私の元に「女だったらフリーターでも大丈夫でしょうか?」と訪ねてこられる方が多くおられます。
その中には、資格取得や夢実現のために敢えてフリーターを選んでいる方もいますが、ほとんどは就職が決まらない方、もしくはバイトの方が楽だからと消極的な理由でフリーターになっている方です。
そこで今回は、「女性がフリーターを続けるリスクについて」、また「フリーターから正社員就職する方法」と「女性向けの就職サイト」について解説させていただきます。
女はフリーターでも大丈夫か 将来性と結婚後のリスク
始めに「女性が正社員就職を一度もしない」リスクについてお話させていただきます。
「女だったらフリーターでも大丈夫でしょうか?」という質問には様々な意味が含まれており、「今後、正社員として働くことができるでしょうか?」という意味の方もいれば、「正社員にならなくても結婚できるでしょうか?」という意味の方もおられます。
結論から述べると、正社員就職は可能です。
たとえ今まで一切職歴がなくても、30代までならすぐに就職することはできるでしょう。
ただ、「正社員にならなくても結婚できるか」は、パートナーとの関係や家庭事情により大きく異なる為、「ケースバイケースです」としか答えられません。
「フリーター女」は相手の親に印象が悪いとか、男性から引かれるという意見の方もいますが、必ずしもそうとは限りません。理解をしてくれるパートナーを見つければフリーターでも結婚できます。
ですからそのような方はフリーターでも大丈夫と言えるでしょう。
女性が初就職するなら何歳まで?
ただしここで問題となるのが一度も職歴がないとなると、35歳を越えた時なにもスキルやキャリアがないことです。
初就職の限界年齢 既卒は就職できないの嘘でも触れていますが、一般的に職歴なしの状態で就職可能な年齢は、第一段階が29歳〜30歳。第二段階が35歳と言われています。
しかもこれは仕事を選ばなかったり臨機応変に働けることが前提ですので、30代に入ると選択できる職種も限られてきます。
仮に離婚して自分一人の力で生きていかなければならない時、また子供を養っていかなければならない時、正社員職に就けず苦労する可能性もあるのです。
ですから家庭に入る予定だとしても、即戦力となるスキルは持っておいた方が無難ですし、近々結婚して養ってもらう予定がないのなら、アルバイトよりも正社員就職しておいた方がリスクは少ないのです。
フリーター女性が最短で正社員就職する方法
では正社員職を目指しているのになかなか就職が決まらないという方は、以下のポイントを抑えるようにして下さい。
“情報は自分で掴む”ことを意識する
大卒フリーターから抜け出せない女性の多くが、就活を受け身の状態で進めています。
私の元に訪ねてこられる方を例に挙げると、彼女はハローワークに登録し、担当者から貰う情報だけを頼りに就活を進めていました。
はっきり言ってハローワークから貰える情報だけでは情報量は不十分ですし、求人情報や紹介が貰えるまで待つという方法は非常にナンセンスです。
ハローワークからの情報はあくまで必要最低限の事項のみで、企業の詳細情報は全く読み取れず、企業の将来性を判断するには不十分です。
またハローワークの紹介だからといって全てが安全かと言えばそうでもありません。メディアでも取り上げられているように、就職後にトラブルが起こるケースも多々です。
したがい“ハローワークからの紹介であれば安心”という考えはもう捨てましょう。
決してそれだけに頼るのではなく、他の就活支援サイトを並行利用したり、気になる企業があれば自ら足を運んだりするなど積極的に調査すべきなのです。
“情報は自分で掴む”という意識を持たなければ、誤った判断をしかねず、フリーター期間が更に長くなるでしょう。
女性は女性向けの転職サイトを利用しましょう
ではここからはフリーターが利用できる転職サイトと転職エージェントをご紹介させていただきます。
