リクルーター面談とは?そのポイント
リクルーター面談とは、採用担当者ではない社員と行う面談であり、主に“採用活動とは直接関係ない”という前提のもと実施されます。その言葉通り、直接関係はないですが、無関係でもありません。そのためこれも採用プロセスの一つであると念頭に置く必要があります。そんなリクルーター面談において注意すべきこととは、“面談同様の心構え”“質問事項の準備”“迅速な御礼メールの発信”の3つが挙げられるのです。
リクルーター面談も面接の一つ
私は前職の採用プロセスの中で、一次面接と最終面接の前に二度リクルーター面談を経験しました。もちろん“採用活動とは直接関係ない”との連絡を受けた上での実施でした。しかし入社後そのリクルーターと食事した際、実は人事から面談後に私に対する評価シートを記入するよう指示があったと伺ったのです。
“その評価シートの内容によっては不合格”となるわけではなかったようですが、私が受けたリクルーター面談は完全に採用プロセスの一つであったのです。入社後、今度は逆に私がリクルーター面談をする立場になりましたが、その際にもやはり評価シートを配布され、人事に記入を求められました。
このようにリクルーター面談とは、ただ単に先輩社員と会話をする場ではないのです。寧ろ、実際にその企業で働く社員との面談になるため、より現場目線・実戦レベルでの評価を受けることになります。そのため自己PRや志望動機の準備はもちろん、面接同様の姿勢で臨むことが必須なのです。
質問事項の準備は慎重に
そもそも企業はなぜリクルーター面談を実施するのでしょう。それは社員から現場目線・実戦レベルでの評価を得る目的と、就活生に対し自社に関するよりコアな情報を与えたいという2つの目的があるからです。よりコアな情報とは実際の社員の業務内容、社員が感じている社風や制度に対する実際の利用状況等を指します。
したがい、会社説明会で得られそうな内容は質問すべきでないのです。そんな質問は会社説明会でできたのでは?本当にこの会社に入社したいの?とネガティブな印象を持たれてしまうからです。女性総合職が増えてきたと伺いましたが、○○さんの周りにもいらっしゃればどのような業務をされているか教えて頂けますか。実際に御社で営業をされている○○さんから見て、御社の強みとは何とお考えですか。
これらは私が実際にリクルーター面談で質問した内容です。その会社で働く社員からだからこそ得られる情報ですね。リクルーターにも自分の志望度が高い点をアピールできますし、何より自分自身がその企業についてより詳しく知ることができます。リクルーター面談が実施される目的を考え、その目的に沿った質問を行うことが成功させるコツなのです。
御礼メールは迅速且つ丁寧に
リクルーター面談に臨むにあたり、時間厳守や言葉遣いに注意を払うことは当然です。面接同様、細心の注意を払わなければなりません。しかしリクルーター面談ではそれらに加え、もう一つ忘れてはならない事項があります。それは面談後の御礼メールです。
リクルーター面談では必ず名刺を頂くので、必ず面談後その日のうちにメールで御礼をする必要があります。この御礼メール、社会人として当たり前のことなのです。特にそのリクルーターが営業担当者であった場合、日々当たり前に顧客に対して御礼メールを行っているため、時間や内容に関してはかなり厳しい目で見ていると思います。
御礼メールの有無で不合格になる可能性は大変低いですが、折角面談がうまくいってもその行為一つで印象がマイナスになってしまうため、必ず迅速且つ丁寧な対応をすべきなのです。
まとめ
このようにリクルーター面談において注意すべき3つのポイントとは、“面談同様の心構え”“質問事項の準備”“迅速な御礼メールの発信”なのです。決して合否判定とは無関係ではなく、就活生にとって、より現場目線・実戦レベルでのチェックを受ける場なのです。
しかし採用プロセスが増えたと不安になる必要はありません。これら3つにさえ注意すれば、よりコアな情報を入手でき、また自己PRの場が増えるため、リクルーター面談を有益な場にできるからです。注意点を守りさえすれば、リクルーター面談は決して恐れる場ではなく、自分にとってプラスの場とさせることができるでしょう。