現在地方に勤められている方や、地方に住んでおられる方で、東京への転職を視野に入れている方も多いと思います。
そんな時ネックとなるのが物理的な距離。
「地方から関東へ就職したいけど、面接日の調整ができない」
「交通費がかかりすぎる」
「関東への就職のため転職エージェントを利用したい」
そこで「九州在住で関東に就職したい」と考えていた木村さんに、地方から関東へ転職してもらい体験談を書いていただきました。
今記事では、関東・東京へと転職する為に木村さんがとった行動や考え方など、日程調整から内定までの全ドキュメントをお送りします。
「地方から関東へ就職をする際、就職活動や面接等どのように進めていけばいいのか」、少しでも参考になれば幸いです。
転職活動の始まり 彼の「転職したい」がきっかけ
大学卒業直後、付き合っていた彼の転勤で、地元の関東から九州へ転居しました。
慣れない土地で大変でしたが、派遣などを経て、ネットショップ運営会社に正社員で就いて早1年、仕事も生活もそれなりに楽しんでいました。
そんな私の転職は25才のある日、突然始まりました。
お正月休みの帰省中に、神妙な面持ちで彼が一言。
「俺、転職したい。」
今の会社では転勤族になるので、将来の子育てに対する不安があるとのこと。
また休日でも呼び出されたり、取引先から暴言があったり、傍や同僚に蹴られることもあると聞いておりましたので、そんな職場環境に決別する決心をしたようです。
彼が関東で転職するなら、私が九州に残って働く理由がありません。こうして私の転職活動が始まりました。
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転職を始めるにあたり九州ー東京の距離感が問題となる
最初に懸念したことは物理的な距離でした。
九州にいるのに関東で就職したい
あまり貯金もないので仕事を辞めて関東に2人で戻る訳にもいかない。
書類選考まではまだしも、面接になったら九州と関東を往復なんて、体力的にも精神的にも金銭的にも厳しい…。
しかし、彼は有給が取れる会社でしたが、私は有給なんてあってないもの。取得しようとすれば冷たい目で見られる職場だったので、いざ面接の時に動けない問題がありました。
また3月で決算を迎え、4月からの事業に向け求人を出す企業は、まさに1月末からが募集の旬なのではないか、という考えもありました。
退職のタイミング
そうしたことから勤め先に退職する旨を伝え、1月末での退職を決めました。
面接の日に休めなければ転職活動ができないので、必然的に辞めざるを得ないという判断からです。
逆に彼は3月末まで退職できないし、待った方が退職金を多くもらえるとのことだったので、しんどいのは覚悟の上で面接の度に往復するという決断をしました。
ドタバタと始まった転職活動ですが、距離や金銭的な制限がある分、とにかくスケジュール決めとそれをしっかり厳守することを守りました。
先に関東へ戻るにしても九州に残るにしても、2月から面接を受けられるように、1月から書類選考を進めるという計画で、転職にむけての「活動」が動き始めました。
転職の始まりまとめ
九州で仕事をしていた木村さんでしたが、付き合っていた彼氏が関東で転職したいと発言。二人して「九州から関東への転職活動」をスタートすることになりました。
しかし「面接の為だけに九州から東京へ行かなければならないこと」、「交通費がかさむこと」、「在職中で休みがとれず面接日の調整が難しいこと」等、問題は山積みでした。
そこで会社を退職してから転職活動することを決意しました。
転職エージェントへの登録
転職を決意しスケジュールを作りましたが、まだまだ不安は山積みです。
書類選考を通過して面接となったとき、指定された日時に関東にまだ戻っていなかったら企業側とキチンと交渉できるのか・・・。
不安で仕方なかった私は、学生時代面接を受けた人材紹介会社を思い出しました。
「たしか面接の日程調整や対策のサポートをしてくれたはず!」と考え、ネット検索し目に入った「リクナビネクスト」に登録してみました。
エージェントを見つける旅へ
「リクナビNEXT」で履歴書や職務経歴書を入力すると、次から次へとエージェントからのオファーが届きます。
とりあえず興味のある求人を提案してくださった「ギークリー」「ワークポート」に返信したところ面談をしていただけました。