従来の登録制の転職サイトから、最近ではFacebookを利用した転職サイトやSNS式転職サイトなど、様々な種類がありますが、女性は総合的な転職サイトに加えて、女性向けの転職サイトと人材紹介サービスを利用するのが最も良いでしょう。
フリーター女性向けの転職サイト・転職エージェント
リクナビネクスト(総合転職サイト)
リクナビNEXTはリクルートが運営する求人情報サイト最大手の一つ。
求人数・利用者数ともに圧倒的数字を誇り、優良企業や大企業案件が多数あります。求人の85%はリクナビにしか載ってない案件なので、就職活動をするならまず始めに利用しましょう。
サービスは全て無料、年齢問わず利用可能です。
メールアドレスを入力し、プロフィールを登録しておくことで優良企業からのオファーが届く可能性も高まるので、希望職種や条件などはしっかり記入しておいて下さい。
また登録後に利用出来る「グッドポイント診断」も良質なサービスの一つです。面接や履歴書で必要となる「貴方の強みは何か」を客観的に教えてくれるので、書類選考でいつも落ちてしまう方は是非利用しましょう。
WEB上で出来るのでおすすめです。
リクナビネクストのメインターゲットは転職者ですが、「未経験者歓迎」や「フリーターから正社員を目指す」に絞って検索すれば、既卒でも良質な求人を見つけることができます。
私の場合は転職エージェントで面接作法を学び、最終的にリクナビネクストの求人で就活を終えることができました。
零細・中小企業は狙い目なので、登録したら良い求人を見逃さない為にも毎週チェックしておくとよいでしょう。
女の転職@type(女性向け転職サイト)
女性の転職サイトで有名なのがキャリアデザインセンターが運営する『女の転職@type』。
転職サイト@typeは求人誌で94年から就職支援に関わっている信頼性がとても高いサイトであり、 大手から零細企業までたくさんの求人を扱っています。
「女性が働きやすい」「女性の出世を応援する」など女性の採用に力を入れている企業の求人が多く、 女性ならではの転職ノウハウやレポートも充実しているので、そちらも合わせて利用しましょう。 25歳~35歳の方が登録可です
女子カレッジ 【JAIC】(女性向け転職エージェント)
女子カレッジは20代のフリーターや既卒など職歴がない方や、第二新卒の方をターゲットにしています。
また、とにかく入社させればよいとは一切考えておらず、優良企業に入社してもらうこと、もしくは入社後に定着してもらうことに強く拘っているので、内定後の評判がとても高いのも特徴です。
既卒やフリーターの場合、社会人経験がない為、入社後に困ったり能力不足になることは多いですが、女子カレッジの6日間研修を受けることで組織の中でのスキルを身につけることも出来ます。
求人探しから入社後に必要なスキルまで全てをサポートしてくれる女子カレッジ【JAIC】は最もおすすめです。
女性はライフスタイルに応じて臨機応変な働き方が求められる
女性の転機の1つが結婚です。そしてその後には出産も訪れる為、必ず長期休暇をとる必要がでてきます。
後には育児も待っていますし、幼稚園や保育園の送り迎えなど、子育てママとしての生活も必要になってくるでしょう。
しかし一般的な転職サイトやハローワークで募集している企業は、そんな女性の悩みに必ずしも応じてくれるとは限りません。
面接で結婚の予定を告げたり、育児のために夕方には退社したいと告げようものなら、露骨に嫌な顔をされることもあります。
「結婚」や「育児」が原因で面接で不採用になってしまうケースもありますし、「面接では結婚予定について触れない方がいいですよ」と教える所さえあるのです。
当然の権利を主張しているだけなのに、残念ながら採用に不利に動くことさえあるのです。
ですが女性向け転職サイトや女性向けの人材紹介会社なら違います。
結婚や育児、家庭と仕事の両立を意識した就職支援会社であり、求人を出している企業もそれを前提に募集しています。
女性向けの人材紹介会社では、同じ悩みを経験した女性コンサルタントが担当することも多く、親身になって相談に乗ってくれるので親近感がわきやすいのももメリットの1つです。