企業面接や求人サイトでのWEB応募の際、必ず職務経歴書の提出が求められます。
既卒(フリーターアルバイト・ニート・職歴なし)の方は、「職歴なんて無い!」「何を書けばいいの?」『アルバイトも職歴になるの?』と困惑する方が多いのではないでしょうか?
フリーターアルバイト、ニート、無職など職歴なしにも職務経歴書は必要?
面接確約時点で、職務経歴書を持参するよう企業から連絡を受けると思いますが、職歴がない場合は書くことが無いので「正社員職歴はありません」と口頭で言えば問題ありません。
ただし、これでは面接官にあなたの熱意は伝わりません。
面接官はなにも職務経歴書を読んで、あなたがどんな人生を歩んできたかを知りたい訳ではないのです。
あなたが自社に必要な人物であるか、あなたがどんなパフォーマンスをしてくれるのかに興味があるのです。
ですから職歴がなくとも、あなたがどんな働きができるかに重点を置きアピールするのは重要です。
職務経歴書=企業へのアピール書類と考えて下さい。
職務経歴書にアルバイト経験を記載してもよい?
職務経歴書=アピール書類をチャンスに繋げる
アルバイト経験は社会との繋がりを表すものであり、あなたの財産です。その財産を利用しない手はありません。
職務経歴書にはまずアルバイト経歴を記しましょう。
ただしここで1つ注意点があります。
職務経歴書に書く内容は、応募する企業によって臨機応変に変えること。これは履歴書も同様です。
たとえば外食産業の面接に行くのに、WEB関係のアルバイト経験を強くアピールしても意味はありません。アパレルでの販売業務成績をアピールしても「それうちで何の役にたつの?」と思われますよね?
なにもないよりはマシですが、基本は応募企業に関係のある業務を書いてください。
「応募先業務と関係のあるアルバイト経験なんて無い」と思われるかもしれませんが、ここは腕の見せ所。少しでも関連性のある業務であればアピール出来るのです。
前述したように、あなたにアパレル販売のアルバイト経験があったとしましょう。
例の外食産業の場合、厨房での調理面はあなたは未経験かもしれません。ただホールやレジなど接客面では、適した人材とアピールできます。アパレルも飲食店も接客業に違いはありません。
これを突き詰めていくと、WEBのアルバイト経験しかなくても、ホームページを作ったりネットを使って新たな集客が得意というアピールをすれば、あなたは適した人材と判断される可能性があるのです。
ここまでいくと繋がりは薄いですし、あくまで可能性の話ですが、今まであなたが経験したアルバイト・派遣等と、応募する企業を出来るだけ濃い共通点で結びつけて書く事が大切なのです。
注意ポイント
アルバイトと分かるように書く
共通点を見つけたら、勤めた期間と業務内容を職務経歴書に書きます。
ひとつ注意として、「アルバイト」「派遣」とはっきり分かるように書いてください。
WEB応募や書類郵送の場合、しっかり分かるように書いておかないと、正社員として働いていたと勘違いされて面接に呼ばれるケースがあります。
これでは呼び損呼ばれ損になってしまいます。しっかり書いているのに勘違いされる事もあるので、はっきり伝えることが大切です。
アルバイトに共通点がない、又はアルバイト経験がない場合
バイト期間が短すぎると、「すぐに辞めるかもしれない」とマイナス評価に繋がる可能性もありますが、それなりに長い期間働いていれば働く意思を評価します。
これは人事によって評価ポイントが異なるので絶対ではありません。
ただ、安心する人事が大半だと思います。
というのも求職者に少し興味があっても、一切働いたことがない人を正規雇用するのは企業にとってリスクであり、怖いです。
でも働くこと自体は問題ないと分かれば、そのリスクを心配しなくていいので安心するのです。
以下で説明していきます。
職務経歴書と自己PRと空白期間の説明
この項目で他の職歴なしの方との違いをアピールしていきます。
一般的に職務経歴書とは、職務を記し行ってきた業務を書くもの。
職歴なしはキャリア面に関しては絶対不利で、今さらどうすることもできません。
けれども熱意や情熱はあなたの今の気持ち次第であり、キャリアが豊富な方をも上回ることが出来るのです。
業務に関係した趣味や特技があればそれを書くのも良いでしょう。大学のゼミやサークル活動。高校のクラブ活動。ボランティア経験。どんなことでも構いません。
職務経歴書は枠にはまった形式はないのです。
求人の募集要項や企業のHPを見れば、会社理念や求める人材など書いています。
それらをよく読みこみ、どういった人材を求めているのか、どのようなスキルを欲しがっているのか判断してアピールを書きましょう。企業の業務と少しでも関連性を絡めて書いていくことで好印象に繋げます。
空白期間の説明・言い訳は必要なし
職務経歴書で先に書いておいた方がいいのでしょうか?