本来なら各社に出向き、転職の方針や要望に関する面談をしてくださるとのことでしたが、遠方に住んでいるため、私の場合、電話面談での対応です。
「ギークリー」は男性の担当の方でしたが、ものすごく流れ作業的な口調だったこと、会話が終わった瞬間電話を切るなど、対応に安心感が持てなかったので登録だけして利用しませんでした。
「ワークポート」は女性の担当の方でしたが、新人さんなのかすごく緊張されており、不安感が強かったので、やはり登録だけして利用しませんでした。
自分の今後に関わることなので、この人なら安心と思える人に任せたい!という気持ちが強かったので、エージェント探しから難航することになりました。
リクルートエージェントに登録
このままいくとエージェント探しだけで疲れてしまうと感じた私は、最終的にリクルート系列だったら大手だししっかりしているのでは・・・、と安易に考えリクルートエージェントに登録しました。
すると今度はものすごくハキハキした女性の方に担当していただけました。
テキパキと必要なことを話すクールなタイプの方でしたが、転職のビジョンや何をしたいのかなどをしっかりヒアリングしてくださり、またとても現実的なアドバイスをいただくことができたので、ここなら安心できると考え、「リクルートエージェント」でこの担当の方に見てもらうことを決めました。
ちなみに彼氏も、日程調整の必要性から、同じく株式会社リクルートに登録しました。
しかしその担当の方は、あまりアドバイスをしないタイプだったため、放任されていた彼氏は不安をいただいていたようです。
彼自身の受け身な性格にも原因はあると思いますが、エージェントを選ぶ際は、どの会社を選ぶかではなく、どの人に担当してもらうかが大事だと感じます。
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書類作成と面接の調整
やっとのことで利用するエージェントを決めた私は、書類選考の準備を始めました。
履歴書・職務経歴書の作成
転職エージェントにまずしてもらったのは「履歴書」や「職務経歴書」のチェックです。
履歴書は事実の羅列ですので、念のための確認程度。
職務経歴書に関しては、前の会社で色々な仕事をやっていた為、どのようにアピールするのが効果的か自分の判断に自信がありませんでした。
そこで作成したものを送付し、電話でアドバイスをもらって再び送付し直すのを2.3回繰り返しました。
色々な方の転職に携わっているだけあって、書式や各業務内容のアピールポイントなど、とても丁寧に添削していただけました。
また電話面談で、私の「転職理由」や「現在の状況」「仕事内容」を説明していたので、指摘された内容は納得のいくものばかりでしたし、とても参考になりました。
応募する企業も、私の希望する給与・職種などを考慮し選定していただきました。
そしておおよそ20社ほど応募し、5社面接の機会をいただくことになりました。
面接の日程
九州にいる間に書類選考を通し、関東に行ったらすぐ面接できるよう伝えていたので上手く調節してくださいました。
1月末から書類を送り始めていたので、2月の1週目には面接の日程がきていたのですが、3週目から関東に行く私のスケジュールに合わせスケジュール編成を組んでくれました。
自分で直接企業と日程調整のやり取りをしていたら「わがままを言っている」と思われる気がして絶対にできませんが、この点本当にエージェントを利用してよかったと思います。
転職エージェントの使い方。登録から面談~内定までの流れ
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面接対策 転職エージェントから受けたアドバイス
私の場合、細かい面接対策は受けませんでしたが、各企業の「面接の特徴」や「過去の質問例」「面接で求められる態度(ハキハキしている人が好まれるなど)」など要点をつかんだ情報がメールで送られてきました。
いただいた情報を基に企業研究を深め、面接に望むという流れで非常に効率的だと感じました。
転職エージェントから受けたアドバイスで重要だったのが、以下の3点です。
転職エージェントからのアドバイス
- なぜ転職をしたいのか
- 転職してどのような仕事をしたいのか
- どのようなキャリアを積みたいのか
なぜ転職したいのか
私の場合、「彼氏が転職で関東に戻るから」という非常に単純かつ不純な動機が一番でした。
