日中行われることが多いので、土日の夜にバイトを入れることが多くなります。
そのため、居酒屋やファミレスのようなバイトも比較的問題なく続けることが出来るでしょう。
また、時間を気にせず出来るという点では、在宅ワークのような短い時間にとらわれないバイトなどもおすすめですし、自分が通っている大学内のイベントスタッフや売店などであれば、他のスタッフ自身が就職活動に理解があるので、就職活動中のバイトには有効かと思います。
わたしの体験談
私は2010年後半から2011年前半に就職活動をしていましたが、就活が終わるまでバイトを続けた派です。
冒頭にも述べた通り、バイトと両立し、就職活動を進めるには自分のスケジュールのマネジメントなども必要ですが、バイト先の理解も必要でした。
私の場合、店長が比較的都合を私に合わせてくれましたので、就職活動を進めるにはかなりありがたかったです。
ですので、自分の都合が合うタイミングでは長い時間のシフトを組んでもらい、他のバイトにも配慮するように心がけました。
自分一人だけでは就職活動は効率的に進めることが出来ません。他の人の理解も得ながら進めていく必要があり、それらを得ることが内定への大切な要素になると思います。
今回、私の体験や考えに基づいて、バイトと就職活動について述べさせて頂きました。
決して就職活動中にバイトをしないといけないわけでもなく、就職活動一本が良いということでもありません。
就職活動は精神力と体力が必要です。これは誰しも当てはまります。
そのため、金銭的・精神的また肉体的な体力などを要素を天秤にかけ、自分はどれを優先するべきなのか、何を重視するべきなのかを考えるといいでしょう。
それが就職活動で必要な自己分析にもつながります。
また、両立には他の方の理解も不可欠です。理解が得やすい環境を作る・身を置くことも意識して早い段階から手を付けることが有効です。