書くなら正社員を「していなかった」言い訳ではなく、何を「していたか」の説明にしましょう。
空白期間は面接時に必ず聞かれる内容です。
どのような理由で今まで職についていなかったのかを書面で前もって説明できれば企業も安心します。
その際「私は働いていませんでした。〇〇の理由があったからです」と直接的に説明しては反省文のようになってしまうので、「私は大学卒業後、親の介護を〇年間していました」と、あくまで何をしていたかに着目し、結果的に仕事をしていなかったと伝える方が良いでしょう。
短期の職歴、伝えたくない経歴も書く必要はある?
短期職歴や伝えたくない経歴は相手にマイナスの印象を与えるので、書くのを嫌がる方が多いです。
前会社で保険加入などしていなければ基本的にバレませんが、転職コンサルタントや職業安定所などでは書くことを勧める方が多いです。しかし一般的には書かない方も多く、なんの問題もなかったケースもあります。状況を見極めて判断しましょう。
勿論嘘を書くことは絶対に駄目です。
職務経歴書の書き方 文章構成とサンプル
職務経歴書は以下のような構成で記入します。
成果や実績がなければ、アルバイト先で学んだことや、評価されたことなどを記入しましょう。
また履歴書に自己PRや志望動機を書いていない方は、以下のような文章構成で職務経歴書の中に自己PRを盛り込みましょう。
職務経歴書の書き方
1、経歴要約
2、職務経歴
・平成24年4月~26年3月
スーパー〇〇(アルバイト)
(職務内容)
品だし。接客。発注
・平成26年4月~30年7月
アパレルショップ〇〇(アルバイト)
(職務内容)
販売。買いつけ。WEBサイト管理
3、志望動機
4、自己PR
既卒・フリーター向け転職エージェント
ここまでの内容を元に書いていけば、少なくとも職務経歴書の書き方が原因で不採用になることはないでしょう。
履歴書や職務経歴書が足を引っ張り、見送りになっている方はとても多いです。
職歴なしの方やフリーターの方が書類選考が通らないのは、誤字脱字、文章構成のミス、間違ったアピールなど基本的な書き方が出来ていないことが大半です。
採用担当者は1字の誤字も引っかかりますし、無理矢理作ったような志望動機や言い訳にも違和感を覚えるものなのです。
上記を参考にしプラスに変えるよう思索されて下さい。
もし自分一人では考えることができないという方は転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントなら書類の書き方、面接のアドバイス、そして企業への推薦・交渉を全て無料で行ってくれます。なかなか書類選考が通らない方は一度活用して下さい。
以下は職歴なしを対象とした転職エージェントです。
就職Shopは株式会社リクルート(リクナビ・リクルートエージェントなど運営)が始めた、既卒/フリーター向け転職エージェント。
①就職相談
②仕事紹介
③面接対策
④企業との交渉
これらを担当者とマンツーマンで行うのは、他の転職エージェントと変わりません。
ただ就職shopの特筆すべき点は、希望した企業は書類選考なしで面接が受けられる点です。
これは経歴だけで判断するのではなく、人柄や熱意を重視したい企業が多く集まっているからです。
さらに登録者の80%は社会人未経験。提携企業も8500社以上あるので、職歴なしが不利になりません。
また他の転職媒体だと、未経験は営業職や飲食関係に絞られてしまいますが、就職SHOPなら「事務/企画/技術系/販売/クリエイティブ」など、幅広い職種に応募できます。
営業担当者が実際に訪問した企業しか紹介していないのでブラック企業や悪質な企業を避けたい方にもおすすめです。
ただしデメリットは、店舗が関東圏・関西圏に集中しているため他府県の方は利用しにくいこと、また30代以上には紹介案件がないことです。
現在18歳〜30歳までの、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫の店舗に行ける方が利用可能。
(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全ての面談を電話に変更中です。)
JAIC
(最短で就職したい方におすすめ)
ジェイックは、厚生労働省が職業紹介優良事業として認定している就職支援サービス。
他の既卒系転職エージェントの対象地域にはない、東北や中国地方の方も利用可能(39歳まで)です。
JAICが他の会社と違う点は、最初に説明会に参加すること。そこで既卒が就活に成功する為の秘訣や就活の流れなどを聞きます。
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この研修では、社会人としてのスキルやマナーを5日間かけて教わっていきます。
研修を終えれば、書類選考免除で約20社との企業面接会が受けられるようになります。
研修の講師は厳しい方もいるので、今までアルバイトもしたことがない人にとっては少ししんどい時間かもしれませんが、それだけ親身で丁寧なサポートが受けられるので、JAICに参加した大半の方が、研修を含め約2週間で内定を決めているのが特徴です。
研修があるので他エージェントに比べると参加のハードルは少し高いものの、利用者後の満足度は一番高い転職エージェントで、求職者と会社のマッチングを重視しているため、入社後の定着率も94%となっています。
説明会は途中退室も可能であり、まだ職種も決まっていない既卒の方も多く参加されているので、これから就活を始める方や就活に悩んでいる方は利用するとよいでしょう。
(コロナ収束までは、オンラインで説明と就職相談、オンライン就職講座、オンライン集団面接会を予定)
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