「今よりも働きやすくて、待遇のいい仕事に転職したい」
「でも、ひとつも資格がないけど転職できるのかな?」
結論
はじめに結論です。
企業は即戦力を重視するので、資格保有で仕事ができる証明になれば就活に有利になります。やりたい仕事が決まっているなら、業界の資格をとっておくのも良いでしょう。
ただやりたい職種も決めてない内から、「資格取得して転職を有利にしよう!」と考えるのは本末転倒です。
資格がなくても転職はできます。
まずは求人サイトで仕事を探してみましょう。たくさんの転職サイトがあるので登録に迷いますが、始めは リクナビネクスト 1社で十分です。
プロフィールや希望職種を登録しておけば、気になる求人が掲載された時だけメールで知らせてくれますし、職務経歴書を登録しておけば企業からのスカウトメールも届くようになります。
「資格取得して転職」と考えるより、まずは生の求人に触れることから始めましょう。
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20代30代の転職で資格なし 採用担当者は気にしないのが本音
まずこのように捉えてください。
人材コンサルタントとして日々転職を考えている方にお会いしますが、求職者の方によく聞かれるのが「資格がないのですが、転職できますか?」という質問です。
先日も私の元へ20代半ばの方が、「アピールできる資格がないので、2年かけて色んな資格を取得し転職活動に備えたい」との事でした。
果たして本当に「資格」は必要なのでしょうか?
必須項目以外は資格の重要度は低い
求人票に「TOEIC900点以上」や「公認会計士」「運転免許書」など書かれていたら、これらの資格や免許は必須項目と考えてください。
これは業務独占資格(「○○の業務を行うには、○○の資格を有してなければいけない」と定められている。それら専門的資格のこと)が必要な仕事や、その業務を行うのにスキルの証明が必要な仕事だからです。
ただ、必須項目がないなら資格はいらないケースも多いです。
むしろ資格をあれこれ書いてしまっては、ただの資格ゲッター。頭でっかちに思ってしまうのが採用担当側の本音。
したがって、あなたが今なんの資格も持っていなくても心配ありません。男性女性、高卒大卒関わらずです。
転職では資格がなくともアピールする方法はあるのです。
「どう使えばいいの?」無駄になった資格取得の体験談
業務でも一切使ってなくて、「意味が無かった」と話す先輩達もたくさんいます。
41才女性
医療事務の仕事をするために、「メディカルクラーク」の資格を取得しました。
就職に有利になると聞いていたのですが、資格取得後、就職活動を始めると実際に求められているのは「実務経験者」であって、資格があっても未経験では全く相手にされませんでした。
正社員での就職を希望していましたが、結局は未経験者可の派遣での医療事務からはじめ、1年の実務経験を積んだ後、正社員で今度は「経験者」として採用していただけました。
その経緯から、資格よりも求められるのは経験者で、それならば最初に資格をとることを考えずに、まずは派遣やアルバイトで経験を積んだら良かったと思いました。
特に医療事務の資格があるからといって、資格手当などがあるわけでもないので、お金も時間ももったいなかったと思っています。
医療事務を目指す方はまずは小さなクリニックでも良いので実務経験を積むことを重視されることをおすすめしたいです。
33才男性
現在、工事会社で5年ほど働いています。入社前は「第1種電気工事士」の資格が必要と考え、日々必死に勉強し取得しました。
しかし、実際に入社してみると職務は現場の施工管理。第1種電気工事士の資格は実務上必要ありませんでした。
しかもこの資格は5年ごとに更新が必要であり、その都度更新手数料が取られてしまいます。
業務上使いもしない資格に更新料を払うのはバカバカしく感じていますが、更新しないとせっかく取得したのに勿体無いと思ってしまい毎回更新はしています。
業務上実際に必要だった資格は1級電気工事施工管理技士でした。資格を取る際には自分の職務にどれだけ必要であるかをしっかり考えた上で取得する必要があると学びました。
持っているだけのペーパー資格では何の意味もないと個人的には考えます。
30才女性
昨年、公務員から外資系企業に転職しました。転職を考えていた時に、外資系企業だから英語が必須になると考えてTOEICの勉強に励み、940点を取り自信をもって転職活動に挑みました。
しかし実際に転職活動をしてみると、外資系では英語が話せて当たり前という雰囲気があり、英語のほかに第2外国語の資格や語学力を聞かれ、履歴書に書いたTOIECの点数については全く質問されませんでした。
偶然にも大学時代に第2外国語としてドイツ語を選択しておりドイツ語検定2級を取得していたので、なんとかその場を凌いで無事に採用していただくことができましたが、あれほど頑張って勉強していたTOEICが無駄になった時がして空しかったです。
入社した後は営業をしていますが、相手は日本の方ですし、外資系ではあるけど職場は日本にあり従業員も日本人がほとんどなので英語を使う場面は滅多にありません。
外資系だからと言って英語が必ずしも必要ではないと痛感しました。
29才女性
大学卒業後、保険会社に5年ほど勤務。その後、基本情報処理技術試験資格を独学で取得しSEに転職しました。
大学在学中に、資格をいろいろと模索していた時に、汎用性が高そうな「秘書技能検定2級」を取得たのですが、役に立つことはなかったです。
社会に出る前の一般常識を知る上では勉強になりましたが、何社も面接を受けましたが、一度も面接で秘書検定の話題に触れられたことはありません。保険会社の事務、システムエンジニアの仕事でも同様です。
外資系の会社に就職するのであれば、ルールは全く変わると思いますが、秘書という立場上、上司第一主義のようなところがあるので、意見を出すことが必要とされる一般社員の場合は必ずしも当てはまらない気がします。
