質問
私は29歳の男性で現在は求職中の者です。今まで公務員試験の勉強を行って来ました、
しかし、中々公務員試験には受からないまま、ここまで来てしまったので、最近就職活動を再開するようにしました。私自身は事務職のお仕事をしたいのですが、事務職は女性ばかり取るので、男性の私は全然履歴書が通りません。
やはり男で事務職を狙うのは難しいのでしょうか?あと年齢もアラサーになので、やっぱり年齢制限に引っかかり応募できない求人もチラホラ増えてきました。
私的には年齢よりも能力で社員を取った方が良いと思うのですが、日本はやけに新卒に甘いので、既卒は肩身の狭い思いをして就職活動を行うしかないです。
日本は既卒援助の政策を今後行う可能性はあるのですか?過去の話をしますと、私は大学4年の時のちょうどリーマンショックのせいで、売り手市場から買い手市場になった時期でした。
1年上の先輩が売り手市場で内定を簡単に取っていたので、就職活動は余裕だと油断してたら、まさかのリーマンショックで就職難の状況で就職活動をする事になってしまいました。
就職活動は、どの時期に高校3年生・大学4年生になるかで簡単に内定が取れるかが決まります。景気によって左右されるのは買い手市場経験者の私からしたら納得いきません。なぜ日本は新卒にこんなに甘くて既卒には厳しいのですか?
転職コンサルタント・人事・職業訓練講師の回答
できる仕事を考えてみて下さい
コンサルタント
まず、前提として、採用するメリットのない方を採用することはどの国を見渡してもありません。同じ年齢ならば経験値の高い人間を採用したい。論理的に考えてみたら当たり前のことです。生産性がはるかに違います。
事務能力、調整能力のない、しかも伸びシロの低い方を企業が採用しますでしょうか。採用しません。もはや変えられないことを嘆いても時間の無駄です。
それより、今できることは「今できる仕事」は何かを考えてください。飲食、介護、そのあたりは人材不足なのでできるでしょう。限られる選択肢から努力してどうなりたいかを目指す。これがあなたに必要なことだと思います。
運のある人間はがんばった人だと誰かが言っていました。仕事は人と人とのやりとりなんで、がんばった人には誰かが手をさし伸ばし、良い運を引き寄せるのです。
それを得るためには汗をかいてください。まずはそこからです
得た知識をどこかで活かせられませんか?
人事
公務員を諦め、現在は一般企業への就職活動中とのことですね。
相談者様は新卒に甘く、既卒に厳しいということに疑問をお持ちのようですが、既卒に厳しいというのは100%そうとも言い切れませんよ?
実際、私の元職場では数年前より既卒、つまり中途採用を積極的に進めてきておりますし、転職サイト等をご覧になっていても分かりますとおり、各社が即戦力として既卒、中途採用を積極的に行っています。なかには新卒採用は行わず、中途採用のみなんて企業もあるほどです。
相談者様が既卒に厳しいと感じられる背景には、言葉厳しいですが、相談者様が“既卒後、就職経験がない”点にあると考えられます。
新卒だって就職経験ゼロではないかと仰りたいかと存じますが、やはり新卒は特別なのです。今まで学生だったわけですので、就職経験ゼロは企業としても当然と考えており、それ以上に新卒の持つフレッシュさや可能性を魅力に感じています。
一方で既卒の場合、就職経験ゼロというのは企業にとってはどうしてもマイナスイメージに映ってしまうのです。卒業後、新卒ですぐに就職するのが大多数という現実がある以上、どうしてもそのイメージが先行するため、既卒の就職経験ゼロはマイナスなのです。この固定観念を変えることは相当難しいです。
では相談者様はどうすべきかですが、この現実を理解したうえで就活を続けていくしかありません。政府が既卒に対しての援助を行うか否かは現時点不明ですし、それに頼るのは辞めた方がいいですよ。
実現しても、運用までに時間を要すでしょうし、相談者様が利用できるかもわかりませんよね?
公務員試験の勉強をされていたとのことですが、そこで得た知識はどこかで活かせられませんか?また学生時代に得た知識、経験、資格等々で就職に結びつくものはありませんか?
就職活動は、企業に自身を売り込み、戦力として認めて貰うことです。したがい、相談者様の経験、知識、スキル等を履歴書や面接で見て、企業が合否を決めます。
職業経験があればその経験を語るのが一番ですが、それがない今、相談者様の武器は現在までに得た経験、知識、スキルになります。
難しい状況ではありますが、時が経てば経つほど、企業側からは“卒業後の空白の期間”をマイナスに捉えられてしまいます。既卒向けの就職サイトやハローワーク等を駆使してプロの意見も参考に頑張ってくださいね。
資格やスキルを持っているなどの「強み」があれば高く評価
職業訓練講師、若年者就職指導
事務職を希望する男性は意外と多いと感じます。しかし、事務職の中途採用において、男性は不利な立場だと思います。多くの会社では事務職は女性が多いこと、そして増員する機会がほとんどないからです。
近年、男女雇用機会均等法など女性の労働環境が改善し、結婚や出産で退職する人は少なくなっています。
もともと勤めていた方が女性であれば、欠員補充の採用も女性を優先するでしょう。
男性を採用する場合はキャリアについての評価も避けられません。
簿記などの資格や、コンピュータやネットワークのスキルを持っているなどの「強み」があれば高く評価されるはずです。
おっしゃるとおり、日本の企業は「新卒」を大切にします。
近年、人手不足に悩む製造業では、その傾向が強まっていると思います。
企業の新卒への思いは、技術の伝承はもちろん、教育によってスキルを身につけさせ、企業の発展につなげたいというものです。
一方、既卒者への就職支援もハローワークや民間の職業紹介会社で既に行われています。既卒に厳しい、という印象をお持ちになるのは、社会経験に相応したスキルが求められているからではないでしょうか。
将来、終身雇用制度も崩れると言われています。働くすべての人がスキルアップを意識し、自分を磨き続けることが求められる時代になるでしょう。
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S・K 29歳男性