質問
38歳女性です。地元の市役所で、嘱託職員をしています。しかしこの仕事は1年更新で、5年ごとに試験があり、雇用の継続が保証されていません。
また2020年には法律が変わるので、この5年に一度の試験の制度もなくなるかも知れず、1年ごとに違う部署へ行ったり、契約を打ち切られたりする可能性が出て来ました。
私は今5年目で、今年更新試験です。今回の試験が無事通過できても再来年には最悪の場合また転職をしなければならなくなります。
その時私は41歳…特に資格やキャリアがあるわけではなく、独身なので頼れる配偶者もいません。
前の仕事でリストラにあったとき、就職活動でほとほと疲れてしまい、もうしたくはないのですが、このままいくとせざるを得ない状況になりそうです。
なので、何か40代で独身でも使える資格などがあれば今から知っておき、その時に備えたいです。
今の仕事が嫌いなわけではないのですが、ずっとやれる仕事ではないので、一生懸命やってはいますが少しモチベーションも下がってしまってます。
本当は私のような非正規雇用の人間も安心して働ける環境が整うことが望ましいのですが…。よろしくお願いします
転職コンサルタント・職業訓練講師の回答
現在の仕事で経験を積む
コンサルタント
一般的に転職活動において有利に働く資格というのは、相当に難易度が高いものでなければあまりあるとは言えず、質問者様のこれまでの経歴から考えてみてもこれから取得に向けて労力をさくことはあまり現実的ではないと思います。
例えば簿記検定や宅建など、取得難易度に比べて評価を得やすいと言われているコストパフォーマンスがよい資格はありますが、それらは資格取得で得られた専門知識を評価されてというよりは、その領域に対する興味関心があることや、労働意欲をはかるという意味合いでの評価の側面が強いと私は捉えています。
資格だけで高い評価を得るのであれば、弁護士、公認会計士、弁理士、不動産鑑定士などいわゆる士業系の難関資格がありますが、先述の通り40代から目指すのは現実的ではない上に、近年では国の方針による合格者増に伴う就職難や、AIに取って代わられる不安など、多数の外的要因も考慮しなければなりません。
非正規雇用の仕事の不安定さはお察ししますが、40代からは資格取得より職務経験が評価されやすくなります。
まずは現在の仕事を続けながら、他の職場に移ってもアピールできそうな経験を積むことを考えてみてはいかがでしょうか。
「今の仕事が嫌いではない」との発言も、もう少し詳しくお聴かせていただきたいポイントです。
その嫌いでいないポイントを整理した上で、新たな可能性を助言できるかもしれません。多方面から助言させていただく意味でもお教えいただけますと幸いです
モチベーション維持することも意識
職業訓練講師、若年者就職指導
2020年4月に地方公務員法などの改正が行われ「会計年度任用職員制度」が始まります。これまでの非常勤や臨時的任用職員のほとんどが任用職員に移行されます。
これにより継続採用された場合の昇給や、期末手当などの支給も可能になりますが、公務員には無期転換ルールは適用されないため、御質問のように雇止めの不安がつきまとうことになります。
転職に備えた資格取得ですが、人材不足が切実な福祉分野では「介護職員初任者研修」や「医療事務」「保育士」などが挙げられますが、いずれも半年から1年程度の学習期間と10万円程の費用が必要になります。また、年齢によるハードルも考えなくてはいけないでしょう。
ところで、地方公務員では3分の1が非正規職員であると言われています。
専門性が求められる仕事もあり、全ての非正規職員が数年で雇止めをされるとは考えにくいと思います。継続して雇用を得るには、職務に対する知識と技能、そして仕事への姿勢が評価されることも条件になると思います。
5年間の仕事の中で、あなたのスキルはどのように向上しているとお考えでしょうか。まずは、担当されている職務についての目標や成果などをアピールできるようにし、モチベーションを維持することも意識して欲しいと思います
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40代でも有利になる資格
K・M 38女性