本記事は「好きでもない会社に正社員として入る意味がわからない。アルバイトや起業ではダメなのか」という23歳男性(就職活動をせず大学を卒業)からのご相談に、2名の専門家がそれぞれの立場から回答した内容です。
「正社員でなくてもいい」という前提から始まる本音の回答、起業した知人2人の実例と「引き際の覚悟」、バブル期にフリーターを選んだ世代がその後どうなったか、20代でコアスキルを身につけることの意味を、それぞれの立場から具体的に解説します。
他サイトやSNSの寄せ集めではなく、当サイトが独自に募集した相談内容に、現役の専門家が直接回答した一次情報です。
回答者は以下の2名です。
この記事に回答した専門家

三上
大手商社で女性総合職として入社、営業担当。新卒採用にも携わり、学生相談・リクルーター面談・合否判断の経験を持つ。
この記事に回答した専門家

田中
人材紹介会社で現役のキャリアアドバイザーとして勤務、業界経験4年。日々履歴書添削・面接指導を行う。自身も2度の転職経験あり。
ご相談内容:正社員で働く意味について(23歳男性)
質問
23才男です。大学中に一切就職活動をせずに卒業しました。
私は好きでもない会社に正社員として入社する意味がよく分かっていません。
やりたい仕事なら分かるのですが、お金の為だけに人に命令をされて働く事は馬鹿げているとさえ考えています。
何故就職しないと駄目なんでしょうか?アルバイトでは先行きが不安と言われますが、今の時代正社員でも、いつ首が切られるか分からないし、終身雇用は崩壊しているので、アルバイトでも変わらないと思います。
起業という方法もあると思います。
それに正社員だと、ひとつの仕事に固執してしまう為、もしその仕事がなくなってしまったら代替がきかなくなると思います。
アルバイトでたくさんの仕事を転々とし色んな経験をしておけばリスクヘッジにもなると思います。
今はアルバイトで色んな経験を積み、自分で商売を始めようと思っています。
これを友人や家族に言うと社会はそんなに甘くないといつも怒られます。やはりアルバイトや起業ではなく、正社員として働くべきなのでしょうか
人事・転職アドバイザーの回答

正社員でなくてもいい。ただし「引き際の覚悟」を持って挑戦を
人事
結論から言いますと、正社員として働かないといけないわけではありませんし、アルバイトをしながら起業するのも悪くありません。
私の知人にも自分のやりたいことを実現するために、働きながら貯金をして勉強もしてたくさん努力をして起業した人が2人います。
1人は起業から2年後に残念ながら夢破れてしまいました。もう1人は、まだがんばっています。
ただ、自分一人が生活できるぐらいの収入という状況がずっと続いているようです。
家族を養うということは厳しいのが現実のようです。
そして、2人に共通していることは、やりたいことに挑戦したという満足感で後悔はないということです。
2人の言葉で印象に残っている言葉をご紹介します。
それは、「目一杯やってうまくいかない時は潔くあきらめる」ということでした。
思い切って挑戦はするけど、引くべき時には引くという覚悟を持っていたということだと思います。
あなたの友人や家族が言うとおり社会はそんなに甘くないと思います。ただそれは、会社員として正社員で働いたとしても同じことです。
何をやるにしても厳しさがあるということをふまえた上で、挑戦をしてください。
最後に、正社員だとひとつの仕事に固執してしまう為、その仕事がなくなったら代替がきかないと思われているようですが、それは誤解です。
1つの仕事を極めるためには、非常にたくさんの勉強もしますし関連することについてもたくさん調べます。
本当にその仕事に向き合っていればその経験を次に活かすことはできます。
これは、起業についても言えることなので、ぜひ自分の可能性に対して慎重にそして大胆に取り組んでいってください。

20代をコアスキルなしで過ごした人たちの現実を知ってください
転職アドバイザー
正社員かアルバイトか雇用体系について悩んでらっしゃるとの事ですね。
それはご自身が今後どのような人生を歩まれたいのかによるとおもいます。
80年代バブル時代に、今のご自身と同じ考えで就職せず、フリーターになった方がたくさんいたようです。
フリーターのアルバイトの仕事と言えば、いわゆるブルーカラーの仕事、誰でもできる、変わりは誰でもできるような仕事がメインです。
彼らの大半が大切な20代をそのような仕事で時間を消費され、コアスキルを身に着けずに30代を迎えました。
人は年を取るといつまでも現場スタッフとしてブルーカラーの仕事ができるわけではなく、また実際に人を管理する側に立ちたいと思ってもすでに遅く、アルバイトスタッフから離脱する事ができませんでした。
もちろんアルバイトですので大幅な昇給もありませんし、いざ起業をしたいと思っても資金がないので起業もできないという方もいました。
正社員ですらリストラをされるこのような不安定な世の中だからこそ、いつどのようなことがあってもいいようにみんなコアスキルを身に着けて転職に備えたり、起業するためにノウハウを経営層の近いところで学んだり、資金をためたりしているのではないでしょうか。
一生ご自身が23歳のままであれば、アルバイトのままでいいと思いますが残念ながら、ご自身もご家族も年を取ります。
今は健在のご両親がいつ倒れ、入院資金がかかったり、老人ホームに行く必要があるかわかりません。
また今後ご自身も結婚をしたいと思う方に出会い結婚をしたいと思っても、結婚資金がないと結婚はできませんし、アルバイトのままでは彼女のご両親に結婚を反対されるかもしれません。
もし今後ご自身ひとりで一生生きていかれる、一生ご両親に心配がないのであれば、このまま就職せず時間を大切にした生き方もありだとおもいます。
正社員・アルバイト・その他の道を並べて比較したい方は、既卒の就職サイトVSハローワークVSエージェントが判断材料になります。
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アルバイトや起業で生活していくのは駄目ですか
A・H 23歳男性