同条件2人の転職活動比較
竹内と山本。この2人は「経歴」も「スキル」もほぼ同条件。
同じ学校に通い、同じアルバイト先で働き、同じ会社で正社員として働いていました。
会社に嫌気がさし同時期に会社を退職。2人して転職活動を行います。
しかし就職活動で利用した媒体ややり方は2人それぞれ違いました。
全く同じ条件の2人が、それぞれ違うやり方で就活をした場合、結果はどれくらい変わるのか。どのように就活をすれば、より早く、より好条件の企業に就職することができるのか。
今回から数回に渡り、それらを徹底比較していきます。
就職活動に正しい方法はありませんが、少しでも参考になれば幸いです。
まずは二人のプロフィール。転職活動をする決意を見ていきましょう。
25歳無職の就活決心

デザイン・イラストの専門学校卒業後、アルバイト先で就職。半年後退職し、3年間アルバイトで生活する。

デザイン・イラストの専門学校卒業後、アルバイト先で就職。8ヶ月後退職し、3年間アルバイトで生活する。
会社を退職
二人は現在25歳。
元々同じデザイン・イラスト関連の専門学校に通っていて、バイト先も同じ、典型的な仲良し二人組です。そして専門学校を卒業すると、二人はそのままバイト先へ就職する事が決まります。
しかしその会社は専門学校で専攻していたデザインとは全く関係のない業種。自分が本当にやりたいこととの違いに、日に日にジレンマが高まります。
また、バイトと正社員の違いや過度な残業にストレスを感じていました。
そしてついに竹内は仕事を辞め、無職となります。

山本もしばらくは我慢して働いていたものの、楽しそうにしている竹内を見て羨ましくなり、追うように2ヶ月後仕事を辞めてしまいます。

竹内の無職生活 アルバイトで食いつなぐ日々
竹内はその後しばらくデザインの勉強をしながらアルバイトを転々とし、ストレス発散の日々を楽しんでいました。
しかし新しい仕事を探す事はなく、遊び暮れる日々。その期間3年間。気がつけば年齢は25歳になっていました。
貯金も徐々に無くなりギリギリの状態。自問自答が始まります。

無職生活の危険性
25歳という年齢は、周囲の友達も働きざかり。その頃になると周囲と交わす話題も大きく変わります。
大学・専門時代のような馬鹿話と違い、仕事の愚痴・年収の話・家庭の話など大人な話題が自然と増えていきます。
また金銭感覚も大きく変わり、遊び方にも幅が広がり、自身の生活レベルとのズレが顕著に現れたのでした。
無職生活は気楽なようにも見えますが、徐々に神経をすり減らしていくという意味では精神的にきついものです。
無職期間が続くことで精神的に不安定になるのは誰しも可能性があるものですが、竹内の場合は自身の置かれている環境に気付くのが早く、25歳の年齢で焦りが募り、ついには自律神経を痛めてしまいます。
幸いそこまでひどいものではなく、しばらくの休養ですみましたが、このまま遊んでいてはいけないと考え、この際違う道でも構わない。そう決意し就職活動する運びとなりました。

自分を追いつめすぎない事
POINT無職期間が長くなれば真面目な人ほど精神的に追いつめられてしまいます。
もちろん無職期間は短い方がよく、出来るだけ早く就職するにこしたことはありませんが、25歳という年齢なら例えすぐに内定がもらえなく失敗したとしても、どうとでもなります。
少なくとも職歴なしの就活比較に登場するアラサーの木下や井上よりはよっぽど有利です。
それよりも自分を追いつめ過ぎない事。
真正直な方ほど、そして暇があればある程、物事を悪い方向に考えてしまいます。
無職生活で精神的に辛くなってしまう原因の多くは、自分が勝手に作り上げる自己嫌悪で、それを想像で膨らましてしまう事です。
適度な休息をとりつつも、過度の暇を作らないことが肝心です。
バイトもせず外に出る時間も減ると、運動不足からくる気持ちの沈みが出てくるので、適度に運動を取り入れ、生活習慣を整えつつも力を抜いて就活に取り組みましょう。
山本の無職生活
一方山本の方は細かいことを気にしない性格で、デザインの勉強をしつつも、気兼ねなく3年間遊び暮れていました。
竹内が就職活動を始めることを聞き、そろそろ自分も就職しようと決心したのでした。

無職就活体験談比較 竹内・山本
無職の就職活動の進め方