しかしその一方で、以前の勤め先の環境や待遇、また働き続けて身に着けられるスキルやキャリアに不安があったことも確かです。
以前はどういう人と一緒に働くのか、また給与面等をあまり考えずに、ただ一番興味のあった会社に勤めていました。
その反省から、転職の際にどのような企業を探すかの指針を作りました。
・自発的かつ、目標意識を持った方と仕事ができること
・年収300万以上であること
・キャリア像が一致しているもしくは自分の思い描いたキャリアに柔軟に対応してくれる
職場の環境や待遇への不満といったネガティブな理由からの転職は嫌われるので、面接の際に使う転職の理由として、「転居」と「実現したいキャリア」の2点に絞ることを決めました。
転職してどのような仕事をしたいのか
私はネット通販で福祉機器を販売しておりましたが、その経験から
・お客様に喜んでもらうため、一緒に考え、提案することができる仕事
・集客や売上など決められた目標に対し自分で施策を行いかつPDCA管理ができる仕事
にやりがいを感じることが分かりました。
したがって、数ある求人の中からなるべく「やりたいこと」が実現できる業務内容の企業へ応募しました。
どのようなキャリアを積みたいのか
先に述べた「どのような仕事をしたいのか」の中で上げた施策立案やPDCA管理を掘り下げて考えると、本当に一番私が好きな業務は「管理業務」です。
・日切までにどれだけの作業をしてそこにどれだけの人を割くかスケジュールをし、個々の進捗管理を行うこと。
・プロジェクトが完了したら効果測定を行い、新たな施策を考え、また実行する。
このプロセスがあれば正直ウェブの仕事でなくてもいいくらいです。
応募した企業にそのようなポジションがあるか、また業種が絞られないのでだいぶアバウトなキャリアプランでしたが、今考えられる最大限ということで上記のようなキャリアをイメージして転職活動を行いました。
文章にするとだいぶ固く感じますが、ほぼ「あれが好き」「これは嫌い」をまとめてカチッとした言い回しにまとめただけです。
面接前に何を考えておけばいいのか本当に迷走しますが、とりあえずまずはこの3点を抑えることから始めると、一貫した受け答えができると思います。
就活対策のまとめ
面接日の交渉や「履歴書」「職務経歴書」の添削をしてもらう為、転職エージェントに登録した木村さん。
九州在住の為、電話とメールで書類の書き方のアドバイスや面接のアドバイスを受けました。
その中で特に重要に感じたのが「なぜ転職をしたいのか」「転職してどのような仕事をしたいのか」「どのようなキャリアを積みたいのか」の3点。
これらを考えることで自己分析から企業への志望動機へと繋げていき、就活対策を行いました。
面接本番(上手くいった面接編)
関東に戻ってから2日後、最初の面接を受けました。
1日に2社面接を受け、1社はSEO対策などを事業として展開している企業、もう1社はWEB制作系の会社でした。
1社目の面接
ベンチャー企業と聞いていたので、勝手なイメージで体育会系の人が出てきたらどうしようと思っていましたが、しっかりした雰囲気の女性の方に面接をしていただきました。
「前職でSEO対策業務を行っていたこと」「顧客に最善の提案をしていきたいこと」「今まで独学でやってきたため、新しい知識は積極的に吸収していく努力ができること」を全面に出す方向性で面接を受けました。
面接対策通り、「なぜ転職するのか」「転職して、どのようなキャリアを積みたいか?将来の夢は?」といったことを深く掘り下げて聞かれました。
前職の経歴が1年ちょっとでスキル的にもたかが知れていることもあると思いますが、何ができるかというより、私自身の性格や人間性、将来どうなりたいかに重きを置いた面接でした。
1時間強みっちりお話して終わりました。
2社目の面接
こちらの面接は、1社目の面接の「SEO対策を行っていました」と言う部分を、もう少しWEB制作経験の方に寄せた内容で、アピールポイントはほぼ変えずに臨みました。
結局2時間半ほど延々とお互い話続けました。
この面接もスキルのことより、私自身の性格や、過去の業務に対して重きを置いているようでした。
スキルは足りないけれども、そのことについて「努力し補う気持ちがあること」「制作の業界に入るのであれば、ディレクションなど計画や管理に関わる方向でキャリアを積みたいこと」「今後の市場の変化もふまえ、可能であればWEB業界にとどまりたいこと」を、今までの経歴や経験で根拠付けお話ししました。