このように、資格を取得したからといって転職や業務で確実に有利になるということはありませんし、一切資格がなくても転職はできるのです。
無論のこと、無いよりはあった方がいいですが、実務に活かせるかどうかが一番重要です。
「何も資格がない!」資格なしでアピールするための方法
資格なしのアピール方法
- 即戦力をアピール 職務経歴書はわかりやすく詳細に書く
- 20代は無限の可能性をアピール
- 評価されるように履歴書を記入する
1、即戦力をアピール 職務経歴書をわかりやすく詳細に書く
転職の場合、企業採用担当者側は職務経歴書を見ながら、求職者が今回募集している仕事ができるのかどうかを見極めるので、詳細に見やすい職務経歴書を書くことが非常に有利なのです。
できる限り求人票をよく読み込み、どのような経歴や経験が評価されるのかを考え職務経歴書を書いてください。
ポイント
例えば、営業職の求人票で「法人営業経験のある方」「ITリテラシーのある方」「機械系の商材販売経験のある方」などあれば、ご自身の経歴で近い部分や経験している部分を書きアピールしてください。
仮に営業職を経験したことがなくても、今までの経験で何かしら共通する業務はある筈です。
採用担当者は「資格」よりも「スキル・経験値」を求めてるので、職務経歴書をアピールする方が好評価に繋がります。
ただしアピールしすぎて4枚や5枚に渡って書かれる方がいますが、残念ながら長い職務経歴書は好まれません。経験社数が1-2社の場合は1枚に、3-4社の場合は2枚程度に収めてください。
また業務として担当していなかったことを「担当していた」と虚偽の申告をするのも避けてください。無事に面接を切り抜けて、採用に至ったとしても、実際に仕事をする際にご自身が大きな苦労をされます。
2、20代は可能性を最大限にアピール
いかに自分が優秀か、どれだけの仕事をこなしてきたか、また営業実績などを声高々に誇張したとしても、採用側は求職者よりも年齢の高い人生の先輩ばかりです。
嘘はすぐに見破られてしまいます。
ですから、若いからこその「可能性」「どのような環境にも容易に溶け込める柔軟性」「チャレンジ精神」を最大限にアピールしてください。
20代と30代の転職活動の大きな違いは、「やる気」が合否を大きく左右するという点。前向きな姿勢、元気さなどをアピールすることで、採用に至るケースも多いです。
ちょっとオーバーくらいの元気で、やる気にあふれた姿勢を是非アピールされてください。
3、履歴書は読み手の立場に立ち、評価されることを書く
よくありがちなのが履歴書がSNSのプロフィールのようになってしまう方。
先日私の元にいらっしゃった第二新卒の方は、「趣味欄」の部分に「好きな漫画、好きな歌手、好きな場所」など15行に渡って書いていました。
これらを記入した理由を伺うと「包み隠さず、ありのままの自分を受け入れてほしいから」との事でした。
ありのままのご自身をアピールして採用してもらえたらいいのですが、残念ながら転職活動はそんなに簡単ではありません。
それら嗜好性を求める企業の場合は、是非書かれた方が良いと考えますが、大体の一般企業はさほど評価はしませんし、読んでもらえない事も多いので気を付けてください。
履歴書も職務経歴書も企業に対するラブレターのようなものですので、自分と付き合うことが相手にとっていかに良いか、そしていかに好意を持っているかを説明できるものでなければなりません。
ありのままの自分を知ってもらうのは付き合いが始まってからでもいいのです。
また大学卒業後1-2年の方がよく書いているのが卒論のテーマ。しかし希望職種に関連性のあるもの以外は、全くアピールになりません。
ちなみに資格欄に関しては、空欄にするのではなく「特になし」と書いておきましょう。
もし資格取得の予定があれば、「資格名 勉強中」と履歴書に書いておけば、向上心を評価される可能性もあります。
評価されることを書くのがポイントです。
ポイント
履歴書や職務経歴書が上手に書けない方や、アピールする方法が分からない方は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。
最大限にアピールする方法を熟知しているプロに書類を書いてもらうことで、資格よりも効果のある能力・やる気を企業に伝えることができます。
特に30代の方は、ポテンシャルで合否を左右されることがほとんど無いので、アピール力は必須となります。
転職エージェントは非公開の求人も多くあり、今より待遇の良い仕事を探す媒体としても有効活用できます。無料なので、転職活動の決心がついたら利用しましょう。
資格なしで出来る仕事
具体例を挙げると、介護・医療事務・プログラマーやイラストレーターなどWEB・IT関係。事務・営業・販売・飲食・製造・配送・・・などなど、挙げるとキリがありません。
入社してから取得必須となる仕事もありますが、大抵は未経験からでも可能なので是非挑戦されてください。
資格を重視しない企業の探し方
資格がいらない仕事を探す時は、転職サイトの求人検索欄で「未経験歓迎」と絞り込んで検索しましょう。
「資格取得支援手当てあり」の絞り込み項目を用意している転職サイトもあります。これに該当する求人なら、働いてから資格取得を目指せばいいので、入社時は必須ではありません。
またリクナビネクストのような転職サイトでプロフィールを登録しておけば、資格が必要ない企業からスカウトが届くことも多いです。お宝求人も多いので積極的に利用するとよいでしょう。
あるいは転職エージェントに「資格がない」と相談するのもお勧めです。資格に左右されない求人を用意してくれます。
資格があった方が少しは有利ですが、資格なしを過度に気にする必要はありません。
資格なしが利用してる求人サイト
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