質問
23歳女です。自分で言うのもなんですが、私は社交的で明るく、人前でしゃべることや会議を行うことは全く苦ではありませんでした。
面接でのグループワークや、ディスカッションも上手く、面接も上手にこなせていたほうだと思います。
その結果として、必ず選考には進めていましたし会社の方々にも印象深く覚えていただくことばかりでした。
しかし、内定はいつも取ることが出来ませんでした。原因は「適性検査」です。
私はマニュアル本の存在も知ってはいましたが「自分自身にうそをつくような後ろめたさ」を感じ、読んではみましたが実践はしませんでした。
結局はありのままの自分でいなければ働いていても苦しくなってしまう、そう思いいつも素直に回答していました。
結果はいつも×。途中まで上手くいったのに、結果はいつも落選。
原因は他にもあるかもしれませんが、きっと適正診断が大きかったと思っています。友人には「マニュアルどおりにしなくちゃだめ」「一生受からないよ」と言われます。
でも、マークテストでいったい私の何を判断してもらえるのでしょう、おかしい!
そんな気持ちがぬぐえないまま、もう100社ほど落ちています。私はどうすればいいのでしょうか?
転職コンサルタント・人事・職業訓練講師の回答
だいたいの会社は人物重視です
コンサルタント
質問者さんの予想通り100社すべて、適性検査で落ちているとはちょっと考えにくいですね。それと、適性検査で“自分自身にうそをつくような後ろめたさを感じ・・・”というのはどうなんでしょう?
適性検査の性格部分は、多少なりとも志望する職種と関連付けて参考評価しますが、たとえば「人と話をするのが好きですか?」という問いに、正直に「あまり好きでない。」とか「人付き合いは苦手である。」という答えにマークしていたら、営業職には全く向いていないと判断されるのは誰でも予想できますよ。
また、ご自身で“社交的で明るく人前でしゃべる”とか“面接でのグループワークや、ディスカッションも上手く面接も上手くこなせていたほうだ”と言われていますが、それが事実として、一方の適性検査では、「私って、本当は暗くて人付き合いの嫌いな性格なんだけどな~」と思いながらマークシートを“正直に”書いていたら、総合評価でちぐはぐな人物像が出来上がってしまい、結果的に不採用になっている可能性があります。
そもそも適性検査は人間の本質までわかるものでもなく、それに勝負を挑んでもなんのメリットもありません。だいたいの会社は、人物重視ですよ。
自己分析をもう一度してみましょう
人事
厳しい言い方かもしれませんが、本当に採用したいと思う人材を適性検査で不採用にすることは考えにくいです。
私自身が人事の採用担当をしていますが、一番大切にしているのは面接において応募者の人柄を見ることです。新卒や第二新卒ぐらいの年齢の応募者であれば、なおさら人柄を重視します。
うまく話しができているか、そつなくこなせているかということではなく、一緒に働きたい、育成したい、成長しそうという好感を持てるかどうかということを重視します。
面接でうまく話せたからといって、必ずしも内定になるとは限らないのは面接官はその人のことをしっかり見て判断しているからです。
適性検査だけでなく、面接において自分が気付いていない何か良くない点がないかということをもう一度見つめなおしてみましょう。改めて、身近な人に面接練習として話し方や内容について意見をもらうというのも大切だと思います。
そして、自己分析をもう一度やり直してみてください。
内定がなかなか得られない場合によく見受けられるのが、自己分析がよくできていなくて自分ではうまくこなせているつもりでも、最後のところで相手に自分を伝えきれていないということがあります。
決して悲観的にならないで前向きに取り組んでいってください
評価する側の視点から自分を見つめてみましょう
職業訓練講師、若年者就職指導
おっしゃるととおり筆記試験や適性検査、さらに面接においても、たった一度の機会であなたのすべてを評価することは不可能です。そして、御質問のようにマニュアルどおりに適性検査を受ける苦痛も理解できます。
しかし、企業はこのような限られた機会で、応募者の仕事に対する適性と能力、将来性を判断し、採用者を決定しなくてはなくてはならないのです。
その際、面接での印象も大切ですが、やはり合否の判定材料には、一定の指標による裏付けが必要です。そのために適性検査が行われているのです。
例えば、適性検査として多くの企業が採用しているSPI3では、能力評価として職務や組織への適応のしやすさをスコア化しています。また、面接で確認すべき質問例なども企業に提供されています。
就職活動において、自分自身の適性を知ることは大切です。
しかし、自分が思っている性格や適性が、適性検査の評価と違うこともあります。例えば、「話すのが好き」でコミュニケーション能力に自信があると思っても、相手が言うことを理解する力や推察する力も同時に備わっているとは限りません。
戸惑いや焦りがあるかも知れませんが、一度自分の気持ちをニュートラルにして、適性検査の結果を分析し、評価する側の視点から自分を見つめてみることも必要だと思います
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自分自身に嘘をつくことができません
J・A 23女性