1日目に面接を受けた2社は比較的好意的な雰囲気で終わりました。
両社とも「やる気」や「今後どうなりたいか」を重視する社風だったこともスキルの足りない私にとっては良い方向に働いたと感じます。
結果として、1社目はスキルの面で他の応募者に競り負けてしまったようで不採用でしたが、やる気や努力を惜しまない点で評価をいただいていたとエージェントの方から伺いました。
2社目に関しては、スキルは未熟だけれども将来性があるので本来の面接フローにはない「業務説明会」の機会をいただくことができました。
面接本番(上手くいかなかった面接編)
20社書類を送り5社と面接をしましたが、残りの3社はあまり上手くいきませんでした。
3社目の面接
ソフトウェア会社の自社ECサイトの運用・保守を業務の面接でした。
エージェントからの話でも固いイメージでしたが、実際面接で受けたイメージも固いイメージでした。
だいたい30分くらいの面接で、「なぜ転職するのか」「スキル面」を主に質問され、その他の設問については先に受けていた2社と比べて新卒の採用面接みたいだなと感じました。
重視しているのは「スキル」のようで、私には企業が求めるだけのスキルがありませんでしたので、不採用の通知をいただきました。
4社目の面接
ジュエリー系のECサイトを運営している会社を受けました。この面接は完全にお互いの需給が一致してなかったように感じられます。
商品力のある自社商材を販売しているという自負を持っている企業様で、良いものを売っていれば売れるが信念のイメージ的には職人と言った感じでした。
対して私は、今まで他社と区別のつかないメーカー商材を売り場や集客の面でいかに売っていくかに重きをおいていたので、話していてこの会社が求めるものと私が提供できるものは違うとはっきり感じましたし、先方もそのように感じているだろうなとはっきり自覚しました。
案の定カラーが違う気がするという理由で不採用通知をいただきました。
5社目の面接
エスニック系の輸入雑貨を実店舗で取り扱う会社のEC部門の面接を受けました。
挨拶の時は昨晩のテレビなど冗談をふまえて比較的友好的な対応をしていただいたのですが、転職理由を正直に「彼氏の転職に伴う転居での転職」と告げたところから、質問に対してどのような回答を申し上げても否定的な返答が返ってくるようになりました。
たとえ、関東に戻り安定した長期キャリアを形成するための転職だとはいえ、元々彼氏の転勤についていった時点でこうなることも分かっていたのですが、突然手のひらを返されたのにびっくりしました。
なにより企業理念や行動指針の点について共感した旨伝えたところ、自分の会社の企業理念を「所詮建前だけどね」と公然と全否定したのには驚きました。
当然定着する見込みがないと判断したので不採用と通知をいただきました。
面接後感じた問題点
面接を受けて、転職する上で自分に足りないものを改めて感じました。
スキル
今までも何回か触れてきましたが、WEB業界で転職するにあたって圧倒的にスキルが足りないと感じました。
私が在職していた会社はECサイトの運営をしていましたが、WEBの何らかの知識・スキルに精通している人はいませんでした。
サイト更新についても、基本的なHTMLの知識で更新できる範囲しか編集できず、画像編集についてもPhotoShopを扱える同期がいたくらいです。
私はほとんど独学でCSSを勉強していました。
ECサイト運営や楽天市場やYahoo!といったモール別のノウハウも自分で調べて実験して効果測定をして善し悪しを判断し、情報を蓄積して自分なりのノウハウを考えるといった具合で、WEBに関する知識やノウハウを体系的に学んだ経験もなければ、独学で勉強した範囲もたかが知れているのは自分でも分かっていました。
それでも自社内ではSEOの分野で実績があったので、一応それをアピール要素としていましたが、結局は井の中の蛙のような状態で、転職をする人の中にはもっともっと実績もスキルも持った人がたくさんいます。
職務経歴
上記の通り、スキルがものすごく身につくような職務経験がないこと、また1年と3ヶ月しか業界での経験がないので、総合的に見て「私が応募先の企業だったら絶対私を採用しないな」と思いながらの転職活動でした。
