“取引先になめられる!”そんなことで悩んでいる人は実に多いのでは?
事実、私自身も元商社営業マン時代、お恥ずかしいながら取引先になめられ悔しい思いをしたことがありました。しかしずっとなめられ続けていたわけではありません。その後、きちんと対策を取ったことで、そのような事態からは脱却することができました。
取引先になめられる要因は自分にあり
そうです、取引先になめられる要因というのは、自分にあるのです。そしてその要因をきちんと潰していくことで、取引先と対等、もしくは信頼される形で付き合っていくことが可能なのです。
親会社、子会社等の力関係は関係ない
取引先になめられるという要因として、親会社と子会社等の力関係を挙げる人がいるかもしれませんね。確かに、親会社と子会社、大企業と中小企業との間には少なからず力関係が存在します。資金力や決定権、ノウハウ、技術力といった部分でどうしても差が出てきてしまうのは事実です。
しかしながら、子会社や中小企業の人であってもなめられない人はなめられません。これは私の経験上からも、強く言えます。
実際、私の元上司は親会社の人からもかなり信頼されていましたし、彼の知識や能力に関しては尊敬ともいえるような部分がありました。決してなめられていた、あごで使われていたなんていうことはなかったのです。
先ほども申し上げたとおり、それなりの力関係が互いに存在していたとしても、最終的な要因は自分自身。決して力関係という一言で片付けてはいけないのです。
若手、ベテランは関係ない
同じく、若手、ベテランという部分にも取引先になめられる要因はあるのではと多くの人が考えています。確かに若手社員というのは、経験、知識どちらを挙げても、ベテラン社員に比べれば乏しい部分はあります。
しかしそんなことは周知の事実。誰だってわかっています。ゆえに、それだけを要因に取引先になめられるということはないとお考えください。
若手であっても、若手なりに頑張っている社員は取引先に気に入られ、信頼を置いて貰えますし、ベテランであってもその年相応のパフォーマンスができない人は徹底的になめられます。
実際、私のある元上司は、課長職であるにもかかわらず取引先になめられ、その課長とは仕事がしたくないので若手であった私に担当を替えて欲しいなんてクレームを取引先より受けていました。若手、ベテランは関係ないのです。
では取引先になめられないようにするためには?
ここからは実践編。取引先になめられないようにするための対応策についてお話ししていきます。
クイックレスポンスをする
最も簡単な対応策。それはクイックレスポンスをするということです。取引先からの問い合わせにはすぐに返答する。それをするだけで全然違います。
仮に、取引先からの問い合わせに即答できなかったとしましょう。答えがでるまで取引先への回答は保留しておくことが正解でしょうか?いいえ、それでは取引先になめられます。
もし問い合わせに即答ができない場合でも、なぜ即答できないのか理由を明確に示した上で“○○までに回答します”と期限を設けたうえで必ず即答すべきなのです。
相手の立場に立ってみましょう。折角問い合わせをしたのに、うんともすんとも言ってくれなければ困ってしまいますよね?緊急案件であれば尚更。対応の可否に関して、答えがネガティブなことであっても即答してあげることが相手思いな回答になります。
取引先になめられるのは、結局のところ、“この人は信用ならない”、“この人は使えない”という印象を抱かれてしまっているから。取引先の信頼を得ることが何よりもの近道なのです。
取引先に有益な情報を送り続ける
先ほども挙げたように、取引先になめられるのには、相手からの不信感の部分が大きいです。“この人を頼ったところでこちらには何の得もない。”そんなところが根っこにはあるのです。
したがい、それを払拭するためには、“この人を頼るととても助かる”というような印象を与えることが大切なのです。その具体的なアクションというのが、“取引先に有益な情報を送り続ける”というものです。これ、クイックアクション同様、非常に効果的です。
ビジネスの成功には情報が不可欠。情報収集が遅れてしまうと、ビジネスも行き詰ります。ゆえに、いかなる企業も常に有益な情報を必要としているのです。
したがい、取引先に有益な情報を送ることは非常に効果的なアクションなのです。取引先に頼られる存在、意見を求められる存在になることで、関係は良好となりますし、またそれが結果としてビジネスの成功にもつながるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?取引先になめられる要因というのは、決して力関係や年齢が主要因ではありません。原因は先ずは自分にあるのです。今回挙げた対応策は今すぐにも実践できるもの。是非実践してみてくださいね。