本記事は「34歳の夫が転職活動中だが、専門的なスキルや知識に乏しく売り込めるものがない気がする」という妻からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
35歳が好条件で転職市場に乗る最後の年齢だという現実、事務・総務・電気工事の経験を棚卸しすれば売り込める材料は残っていること、妻が代わりに相談しても進まない理由と、本人が動くべき順序を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
ご相談内容:夫の転職への不安について(34歳男性・妻からの相談)
質問
現在34歳の夫の転職についてご相談します。
一昨年に縁故入社した会社をつい先日辞めたばかり、現在転職活動中です。
専門学校を卒業後に通販関係の会社に入社し、事務や総務など様々な部署での業務を経験。6年ほど勤めましたが、ある時上司より全く謂れのない暴力を受け退職しました。
その後地方の実家に戻り自営業の手伝いをしながら過ごす生活が数年あり、上記の縁故入社に至ります。
親戚筋が経営する小規模の電気工事系の会社で事務関係や現場作業に従事していましたが、結局仕事内容が肌に合わず、また休暇も全く自由にならない状況に嫌気がさし、自ら辞めてきました。
前々から辞めたい辞めたいと口にしており、私も彼の心が病んでしまう前に辞めて欲しいと思っていたのは事実で、そう伝えてもいたので驚きはありませんでした。
しかし、いざ転職となるとこれまでの彼の経歴、そして忍耐力に不安を感じ始めています。年齢に比して、「これなら自信がある」と言い切れる専門的知識やスキルに乏しく、転職希望先の企業に売り込めるものがあまりない気がするのです。
しかも直近の職歴が縁故入社というのも、その時点で自らの努力や苦労が見えず気になります。また、この厳しいご時世ではたとえ暴力を受けたとしてもぐっと堪え忍ぶ人もいるでしょうし、まして仕事内容や待遇が意に添わないとしても、家族やお金のためと自分に言い聞かせて頑張っている人が大多数だと思うのです。
夫のメンタルが弱いのは自他共に認めるところで、結局どこにいっても多少なりとも辛いことはあるのだと言い聞かせてはいます。
しかし果たして今後、こうした経歴と年齢を鑑みて夫が希望の転職を果たせる可能性はどのくらいありますでしょうか?
転職アドバイザー・人事の回答

35歳が分かれ目。まず本人が経験の棚卸しをするべき
転職アドバイザー
転職相談はいろいろ受けますが、奥様からご主人の転職相談を受けるのは初めてということを最初に申しておきます。まずは、相談内容についてそのままお返事いたします。
35歳は、比較的好条件で転職市場に乗る、最後の年齢と言えます。おっしゃっているように専門知識やスキルがあればなおいいのですが、あまりないということであれば、苦戦されるかもしれません。
しかし、学校卒業後10数年間何らかの仕事をされてきたわけですから、奥様の言われる「何もない」というのは本当にそうなのでしょうか?よく読めば、通販時代の6年間、事務や総務で様々な業務を経験とあります。
奥様が知らないだけで、具体的なスキルは事務でも総務でも、また通販業務への理解など、実はいろいろあります。また、親戚の会社で電気工事や事務をやっていたという経験も、特に現場の電気工事は知識やスキルがないとできません。
本当に売り込めるものはないのでしょうか?ご主人のメンタル面の弱さを言われますが、それ以前にご主人が自分自身で経験してきたスキルの棚卸をすべきと思います。
奥様の話を聞いているだけでラチがあかないのも事実です。相談されるなら、ご主人自信の意志で、転職での可能性を探されるのが筋道です。まさか、転職の面接に奥様が出られ、ご主人の代弁やフォローをされるわけではないのでしょ?

希望条件を書き出して優先順位をつけることから始める
人事
結論から言いますと、可能性がないと思っているなら極めて難しいでしょうし、可能性はあると思っているなら希望に近い転職を実現できるでしょう。
転職においては、自分という人間をアピールしなければなりません。自分自身が自分に自信がなければ、そもそも転職もうまくいきません。まずは、自分が希望する転職とは何なのかということを整理しましょう。
例えば、給料が高い、休みが多いなどできるだけ具体的にポイントを書き出してみましょう。そして、次にその中から必ず叶えたいポイントに印をつけましょう。すべてが自分の思い通りというわけにはいかないのが現実なので、その優先したいポイントを満たしている求人を探すことから始めましょう。
探し方は、転職サイトやハローワークの求人を中心に自分で実際に求人に目を通すこと、そして、人材紹介会社を利用することの2つが主になります。
特に、自分の希望が明確になったら人材紹介会社を利用して自分の希望と経験から転職を可能性が高い求人を紹介してもらうということをお勧めします。
希望の転職を果たせる可能性は自分自信で高める必要があるということをしっかりと認識して転職活動に取り組めば可能性は十分にあります。
経験の棚卸しや求人の紹介は、転職エージェントに相談できます。転職エージェントは使うべき?もあわせてご覧ください。
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34歳の夫に売り込めるスキルがなく、転職できるか不安です
M・T 女性