また転職理由も、「関東で長期的に安定した仕事につく」というのが目的でも、やはり彼氏について回っていることには変わりないので、自分で選んだこととはいえ経歴上とても信頼がおける人材とは思えません。
年収
エージェントの方がどこまで情報を開示しているのか分かりませんが、前職の年収が180万円弱、今回の転職での希望年収が300万円以上と大きく差があることも、気になりました。
前職は入社前から赤字事業部という理由で、もともと県の最低賃金も下回る給与でしたし残業代もでませんでした。もちろんタイムカードもありません。
彼氏が九州に転勤になったとき九州には長くいると聞いたので、正社員でスキルが身に付くまでの仕事としてWEB関係を選んでいました。
WEBだったら転勤になっても大丈夫だろうと安易に決めた仕事だったので、収入面など一切気にしていませんでした。
地方の賃金なので首都圏の相場より元々低いですが、今回転職することになって、初めて前職での年収が次の仕事に響いたらどうしようと気になり始めました。
私の場合、面接を受けたことで改めて転職の人材市場における自分のデメリットを多く自覚しました。
ただ、転職活動が始まっている私の場合、そのようなこと後悔先に立たずです。
最終的に何を決め手に就職先を決めたか
最終的に2社目の制作会社から内定をいただき就職を決めました。
最初の面接までの時点では志望度はとても低かった企業です。
面接会場が喫茶店の時点で怪しかったですし、その喫茶店が求人票に記載されていた本社より相当遠く、また夜の面接だし、しかも雨で寒い日だったのでいっそすっぽかしてしまおうか位に思っていた企業でした。
志望度の変化
業務の説明も兼ねた最初の面接でしたが、思っていたより業務的には楽しそうだと思えたこと、また様々な会社に常駐する業務形態をとりますが個人の希望するキャリア形成のために、配属先を変えたり、事業部長自らスタッフの教育のために資料を作成しディレクションの仕方などのレクチャーの時間を必ずとったりなど、前職の環境より自分の成長につながることがたくさんあるように感じたことで、私の中での志望度があがりました。
しかし、前職がエンドユーザーと直接やり取りをする仕事で、お客様からのお褒めの言葉をやりがいに仕事をしていたので、エンドユーザーとの距離が近い仕事を希望していたこと、またBtoBの業務を自分がしているイメージがイマイチつかなかったので、不安に感じる部分も多く残っていました。
1次面接後の経緯
「スキルはまだ足りないけど、勉強好きそうだし、まだ25歳で若いので成長するだろう」ということで、幸い1次面接は通過することができました。
ただ常駐するのにスキルが足りないのは不安だということで、1次面接の後、通常なら社長面接を行うらしいのですが、特別に業務説明会を行い常駐することになりそうな企業様のところで、「入社するとしたらどういう仕事をするのか」「スキル的にできそうか」をお互い確認する機会を設けていただきました。
常駐先も、事業部長が懇意にしている企業であること、基本的な制作の技術を学ばせてもらえること、既に一人そこに常駐している方がいることなど、とても考慮していただいた上での説明会でした。
説明会というか、ほぼ顔合わせのような形でお互いに大丈夫そうだとなったので、その後も現場のより業務に精通している方との業務説明会を2回行いました。
業務説明会を何度もしていただいたおかげでなんとなく、ここで働く自分のイメージがついたことで1つ懸念は解消されました。
エンドユーザーとの距離感については、やはり断念せざるを得ませんが、直接のやりとりはなくてもアクセスログなど詳細なデータも業務上で希望すれば扱うポジションもあるとのことで、まずは制作面での基本的なスキルを身につけ、その上でデータを扱うのかディレクションをできるようにしたいのか優先順位をつけていこうということになり、この会社に入る決意を固めました。
その後一応やるからということで社長面接を経て正式に入社が決定しました。
まとめ
思っていたよりスムーズに転職が決まりました。
もっと面接に何十社もいかなければ行けないと思っていましたが、運良くはじめの段階で拾ってくださる会社に出会えたのはすごくラッキーだったと思います。
また季節的には2月から3月が来年度の人事予算を前倒しで使う時期だそうで、タイミングがものすごくあったのだと思います。
スキルに不安を抱えての転職でしたが、人に救われた転職活動でした。